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若者の東京離れ:ブラックホール化する都心と地方活性化の道筋


地方活性化への道: 東京一極集中から地方への視線を向ける

地元地域発信マガジン: 若者の地元愛を掘り起こすために


 こんにちは、noteクリエーターの花やんです。今回も土日更新『地元地域発信マガジン』をお送りします。

先週は『子供たちの可能性を信じて:地域活動における新たなリーダーたちへの道』をご紹介しました。この記事で、地方のリーダーとしての若者・子供たちの重要性を強調しました。

今回はその流れを継続し、若者たちが「ブラックホール」の東京圏から地方に目を向けるために何が必要かを考えてみたいと思います。

東京一極集中の歴史: 若者の流入と地方の衰退


 我々が生きるこの国は、東京一極集中の状態にあります。その原因となったのは、地方から東京へと移住した若者たちの力です。戦後の高度経済成長期には、大量の若者が地方から東京へと流れ、東京は急速に発展しました。これは皆さんもご承知のことでしょう。

その当時、出生率は高く、全国的に二度のベビーブームがありました。しかし、昭和の末期になると出生率が低下し、今私たちが見ている少子化の時代が始まりました。

それでも東京圏は地方から若者を引き続き吸収し、地方は急速に輝きを失っていきました。近畿大都市圏(大阪中心)、中京大都市圏(名古屋中心)を含む地方大都市も、人口流出が問題になりました。

現代の課題: リモートワークと東京一極集中の転換


 結果、東京は世界でも稀に見る巨大経済都市となりました。しかし、この経済体制が永遠に続くわけではありません。バブル崩壊後の低成長時代に突入した日本は、経済構造の転換を迫られています。

しかし、日本政府はこの問題に対して、一時的な対策を施すだけで、本質的な解決策を提示していません。私が生まれた1992年から現在まで、その状況はあまり変わっていません。

チャンスは何度もあったにもかかわらず、当時の政権はそのチャンスを活かせませんでした。失敗の積み重ねによって、地方の未来を担う若者たちは、東京でロボットのような生活を送ることになってしまいました。

彼らがそう意識しているわけではありませんが、地方から見ると、彼らはまるでロボットのように見えます。地方出身の若者たちは、生まれ育った地方を顧みることなく、東京で生涯を過ごすことが常となりました。

その結果、地方は衰退の一途を辿っています。先週の記事でも述べたように、地方では高齢化率が50%に迫る限界集落も出現しています。

 この構造は今、深刻な問題となっています。その中で、中国発のコロナウイルスによる混乱が、地方活性化の最後のチャンスだったかもしれません。

リモートワークの導入により、地方への移住機運が一時的に高まりました。しかし、結果としてその機運は風前の灯火となり、リモートワークを推進していた企業の多くが以前の体制に戻りました。

もちろん、リモートワークを強化し、ハイブリッド体制を維持している企業も存在します。しかし、それが東京一極集中の流れに歯止めをかけるほどの影響力を持つまでには至りませんでした。

この問題を改善するためには、コロナよりも大きな危機が必要になるかもしれません。しかし、そんな事態が発生する可能性は低く、また発生してほしいとは思いません。

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