ゲーム実況はもうどんどんやったらええやんって
面白そうな議論だったのでピックアップ。
イベントそのものは見られなかったというか、この記事を見るまでこのイベントが開催されていることを知らなかったのですが、弁護士、肯定派ゲーム開発者、否定派ゲーム開発者の三様に分かれてのセミナーだったようで。
記事では業界では有名なお二人のクリエイターが登場しているし、双方そうだよな、なるほどな、というコメントも取り上げられてたりという感じなのでよろしければ。
ゲーム実況で元祖と言えば、個人的には「ゲームセンターCX」というイメージがありまして。お笑いコンビ「よゐこ」の有野さんが「有野課長」に扮してレトロゲームに挑戦するというもので、放送開始は2003年から。
先日20周年イベントをスタートしてたりと、単純にひとつのバラエティ番組として見ても長寿番組な気がするのですが、毎年DVDは買ってるし、ケーブルTVを引いてた時は欠かさずチェックしてた気がする。
その後はニコニコ動画が潮流を作ったというか、ここから一般の人もゲーム実況というものに挑戦し出したり。
個人的には「永井先生」の動画や「しんすけ」「タカ」両氏主催の「羅刹ラジオ」をハブに「ルーツ」「すぎる」あたりを見てたのを覚えている。
言わずもがな、彼らは全員素人なので、たぶんこれを読んでる人は今挙げた人たちをひとりも知らない可能性が高い。でも本当に面白くて、当時は次の動画がいつ上がるかが楽しみのひとつだったのを覚えている。
で、先述の羅刹ラジオのなかでも話題として取り上げられてたけど、このゲーム配信の収益化、というのが2000年代初期の頃はブラック寄りのグレーだったのを覚えている。
中小規模のゲーム会社が単発でこれらの人らにゲームを提供し宣伝してもらう、という事例はあったみたいだが、まだまだレアケース。
それもそのはず、当時は「体験してこそなんぼでしょ」とか「いやいやゲームのクリアまでしちゃったらゲーム買う意味ないやん」という発想になりがちなわけで、それが購買に繋がるという感覚はなかった。
で、個人的な見立てとしては、それがまだまだ浸透しているのがゲーム業界の現状。
これは何も悲観的なことではなくて、おそらくこの講演でも話に挙がっていたと思うけど、全部のゲームがクリアをするという体験を大事にしているとは限らない。
すごく極端な例を出せば、スポーツゲームやドライビングゲーム。これは誰かのプレイを見たところで、感動こそあるかもしれないが、それを見るだけで満足する人は、そもそも顧客になる確率は低い。
その「顧客になる確率が低い」ところに差す宣伝場所はもっと他のところにあるし、なんなら潜在顧客でもないからハナから相手にしなくてもいい。時間の無駄だと思う。
たぶん顧客になるタイプの人に、そのゲーム実況動画を見ていて「私だったらこうやるな」「私なら勝てる」「俺の方がうまい」「俺も同じ体験をしたい」と感じさせられれば良いと思われる。
これがかなり難しいところで、到底勝てない、下手、思うように動かせない、みたいな挫折も味わいつつ消化していくんだろうな、なんて。
でも商売としては成功っちゃ成功だし、昨今はそういった声を拾ってあとから調整できちゃったりするので、満足度を得てもらうための対処策もある。
比較するのもおかしいが、映画や音楽、書籍、スポーツ観戦とかと比べると、ゲームの持つインタラクティブ性はエンタメという広い分野のなかでもとても貴重。
で、個人での配信というのが定着しきった市場を見るに、たぶんもっともっといろんな人に遊んでもらえる機会を作ることが大事。
実況が盛んではなかった頃と比べるとソフトの売上本数にはなんらかの影響はあるだろうが、配信をNGとさせる方がデメリットのほうが多いとすら言えてしまう。
時代がゲームの作り方の根本すらも変わってきている気もするけど、時代は移りゆきますな~という話。
ゲーム作る人たち、ファイト!
以上、半蔵でした。
ずっとこのNOTE途中まで書いてて放置してしまったから、後半ドライブ感が落ちてることは言わないで。