大人になると時間が速く進むのは
今年もあっという間に一年が過ぎたような気がする。
年々、時間の経過が速くなっているように感じるが、それはなぜだろうか?
NHKの「チコちゃんに叱られる!」では、その理由を「大人になると、ときめきがなくなるから」と言っていた。
子どものときは初めてのことが多く、そのたびに感動があるから、時間の経過がゆっくりに感じられるが、大人になると、新たな感動が少ないため、時間が速く過ぎていくように感じられるのだという。
でも、それって本当だろうか?
私自身の子ども時代を思い起こすと、確かに中学生ぐらいまでは時間がゆっくり流れていたと思う。しかし、それはときめきの数とは関係なく「行動範囲の狭さ」「関わる人の少なさ」「やることの少なさ」によって、退屈な時間が生まれていたように思うのだ。
現に、子どもの中には、お受験する子や、音楽家やプロのスポーツ選手を目指す子など、高い目的をもった子たちがいる。彼らの時間の流れは、おそらくふつうの子よりも速いのではないか。準備することの多さを考えると、時間を無駄にできないからである。
要するに、時間の流れの速さは、年齢よりも人によるのかもしれない。しかし、一般的に、年齢を重ねるたびに時間が速く過ぎていくと感じる人が多いのは事実だ。
そこで、ここからは私の考えなのだが、人をPCに例えてみたいと思う。
PCの電源を入れたとき、入っているデータが少ないPCと、多いPCでは、データが多く入っているPCのほうが、起動に時間がかかるはずだ。それと同じことが人についても言えないだろうか。
朝、起きたとき、人は知らず知らずのうちにそれまで生きてきた過去のデータ(記憶)を脳内で全部おさらいしているとしたら、そのデータ量は年々増える一方で、立ち上がるまでの時間も平行して増えることになる。人はその膨大なデータ(記憶)の中を検索しながら、その日どこで誰と何をするかを決めるが、ときには迷子になった古いデータを探し出さなければならないこともあるだろうし、必要なデータを組み合わせて新しいデータを作ることもあるだろう。それらを全部上書き保存して、また翌日、起きたら全データのおさらいをするのだ。脳内のデータはどんどん増えて重くなり、起動にも作業にも時間とエネルギーを使うことになる。それで時間の経過が早く感じられるのではないだろうか?
さて、この説をだれか論理的に検証してくれる人はいないだろうか?
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