カレーですよ4294（君津　山麓）暗くて腰が落ち着くバースタイル。

山麓というカレー店。木更津が本家となり、その近隣に2店ほどお店があった記憶がある。それと、東京の下町、曳舟に以前あった山小屋。

「カレーですよ」

山麓の血脈を持ち日本橋でサンロク名義で店を開け、次に築地へ移転。のち曳舟に移動、山小屋の看板を出す、という流浪の店が曳舟の山小屋。何度か通って好きになった店だ。

そして物件と開発の関係で現在は閉店、新しく曳舟にラーメン店を営んで評判となっているという。惜しむらくはカレーはメニューにない。

わたしが見知った店主のカレーは残念ながらもう食べられなくなったので、本家やその近隣にたまにおじゃまをしている。

君津の山麓は薄暗い。薄暗いというと聞こえは悪いが、ちょっと古めのバーのような雰囲気で、好きな人は腰が座る雰囲気であろう君津の、

「山麓」

残念ながら写真撮影には向かない光だが、そんなことはどうでも良く、やっぱりカレーがうまい。ポークの大きなブロックにかじりつくのは至福の時だ。

カレーソースの土台になる味はあまから、そこに段階を踏んで好みでを重ねていくことができる。十両、前頭、小結、関脇に大関、そして横綱。どこかの店のようにこの上に理事長があるかどうかは知らないが、こんな並びで辛さが段階的に選べるのだ。

この日の注文は前頭に。風邪で喉を痛めていたからだ。いつもは関脇。辛さと旨味のバランスが良いと感じる。珍しくサラダも頼んで、満足のディナー。

ランチなら明るい光差し込む本店へ。ディナーは本店だと賑やかに飲む人も多いようなので、君津で静かにさらりと食べて帰る。そんなふうに決めている。

店の雰囲気の使い分けができて、どちらでもおいしく好みの味のカレーが食べられる。こういう感じはちょっと他にはないと思う。

運転が好きな個人的感想としては、あの少しクルマで走らねばならない距離感もちょうど良い。気分転換にちょうどいい感がある。

またクルマを操ってふらりとカレーを食べにこよう。

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