コーポレート人材?おかん?になるまでの話…会社に入ってから15年めまで その1

10~15年前の私の考課表には以下の仕事が書かれてました。
1.知財関係業務
2.技術資料管理、社内対応業務
3.ISO記録・管理業務←NEW✨✨
5.経費申請、予算管理業務
6.輸入品発注業務
8.業務支援

知財関係は、商標の出願を主に行ってました。
初めての南米各国への商標出願で、拒絶理由が類似なのはわかるが、指定商品分類が同じでも指定商品違うのに・・など商標のことを実務で勉強した時期です。
相手の会社を各国の商標データベースやHPで調べるため、見たこともない言語を相手に闘ってました笑
特許、意匠、商標、検索、出願、登録は、英語でなくても何となく読めます。でもまったく読めないロシア語、韓国語、アラブ語は無理で、読めないときだけ国内弁理士経由で現地代理人にお願いしてました。

Agreement、Concentという制度を使って、英語で作成されたagreementの内容を辞書を片手(当時はGoogle翻訳なんて・・・)に読んで、会社の代表者に契約内容を報告し、弁理士さんに当社の意向を伝えて、自社に不利な点がないかの相談をしてました。
今もですが、知財に関する管理職がいないので、直接、会社の代表者にお伺いをたてるしか方法ありません。

会社のハウスマークの拒絶のたびに引用商標で出てくるA社さんとWorldwide-Agreementを結びたいのに、代理人経由で交渉しても相手してもらえなかったのですが、交渉にこぎつけたときの思い出話を。
うちの会社の商標は古くから登録してあるのに、A社さんは日本でどうやって商売をしてるのかという疑問から、倉庫に保管していた、うちの会社の商標登録の資料を読み漁り、A社さんとの交渉書面を発掘し、当時の書面と当時の流れをまとめた資料とともに「Worldwide-Agreementを結びたい」とのお願いをしたら、あっさりと交渉にたどりつけました。
自分が歴史を勉強していたからこそ「今が何故あるのか」を見つけることができたち思います。

10年目すぎたころに会社が「ISO」を取得したので業務が増えました。
最初の頃は
・関係書面を保管する
・担当者の代わりに関係者会議に出席する
というものでした。

「関係書面を保管する」という作業のなかにDRで承認された製品図面を図面台帳に記録と保管、図面の変更を台帳に記録と保管、製品図面の出図記録がありました。
図面の変更のたびに台帳に承認のハンコもらって、保管して、出図のたびに台帳に記録して保管して・・・・一日の大半がこの仕事に追われ・・・に
面倒くさい作業に当時の私はキレました。
会社にはIBMの在庫システムがあり、そこに図面と同じ部品名があるのだから、そのシステムに図面で必要な情報を登録、変更履歴を都度記録しておけば、重たい台帳を使わずに、出図のときの最新図面確認もシステムでできるし、私の仕事もラクになるし、頼む側もやってもらうたびに頭を下げずに済むまではと考えました。

誰でも使いやすくするために
・図面名は在庫入力された部品情報を元にする
・図面情報を数値化し、入力作業は数字キーだけにする
 (当時のIBM在庫システムは文字入力がしづらかったのです)
・変更した時期がわかるような表示
・承認印をなくし、承認者名を社員番号で入力
・自社図面と他社図面の区別ルール
・加工、組立図面の区別ルール
などなど、当時の上司、システム管理部門をまきこんで、約2週間出社して元となるデータを入力しも図面登録台帳をデータ管理に変えました。

DXなんて言われてない時代に私やってるやんと、今頃感動してます笑

出図は、システム化せずにISOですから品質の確保ができる紙で出図した図面を誰が受領したかわかるフォームにしました。

なんでもかんでもデジタル、システムではなく、本来の目的を満たすことが大事だと思います。
紙が悪いのではありません。何に対して効率を取るかが大事だと思います。実際に揉めたときに紙ほど強いものはありませんしね。

「担当者の代わりに関係者会議に出席する」というのは、当時の部長さんがISO関係者会議の出席を嫌がっておられて、難しい会議でもないし、出てくれと。
うちの会社では女性が会議に出るなんて、ほぼありえないのでせっかくの機会に対して自分に課したことは
・的外れを怖がらず議題に対する質問か意見を発言をする
・部長さんに毎回、なんでも良いから報告する
でした。
的外れな質問や意見を受け止めたくださった当時の事務局の方々には感謝です。

ここで、ISOに関する知識だけでなく、毎回の報告業務から、そこに対して自主的に作業をするようになり、ISO関係のうち、DR関係以外の資料の作成、管理、保管、進捗管理が私がするようになりました。
ISO関係はちょっと内容が多いので次回に・・・。

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