「家は、暮らしの宝石箱でなくてはならない」-人生フルーツという映画

私は映画鑑賞があまり好きではない。

大きな音、距離感の取れない画面を前に静かに座っていることがどうも苦手である。

家にいても、サブスクで映画を見ようと思うことも滅多にない。

そんな私が、何度も見る映画がある。

それが、「人生フルーツ」だ。

life-is-fruity.com/

高蔵寺という、愛知県にあるニュータウンの建設に携わり、その土地に住み続ける建築家の夫と、その妻の暮らしを取材したドキュメンタリーである。

高度経済成長期にニュータウン開発に携わり、その土地で暮らしてきた夫婦。

なんてことない日常なのだが、季節ごとで庭で採れた野菜や果物を収穫し、家族で分け合い、感謝し、おいしく食べる。

自然と人、人と人とのつながりを大事にする夫婦の姿にぐっとくるものがある。

一日一日の暮らしを四季豊かに暮らしている姿を追ったそのドキュメンタリーは、多くの日本人が懐かしむ光景なのではないだろうか、と思う。

うまくは言えないが、この状況の中、この映画を見ることで心の余裕を取り戻す人もいるのではないだろうか。

残念ながら、配信やレンタルなどは現時点では行っていないようで、

2017年に上映された映画のため、現在は放映している映画館も少なく、このご時世で映画を見に行くことがそもそもできないが、機会があればぜひ見てほしい。


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