Photo by anmtgallery 選歌 令和6年6月号 2 短歌の会 覇王樹|短歌会 2024年5月26日 21:30 長年に書きたる文字の曲がりゆく老い行くことのこれもひとつと渡辺茂子身の痛み忘るる瞬間サイネリア、エニシダ、マグサに水呑ますとき青山良子息子この死して貰へる勲章など要らぬウ・露の母らの悲しみいかに岩本ちずる 九割が一人参加の女性とう つるまぬ人との相席の旅小笠原朝子この青をたどりてゆけば能登の海わがふるさとに繋がる大海児玉南海子浮き島のごとき日本に生き継げとイタリア渡りのミモザはそよぐ高田香澄たわいなく笑って話しているうちに目尻に溜まる涙の苦さ高田好生きていることの気力を確かめて弥生の空に諸手を翳す田中春代年間の予定表の最後には卒業式あり すでに寂しい渡邊富紀子聞いたこともない声色で君の告ぐひとへの想い溢れたコップ伊雪佑もう二度と逢えないことは知っている またねと云って別れた人よ鎌田国寿津波怖いと夜泣きをしたる末の孫この秋受験と夢膨らます今野恵美子戦場の馬は如何なる声をあげ落ちてゆきしか切岸の風佐田公子プーチンは間接殺人者? なあるほど高野公彦の一首の重さ高貝次郎少年のやうな鋭き声に鳴き百舌は梅花の枝渡りゆく友成節子寝テレビのコロナの日々の春も良し堪能したり春場所相撲橋本俊明車椅子空を飛べたら中之島国立美術館モネの絵観たき毛呂幸夢に見る亡き子は幼き頃のまま名画の如く抱きやりたし井手彩朕子十万人一朝にしてほうむりし弥生十日の空爆日快晴永田賢之助棘の無き花に刺されることもある笑顔の奥のあなたの瞳山口美加代寒戻る雨夜に桜はなの香薫けば春の恋しく人の恋しく髙橋律子ランチ会よりも絆の深まりぬ父母を支える我らキョウダイ建部智美春疾風背中に受けて遣り過ごす見知らぬ人と寄り添いており田村ふみ子ふる雨はわれらをふたりならべ置きてうき世の孤悲を生みにけるかも石谷流花三度目の核の恐怖にさらされる日本は今年も桜満開高橋美香子味噌汁を一口飲んでおお美味し今日は二階の掃除をしよう玉尾サツ子列島の開花がニュースとなる日本 平和ボケでも大好きわが国成田ヱツ子春の陽にふれて身体がふんわりと軽くなってる5gぐらい南條和子とっときのタオル自分のために使お たまにはいいか自分を一番三上眞知子この春に君が包みし紙一つ宝のように残しおきたり森本啓一朗読を聞いてみる 短歌の会 覇王樹|公式サイト 短歌の会 覇王樹 | 公式サイト 短歌の会 覇王樹は、今年で103周年を迎える短歌結社です。 創設以来「清新自由」をモットーとし、口語短歌や伝統的短歌を各 www.haoujusha.com 短歌の会 覇王樹|公式X ダウンロード copy #短歌 #短歌会 #覇王樹 2