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広告制作における情報整理とは

先日、Amazonトップセラーである友人から、Amazonの商品ページで使用するメイン画像の良し悪しが判断できない人がたくさんいるので、そういった人たちに対して、「コンバージョンにつながる広告の作り方」をレクチャーするコンテンツを作って欲しいと相談がありました。

ここ最近では、副業に対する世間・企業内での見方もずいぶんと変わり、「副業=本業に悪影響が出る」といった、バイアスは徐々に見直されてきて副業をOKとする企業もたくさん出てきています。
そういった人たちが、転売やオリジナル商品の販売をAmazonで行う際、必ず必要になるのが広告的な表現の仕方なのですが、これまで全く違った仕事をしてきた人にとって、いきなり売れる広告を作らなければならない、となると確かにハードルが高いだろうなと感じました。

僕はこれまで大手企業のマーケターや広告の制作担当者とばかりやりとりしてきていたので、素人の方に「広告とはなんぞや」を説く機会はほとんどなく、自分にとっても新たなチャレンジになる気がしたので、協力してコンテンツづくりを行うことに。

Amazonでの広告表現はまだまだ発展途上

amazonは僕も普段からかなりお世話になっているヘビーユーザーなのですが、マーケや制作サイドとしての目線でamazonをみてみると、これがかなり面白いんですよね。

世界的な巨大プラットフォームであるamazonの場合、めちゃくちゃ細かなところまでフォーマット化されたシステムの中で戦うことになるため、自由度は決して高くないのですが、この「決められたルールの中で勝負する」というところが、なんだか受験勉強やスポーツに似ている気がします。

化粧品や家電などの人気カテゴリについては、どの商品もかなり力を入れて作られているので、広告も相当ハイレベルなものが多いです。
ただ、一方でそれ以外のカテゴリに属する商品については、「商品写真をスマホでとって掲載しているだけ」という出品者も多く、まだまだ改善の余地があると言えます。

パクるだけの広告活動は継続が難しい

正直、売りたいけど売り方がわからない、という方は、本当にたくさんおられると思います。
ここで多くの方が取る行動は、「売れ筋商品を真似っ子して、それっぽいパッケージや広告をつくってみる」です。

この方法で運良く、「商品がバカ売れした〜!ヒューヒュー!」という方もおられるかと思いますが、この方法では当然長続きはせず、一発屋の歌手や芸人と同じ道をたどる可能性が高いです。

なぜなら、「なぜその広告に効果があり購入につながったのか」が把握できていないからです。
ここが自分なりに説明できない状態だと、次の商品を販売する際にもまたイチから戦略を練らないといけなくなり、毎回かなりの工数がかかります。

僕のような人間が広告を語るのもおこがましいですが、広告活動を行う上で自分なりに考え抜いた「仮説」というのは絶対に必要です。
この仮説がないと、なぜ上手くいったのか、もしくは上手くいかなかったのかを見返す際の指標がなく、ノウハウとして積み上がっていきません。

それに、この仮説検証のないまま成功したビジネスって、やりがいを感じづらいし、そもそも楽しくないのでは?とも思ってしまいむtyます。

広告って実はシンプルな思考で成り立っている

普段の生活や購買行動を少し俯瞰してみてみると、多少欲しいものはあっても、これがないと困るというものは少ない気がします。
すでに必要最小限のものは所有しているし、無茶しない限りなんとか生きてはいけるでしょう。

となると、「必要なものではなく、あったら良いな」のニーズに対して、購入を促す広告が必要になるのですが、このあったら良いなというニーズは、購入に対する温度がそれほど高くはないので、すぐには購入に結びつきません。
「今なら50%OFF」といきなり言われても、欲しいとさえ思ったことがない商品を買うことはほぼ無いですもんね。


ここで少しイメージしていただきたいのですが、目の前に超巨大な調味料の商品棚があるとします。
その商品棚の横を早足で歩きながら自分が納得する商品を探しているとして、手に取るかどうかの判断基準としては、まずは何が思いつきますか?

おそらく、早足で通りすぎていくので詳細な情報を見ている余裕はなく、単純に他の商品よりも目立ったパッケージが手に取るきっかけになるのだと思います。
amazonでは、実は商品のコンセプトや細かなディティールなどは二の次で、まずはその商品棚のなかでいかに目を引く仕掛けがつくれているかが重要になります。

ここで「早足」としたのは、スマホやパソコンで閲覧する際のスクロールのスピードと重ねるためなのですが、デジタル上でのユーザー行動をいかにリアルな世界としてイメージできるかが、一番大事なのではないかと思います。

このあたりの具体的な説明は、今準備中のコンテンツの中でお話しする予定ですので、もうしばらくお待ち下さい…(せっせと働きます)