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終わりがなくてせつないもの

Google Authenticatorを使うたび、何となくせつなくなる。
意味のない6桁の数字だけど、たぶんもうこの組み合わせに出会うことはないんだろうなと思うから(あっても、絶対に思い出せない)
あと、自分が使っていない時もこの数字はずっと生成されていて、目にしなかっただけで存在はしている。
休憩も終業もない労働みたいで、胸苦しい感じがする。
時計も、それに近い。
子どもの頃、「時計はお休みがなくて大変やね」と言ったら兄に笑われた。
自分の目に映らない場所や時間でも確実に動き続けているものがあるのだと思うと(よく考えたら、社会もそうなんだけど)尊いというか怖いというか、何とも言えない気持ちになるのを、わたしはせつないと呼ぶことにしている。

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