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首都高Twitterバトル

今日は朝から所用で首都高をあちこち行ったり来たりしてた。
車の運転は嫌いではない。でも上手いわけではない、というかたぶん下手な方だ。普通にドライブしてるだけで「ちょっと前の車、止まってくださーい」とパトカーに止められたことが何度かある。どの回も、「なんか運転がフラフラしてたから」という理由だった。

ましてや首都高速道路である。そのうえ致命的な方向音痴でもある。首都高ってトラップがいっぱいあって、ナビを頼りに「次は左車線、左車線」みたいに左側のレーンにいると急に車線減少してわーっすみませんって割り込ませてもらったり急な合流があったり急に工事してたり、とにかく急な判断を求められることが多い。かと言って60キロで走ったりしてるとめちゃ煽られたりして、そういう時って超泣きたくなる。でもゲームみたいで楽しかった。久しぶりに「生きてる」って思った。

走っていて思ったのは、これだけ交通量が多いとメンテナンスも大変だろうなということ。当たり前だけど、道路って作ったらそれで終わりではなくて、安全面の点検やら補修やらがずっとどこかで行われているわけで。あとインターやETC増やしたり、そういう計画内のもの以外にも事故があったりトラックが荷台から何か落としたり、首都高の整備のこと考えたら気が遠くなりそうだった。

でも道路だけじゃなく全部のインフラがそうだよなあって思った時に、あ、インターネットもひょっとしてそうなのかなと気がついた。システムのことを全く知らないんだけど、大量のユーザーが利用してるサービスには、おそらくだけど物理のそれと同じくらいの負荷がかかっているのかも……というふわっとした気づきなので実は何にも気づいていない可能性もあるけどそんなに外れてない気がする、外れてないといいな。

正直、イーロン・マスクがTwitterの有能な社員をクビにしたとか聞いても「でもTwitterという仕組み自体はもうあるじゃん。大丈夫でしょ」と思っていた。それで何かが決定的に変わるというイメージが持てなかったし、むしろ仕様をころころ変えたりすんなよくらいの感想しかなかった。

でも違うのかもしれない。ETCを新しく付けたらその分だけ自動車の流れがスムーズになってちょっとずつ渋滞が緩和されるように、大枠の仕組みは残しつつも様々な細部をアップデートしたり日々メンテナンスすることで、Twitterほか種々のインターネット・サービスは我々に快適さを供給しているのかもしれない。たとえばある部分のコードを少し変えるとコンマ数秒何かの処理が早くなる、その分トラフィックの負荷が減るみたいなイメージ。アップされる画像や動画の容量は日々幾何級数的に増え続けてるんだろうし、アップ時にデータ圧縮する時ってすごくパワー(パワー?)使ってそう。Twitter、壊れちゃうよ……

なんか、大変な仕事じゃんね。軽く見ていました、すみませんでした……という気持ちでいたら分岐を間違えて全然違う方向に進んでしまったりして面白かった。一回降りて、また違うインターから入り直したりしてね。一瞬の気の緩みも許されない首都高バトル、怖すぎましたというお話でした。

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全然関係ないけど、ブラッシュアップライフというドラマを最終回だけ見た。面白いと聞いていた通り面白かった。苦労した末のハッピーエンドって本当にいいよねって思ったし、いろいろ伏線回収とかあるんだろうなと想像できる感じが楽しそうだった。こういう既存の枠組みにあまりないストーリーというか企画をあれだけのキャストで(テレビドラマで)実現するのって、完全に想像だけどすごく大変だったろうなとも思う。バカリズムすごい。

あと物語における「無駄話」の重要性みたいなのをあらためて感じた。無駄話といえばタランティーノの映画だけど、怖そうなやつが延々と本題に関係のない無駄話をしていて、その理由とか意図がわからないだけにどんどん緊張感が高まって最後に爆発する、みたいな演出がタランティーノは本当に上手い。

ブラッシュアップライフの無駄話は、もっと暖かく、キャスト4人(や同級生たち)の関係性を表現するために使われていたのかなと思う。こういう話ってするよね〜という親しみと、こんなに仲良くはなれなかった人生もあったよねという切なさ。あとはコント的な構造としての外し。浅野忠信のくだりなんかはあのシーン自体が無駄話(ストーリー上はあってもなくても良い)で、浅野忠信、何者なんだ……という緊張感を見事に脱力した笑いに変換していて、浅野忠信の無駄遣い感も含めて素晴らしかった。

全然見てないやつが何言ってんだと自分でも思います、すみませんでした。
あと夏帆は本当に演技が上手いと思う。いつ見ても信じられないくらい可愛いし。

ヘッダーの画像は、住宅街の道路の縁石に載っていた黄色い何かです。

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