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エジプト展・3

いよいよ今日で終わりのエジプト展。
京セラ美術館での展示も今日までです。
この後は、静岡に場所を変え
多くの方々の目に留まることと思います。

冒頭の写真は、原初の海を泳ぐ三匹の魚。
エジプトの天地創世神話では、
この世界が永遠に続くわけではなく、
いつか終末が訪れアトゥム神が
すべてのものを消し去ってしまい、
暗闇の混沌とした原初の海に戻るとされ、
その海を泳ぐのがこの魚だとされていました。
この魚は頭は一つですが、
アメン神・ラー神・プタハ神を表しており、
天地創造と終焉、この世の光と天地再生の希望、
天地創世の活性化を表しているそうです。
これがあるおかげで、なんだか安心。

意外に思ったのが、繁栄していた
エジプトの世界がいつまでも続くとは
考えなかった世界観。
ナイル川が季節ごとに氾濫して
水の底に沈めるのを見ていたら
終末と再生というサイクルを
大きな世界で考えるようになるのかな?
星の運行も関係している?
この辺は、古代エジプトを勉強しないと
さっぱり理解できないですね。

その昔、どういう経緯で棺や壁画、
その他装飾品がベルリンやロンドン、
全世界へと運ばれたのかは知らないですが、
今、こうして見られるという事を
ありがたく受け入れ楽しませて頂きましょう。
京都・京セラ美術館での古代エジプト展、
今日が最終日です。

お近くで気になった方は是非。
それではまた明日。
Please stay healthy and stay safe.

作陶館ブログ
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