強いコインはなぜ強いのか
■ビットコインがなぜ強いのか
一番最初である
誰でも知っている
ビットコインには価値があると信じている人の数が多い(一度購入したら売らないので品薄になりやすい)
どこの取引所にもあるので流動性が高い
ビットコインで貯蓄しているひとが多い
伝統的な金融機関が取り扱っている(ETF等でロックされるので品薄になる)
WBTCやライトニングネットワークなどのプロジェクトで一定量がロックされている(ロック分は取引所に流れないので品薄になる)
枚数が増えることはないので資金が入り続ける限り上昇トレンドは止まらない(お金の発行額は危機が起きる毎に爆発的に増えている)
時価総額が大きく流動性があるので大きな資金を運用しても問題がない
先物取引などの取引手段が多い
一方でビットコインを使ったプロジェクトはどれも成功していない。
■Ethereum系のコインがなぜ強いのか
スマートコントラクトがあるのでたくさんのプロジェクトがある
プロジェクトを使ったアドレスにはトークンが配られる(エアドロップ)
トークンが配られるのでユーザーは自発的にプロジェクトを使う
エアドロップ狙いのユーザーが多いので自分のウォレットでトークンを管理している(=取引所に存在する数が少ないので品薄)
汎用ウォレットがある(メタマスク)
自由にトークンを交換できる(UNISWAP)
汎用ウォレットがあるので大量にユーザーがいる
汎用ウォレットなのでそれに対応していればユーザーは違和感なく様々なプロジェクトを使える
大量のユーザーがいるので流動性もある
流動性があるのでミームコインが回りやすい
流動性があるので儲かった人が他に投資しやすい
流動性のあるところにユーザーは集まるのでさらに大きくなる
ユーザーが多いのでEthereum系トークンはどこの取引所にもある
先物取引などの取引手段をEthereum自身が実装しトークンはその恩恵を受ける
ステーキングによる金利収益があるので一定数量ロックされる(品薄になる)
一方で初心者を狙った詐欺が横行している。ハッカーがプロジェクトを研究し大きく育ったプロジェクトから資金を盗む。
■ミームコインがなぜ強いのか
強力なインフルエンサーがいる
誰でも知っている
話題性がある。毎日あたらしいネタが提供される
話題があるので人も集まる
人が集まってくるのでなんとなくトークンも買われる
なんとなく買われるので高いとか安いとか関係がない
最初の価格を低くして大量に発行する
安く大量に買えるので面白がって低い価格で大部分が買われる
なんとなく買って特に売る理由もないので誰も売らない
大部分が初期ユーザーにロックされた状態になる
常に品薄なので買おうと思えば上値を買うしかなくなる
一方で初期ユーザーが売り始めると後から入ってきた保有者はみな含み損を抱え資金が動かなくなる。初期ユーザーが売ると高い価格でコインがダブつくため初期ユーザーが買い戻さない限り値下がりが止まらなくなる。
初期ユーザーは次のミームコインに行ってしまうので多くは買い戻されずコインは終わる。
先物取引にリストされているコインはある程度下がれば買い戻されるのでこの現象が緩和されている。(生き残る)
■強いコインとは?
継続的に資金が流入する仕組みがある
一定数量ロックされ市場に流れない仕組みがある
枚数や時価総額は多ければ多いほど新しい資金が入ってくる
発行数量はバーンする仕組みやロックする仕組みがあれば制限なしでも問題ない
時価総額は高ければ高いほどコインが栄える。大きな資金ほど市場に長く滞留する。
先物取引などデリバティブのインフラが整っている
取引所ではなくウォレットで保管するニーズがある(取引所の外に出す需要がある)
常に需要がありトランザクションが大量に発生している
バブルの最初は時価総額が高い資産しか買われない。なぜなら時価総額が大きい資産は有名な資産で誰もが知っているから。バブルというのは今まで市場にいなかった人が新しく入ってくる現象で知名度が高く知っているものしか買われない。強い資産がより高くなる。
時価総額が大きな資産は大きな資金を入れても時価総額に比べれば大したことがない場合は出口もあるので買われやすい。
逆に時価総額が小さな資産に大きな資金を入れる場合は出口が無くなるので買われにくい。
1兆円の時価総額の所に1億円入れても買うときはすぐに買え、売るときもすぐ売れるでしょう。
1億円の時価総額の所に1億円入れた場合、一億円で全て買うことはできませんし、自分の買いで価格が吊り上がっていき数量を買えません。売るときも同様です。価格が変わらないように取引するのに売り手と買い手を見つけるのに時間がかかります。
自分が持っている資産だけバブルで恩恵を受けないのはこの現象で説明ができる。(時価総額が小さい、人気がない、無名など)
市場が停滞している時は知名度がある銘柄はレンジであり時価総額が低い銘柄は小口でも値動きがあるのでそちらに流れやすい。一転市場にダイナミックな動きがあると知名度がある銘柄しか買われない。時価総額が低い銘柄は置いてきぼりになる。自分の持っている資産だけ上がらない現象は市場が停滞している時に小口が集まる時価総額が低い銘柄に資産を移してしまったことにあります。値動きだけが魅力的なところにバブルの資金が集まるわけがなくバブル終了時には下げだけ連動することもよくあります。
時価総額がちいさな資産はバブルが終わる間際に資金を抜いた人が物色するかどうかである。
もしくは個別要因でこれから時価総額が高くなる見込みがあるような確定した事象があることです。
バブルというのは新しい膨大な量の資金が入ってくることです。知名度が無い、流動性がないところには資金は入ってきません。