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副業禁止と聞くけれど本当に禁止?

『副業禁止』や『バレない方法』という言葉を耳にしますが、公務員でもない一般企業で本当に禁止なのでしょうか?
人気Kindle作家しゅーぞーさんが本業で勤めてる会社も禁止だそうです。

私は上場企業の管理職経験がありますが部下に副業を禁止していませんでした。それどころか自分でもやっていましたし部下に推奨もしていました。

副業について考えを記します。

厚生労働省モデル就業規則

副業・兼業自体への法的な規制はないですが、平成29年 以前の厚生労働省によるモデル就業規則で労働者の遵守事項に 「許可なく他の会社等の業務に従事しないこと」という規定がありました
これは 厚生労働省が平成30年1月に改定したモデル就業規則において「労働者 は、勤務時間外において、他の会社等の業務に従事することができる。」改定されています。

古いモデル規則を元に就業規則を決めた会社の就業規則を見て『うちの会社は副業禁止』と言っている場合が多いと思います。

副業の種類

副業という言葉は一般的には主業務をサラリーマンとしている人が別の副収入を得ることとして使っている様です。この記事を書いている時点の副業関係のベストセラーはこう吉さんという作家さんの本です。今流行りの副業がわかります。


この本に出てくる副業含めて以下の用に副業を分類できるかと思います。

1)就業労働による副収入

 つまり別会社に兼職する形つまり、就労後コンビニや居酒屋でバイトする。休みの日にだけパートをするといったものです。

2)個人事業契約による請負業務

 一見労働の様に見えるが個人事業主として企業や上位の経営系個人事業事業主からの個人請負という扱いで作業対価やそこで得られた単発物品売り切りで収入を得るものです。
 ウーバーイーツ配達員、Webライター、登録制お悩み相談、データ入力、文字起こし、委託作家、アンケート、覆面調査員、デザイン請負等がこれに当たります。

3)小規模事業/小規模経営

実際に事業を経営しますが、隙間時間にできるものでやります。
各種ネットショップ、せどり、中国輸入がこれにあたります。
やり方によってはネット占い、メダカ養殖、兼業農業経営等もこれにあたるかと思います。2)の業務を請負ではなく自分で経営すればこれになります。

4)コンテンツ型小規模事業による収入

広告収入型ブロガー、YouTuber、Kindle作家(作家兼出版)、アプリ開発販売、情報商材販売、Lineスタンプ販売等がこれに当たります。

5)投資型資産運用型による収入

 いわゆる資産家投資家を小規模にやるものです。
株売買、先物取引、不動産収入等


会社で禁止している副業とは?

会社側の立場で副業を制限できるのは例えば
 1 労務提供上の支障がある場合
  2 業務上の秘密が漏洩する場合
  3 競業により自社の利益が害される場合
  4 自社の名誉や信用を損なう行為や信頼関係を破壊する行為がある場合です。

そもそも2-4は副業でなくても禁止されているはずですので副業する側は内容に気を付けつるのは当然です。収入を得ないボランティア活動や趣味にも言えることと思います。

私の勤める会社の就業規則を見て人事部に確認したところ1)を制限しているだけとのこと。理由は労働基準法遵守のため具体的には36協定や有給休暇取得の会社側に課せられているものを遵守するためとのことです。

ということはSNSやKindle本で紹介されている2)〜5)の副業は実質問題ないとのことになります。

もちろん2)〜5)も就業時間中に実施したり会社支給のPC利用は副業云々ではなく別の規則により禁止されています。

副業収入が本業を超える様な場合や副業で年収8桁超える場合は税金の問題が複雑になるので人事部を介して会社と顧問契約を結んでいる税理士か公認会計士に相談する必要が出て来るかと思います。そういう場合はそもそもどちらが本業?ということと思います。私の知り合いでも親からの相続の土地の賃貸料だけで年収8桁後半で会社は副業という人もいました。

公務員でさえ

公務員は税金で給与をもらっており企業と比較して生活保護的給与比率が高く年金や生涯雇用も保障されているので平等性を考えれば企業より副収入に対して厳しいのも当然といえば当然です。但し公務員法を見ても1)と会社経営に関しては言及されていますが、副業の代表的な2)4)5)に関しては禁止されていない様にも見えます。

副業の有用性

学生時代アルバイトやプチ起業は小遣い稼ぎではなく社会人になるための勉強の一つと言われ皆やっていたかと思います。
それと同様、若手サラリーマンにとって3)4)の副業は将来マネージメント職、リーダー職、社内企業、子会社経営、仕事として企業買収するための勉強と捉えればむしろ自己啓発と言えると思います。下手な自己啓発本を読むよりビジネスの勉強になるのは間違いありません。
また、本業引退後の人生の準備としての職業探しに副業は最適です。

Kindleで稼ぐ副業やってみたい方上の二つの本が有益です。稼がなくても良いのでやってみたい方、私の下記著書でのんびり作家と出版をやってみても楽しいかも知れません。

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