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頭は動いているか?

「クソ」でおさまる政治

「政治ほど世界一つまらんニュースはない」と思い切っていた私が、「クソ政治」であるはずの政治のために全国を駆け巡って声をあげ続けた数日間。

2年前、正直、信頼する友達の紹介してくれた素敵な政治家たちですら最初は疑惑の念を抱き、「真の言葉か?」と疑うほど政治には興味がなかったし政治は「クソ」でまとめられるくらいのイメージしかなかった。


その頃、自分はパックパッカーとして世界を旅し、世界の不条理、世の中の生きづらさを本気で感じていた。

しかし、それと同時に貧しさで苦しむ子どもも奨学金で苦しむ友達も、完全に自由に発言できない先生も、3kで働く家族も、お金がないとバイト三昧で嘆く友達も、誰も私は助けることができない無力さ。

このどうしようもない虚無感を、偶然友達の教えてくれた政治が、埋めてくれた。

社会のあらゆる問題や人々の不満を根っこから解決できるこの希望をみつけて、もっともっとこの希望を確信したくて、目から鱗のようにいつのまにか「政治」と聞いたらどこへにでも飛びつく自分になっていた。


「邪魔でごめんなさいね!😃」

ノマドで毎日旅をする私も、19歳になって初めて選挙権を行使し、衆議院選挙のために当たり前のように関東に戻り選挙応援をした。

街頭演説で街行く人に頭下げて、チラシを配って、声をかけて、ポスティングをして、電話掛けをして、ハガキ一つ一つにメッセージを書いて、毎日言葉を発信して。

ボランティアの中で私が女で最年少で舐められているのかなんなのかは知らないけれど、「邪魔」とサラリーマンに手で退けられたり、私に向かってヤジを飛ばされたり毎日しんどい思いもした。

しかし、自分の思いはそんなしんどさに余裕で打ち勝ちそれでも一票でも増えることを願って朝から晩まで頭をひねって、とびっきりの笑顔で街行く人に声をかけ続けた。


憂い政治

結果から言うと共に頑張ってきた政治家は皆落選した。

人生をかけて朝から晩まで自分のことは後回しで本気で「誰かのために」頑張る、心ある政治家がいる中で、彼らの政治家人生は4年にたった一回行われる投開票の「数」だけで決まった。

その、「数」。
数でしかない、けどそれにどれだけの重みがあったのだろう。

たった5分で終わる投票に行けば、投票率半分という低すぎるこの国では簡単に社会を変えられるのに、開票速報を見て馬鹿みたいに思えきた。


寝る間も惜しんで頑張る政治家と選挙権を獲得するために移住したボランティアスタッフも、自分の時間とお金を使って全国を駆け巡ってでも社会を変えるために本気で活動する私たちや若者、学生もいて。

一方で自分の意思でなく政党におされて出馬して、その肩書きがあるから政党にあぐらをかいてでも当選する政治家がいて。その余裕からか、別の候補者を応援する若者応援団の私たちを簡単に茶化し尊厳を傷つけた政治家も数万票という得票数を得ていた。

いったい、どれだけの人が考えて投票してくれたのだろう。

雰囲気でなくて。
イメージじゃなくて。
マジョリティに合わせた意見でなくて。

もし、候補者に政党のラベルがなくなったとき、一人一人の候補者の違いを理解しているのはどれくらいいるのだろう。

彼らも一人一人の人間であり、その個人に共感して投票したとしたならば結果は大いに変わっていただろう。

唯一自分が自分だけの選択肢をもてるのは、自分の頭で考えたとき。それだけだ。

もう一度言うが、

つまり、何が苦しいのか変わって欲しいのか自分と向き合って誰にその思いを託したいのか、自分の頭を機能させて考えたときだ。


このとき初めて、この世の果てのような大西つねきさんが十年以上私たちのあり方、生き方を問い続けること、限られた2枚のページに政策でなくただ、ひたすらに彼の思想と哲学を書く、本当の意味を理解した。

だから私は彼に投票した人の、一票の重みは誰よりも大きいという確信がある。

一期を務めた堀越けいにんさんの「自分たちの頭で考えて。じゃないと変わらないよこの国。」

本当にその通りだ。


しかし現実としてこの国の政治は憂い。

あまりにも不条理が多すぎるから、大切な人が苦しんでいるから、でも一票がなければ成り立たない政治だから、政治にしかできないことがあるから、
ただ私たちは以前と変わらず前に進み続ける。

政治家は手段でしかなくてただ人のために自分を生きる政治家がいるからこそ、絶対にあきらめないで、自分は自分のフィールドで頑張るし政治にもまっすぐに向き合っていこう。

一人一人が一人一人であることがこの世を変える。

楽しんでいこうぜ!!!

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