この日々のことを覚えておくための日記8

2020/6/9 今日は緑が生き生きしている。

2020/6/10 もし「笑っていいとも」がまだやっていたら誰がレギュラーだろうと妄想する。かまいたちと滝沢カレンはいい感じに活躍してたろう。相席スタートもいいな。でも出てないか。羽田圭介も出てそう。オールナイトと同じタイミングで、ファーストサマーウイカもレギュラーになってたろう。テレフォンショッキングで、youtuberがしばらく続いたりしてそうだな。その流れで久しぶりに江頭出たりしてほしい。

2020/6/11 強い風で目が覚める。風が強すぎて網戸が開いてしまっている。まだ朝早い。風で起こされるのはあまり気分のいいものではない。

道路の端にスーモが落ちていた。強い風に飛ばされてきたのだろう。道路に背を向けて、心なし肩を落として壁を見ていた。

2020/6/12 昨日、スーモ見かけたから、スーモのHPに載っているマンガを読んでいた。166話とかいいなあ。

こういう企業の製作したマンガが結構好きで、ジェットスターの風太のマンガとかは飛行機に乗るたびに楽しみにしている。ミクリードの御厨さんシリーズも好き。

進研ゼミのマンガくらい最高。

2020/6/13 いつも通っている道が変化している。いつも開いていないシャッターが半開きになっていたからだ。道沿いの壁に設置された白いシャッターが半開きになって、黒い中身を覗かせている。そこにシャッターがあったことを認知はしていたものの、それは壁の一デザインとしての認知に過ぎず、それが開いている状態を見てはじめてそれがシャッターとしての機能を有していることに気づかされた。そのシャッターはあまりに景色に溶け込んでいて、壁という以上の認識を今まで持っていなかったのだ。
半開きになったシャッターからは暗いガレージが覗いている。ガラス戸が間にあって、塵に覆われたガラスの所為で余計に中がぼんやりと見えにくい。それでもそれが一面的な壁ではなく奥行きのある空間を示したとき、理解は二次元から三次元へと認識を変更し、視界は大きく広がったのだった。景色が拡張されたのだ。ガラス戸で隔てられた向こう側の埃くさい匂いを想像すると、たった数センチの距離に異なった時間軸の存在を感じることができる。レイヤーの裂け目とも言おうか。まったく違った文脈で、いつもの道に突如としてガレージが現れたのだ。
シャッターとガラス戸の二重構造に違和感を覚える。道に面した倉庫のガラス戸を保護するためにシャッターが付けられたのかもしれない。つまり道になる以前からそこにはガレージがあった可能性もある。

2020/6/14 昨日はシャッターばかりに目をとられていたが、その近くの家が取り壊されようとしていることに気づく。その道の横には並行するように坂があって、その高低差が道沿いに壁を作っているのであるが、その坂を少し上ったところの家が、ちょうどシャッターの手前から見上げると見える家が重機によって取り壊されようとしているのだ。その工事とシャッターの開閉には関係があるのだろうか。そもそもこのシャッターは誰のシャッターなのか。どの家もシャッターに隣り合うようには建っていない。劇的ビフォーアフターで階段の下に作られた収納スペースみたく、都合よくガレージが坂の下に収まっている。

いろいろな家や建物が壊されて、建てられて、あるいは何も建たずに空き地になって、駐車場になって、町の景色はその都度変わり、その都度寂しく思ったりもするのだが、すぐに前の景色は忘れてしまう。そこに何があったのかなんて思い出すことはできない。またこの坂の上の家を忘れるのだろう。昨日あれほどまでに違和感を覚えたシャッターにすら、もう慣れてしまった。シャッターは段々と景色に溶け込んで、明日には気にもならなくなっているだろう。なんでも忘れてしまうのだ。

2020/6/15 情報戦ばかりでいやだ。

情報弱者って言うけど、情報弱者の方が強者なんじゃないかってくらいには、情報の禍々しさに私の体は弱っている。

2020/6/16 王位継承戦、何回読み返しているんだろう。ハンターハンター。最新刊早く、早く、読みたい。COVID-19はハンターハンターの危険生物評価リストで言うと、「繁殖力とその速度」がAに近いってことか。二週間という切りのいい制約といい、念能力みたいにも思える。ハンターハンターの世界観で接すれば、情報戦も少年漫画的に渡り合えるような気がしてきた。

2020/6/18 この町からずっと出ていない。

2020/6/22 「布団の襞に夜の呼吸が拡がり、複雑な波線がやがて来る嵐を予感させた。部屋に不釣合いなピンク色をしたシーツに陰影が浮かぶ。ピンクの陰影は生き生きと色を魅せる。塗られた絵の具にも厚みがあるように、平らかで洗練された記憶を拒否するように、波の下の濁流がカラーコードをピンク色に変えていく。定義と分別を拒否するように色が見るたびに色を変えていく。」

久しぶりに詩を書いた。

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