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とおりすがりのおっさん

「ソクラテスの弁明」
プラトン 著
北口裕康 訳


ソクラテスに出会ってしまったら。。。。すんごくうっとおしいおっさんだ、とおもうにちがいない。

なんで、どうして、だからどうなの?と聞いてきた挙句、自分が正しいという答えを持っていて、その正しい答えを言えなかったら、とことん攻撃してくるやつ、たまにいる。
そんなとき、だいたい、このひとはこう言ってほしいんだろうなってわかるときがあるんだけど、そう答えて「やっぱり私が正しいでしょ」とふんぞりかえるのが忌々しく思うひとと、折れて上げてよかったなあとかわいく思えるひとと2種類あると思う。

たとえば、スパゲティが食べたいけれど、ピザにしろって言われて、ピザにしたらおいしいし、シェアできるし「ピザにしてよかったでしょ」と言われたら、わたしもそうだねと言える、ひとはいい。
そういうひとはだいたい、たとえスパゲティを強行したとしても、「好きな方を選んでよかったね」と言ってくれるひとなんだとおもう。
でも、「なんでピザにしなかったの?シェアできないでしょ、ひとりで食べたいなら一緒にこなかったのに。なんでわたしのアドバイスが聞けないの?それってあなたのプライド?」と捲し立てるひとがたまにいる。
さらにいうなら、その予想ができた上でスパゲティを選ぶ自分もいる。

そんなソクラテス、いる?
あ、失敬。

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