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にーんげんっていいな♪

親友はいいなと思った。そしてその家族も。

奥田英朗

「我が家のヒミツ」




つらいことやかなしいことがあったら、まず。
ワタシはともだちに話す。
それでも病んでしまったら、占いか、あるいは宗教がいいと思っている。精神科は最後の砦にとっておく。

宗教はいろいろニュースでやっているけれど、どうなのだろう。
うちは完全無宗教。

こどものころに、エホバの証人のひとのおはなしをきいたことがある。
いえでピンポンにでたら、キレイなお姉さんとおばさんがいて、天国を信じますか、ときかれた。とおに満たないワタシはサンタクロースも天使も妖精も大好物、天国だって信じている。
真剣に話すふたりの話を理解できる歳ではなかったが、ほおほおとうなづいてみたりしていたら、おかあさんがきた。
「おそいで、なにしてんの」
おきゃくさんやで
「どうもすんません、うちはけっこうです」
おかあさんのひとことでふたりは笑顔で帰っていった。ワタシに手を振ってくれた。

中学生くらいのときに友人のいえに遊びに行ったら、彼女の部屋で数分ほど待たされた。何をしていたのかときくと、興味あるかと言われお座布団のある部屋に通された。曰く、ご先祖さまを大事にする宗教でお経みたいな漢字のいっぱいかいた本を読み上げるらしい。
へえ、ご先祖さまを大事にしてるなんて偉いなあ、ワタシもきょうはおじいちゃんとおばあちゃんにちょびっと優しくしとくわあ
彼女はちょびっとだけなんかいっと言って笑っていた。

高校生のときに、坊主のムスメと仲良くなった。真面目な彼女は授業も眠らず、宿題も忘れず、ワタシとは正反対だった。「体育の授業でよく眠れるなあ、そんな子、はじめてみたわあ」とワタシを絶賛してくれた生徒会長だった。
彼女の父のだいごさんはムスメちゃん大好きお父さんで、ムスメのともだちのワタシにもフレンドリーに話しかけてくれた。剃髪してて、私服でもつるっとしたアタマが愛嬌があって親しみやすかったが、実はどえらいおぼうさまだったらしい。
おうちにさわってはいけないという、ふすまがあった。
カノウ?ダレソレーうちのふすまはしょっちゅう兄弟げんかでめくれたり、穴があいたりしてるのに、すごいなあ

ワタシにとって宗教とは、身近で日常生活に出会う、そんなもん。
申し訳ないはなしだが、信心が足りなさ過ぎて、初詣は行ったり行かなかったり、盆休みもとれないからという言い訳で、墓参りもしたりしなかったり。
たまに招かれたように縁があって神社に行ったことがあるけれど、ココロトキメイテ沼というのはまだない。








西宮、グリーンベリーズコーヒー、ホットドッグのチーズうまし

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