6月6日

 久しぶりに携帯サイトの求人を確認した。【採用で最大〇万ポイントプレゼント!】など、おいしいことが書いてあり、しょっちゅう送られてくるメールだ。求人数の多さや、豊富な職種を謳い文句にしているが、そこに期待してヒットした例がない。このところは見ずに削除していた。
 見逃しがあるかも知れない。
 新しい情報が入っているかも知れない。
 期待したが、謳い文句が嘘八百だと改めて実感しただけだった。
 介護職、派遣なのに正社員と書かれた保育士職、自転車屋さんのスタッフに、物流関係。ほぼ同じ顔ぶれ。携帯サイトで就業した人…一体どのくらいいるのだろう。
「ハローワークの求人はろくなのがない」
 同じく求職中の、妹の友達が言っていたらしい。
 しかし求職サイトも同じだと、私はこのところ感じている。
 良心的であるかのような字面を書き並べてはいるが、【残業月30時間程度でプライベートも充実】とか普通に書いてある。毎日1、2時間の残業があって、プライベートをどうやって充実させられるのか、まるでピンと来ない。しかも、特別に待遇が良いわけでもない。そして、送られてくるのは同じ求人のローテーションである。
 コロナの影響が0だとは思わないが、求職サイトだから良い求人がある…というのは嘘だと思った。お金を払ってでも広告を出せるのだから豊かな会社が多いのかも知れないが、これまたどのくらいの人が求職サイトを通じて仕事を獲得しているのか気になる。妹は求職サイトを通じてすぐに就職が決まったものの、ブラックに喘ぎ、改善を求めるのを待てず、あっという間に退職した。
 ハローワーク求人にブラックが多いと聞いたことはある。確かに、労働基準法が守られているとは思えないような求人が多数出ており、それらを希望する人がどのくらいいるのか大分気になっている。
 かといって、求職サイトも大して変わらないように見える。
 職種を幅広く選べるタイプの求職者にとってはそんなことないだけで、限られたスキルの中でしたい仕事を求めている私のようなタイプには、適当でないだけなのかも知れないが…。
 もう、何を信じて探せばいいのか判らなくなって来ている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?