為替介入、マック値上げ、適正な為替相場は?
先日投稿したように、2022年9月22日に政府・日銀による為替介入が行われました。それ以後、142円半ばから徐々に円安に進み、本日10月7日に為替介入後初めて145円に到達し、9時現在は145円前後を行き来しています。市場全体では円安に向かう傾向ながらも、多くの投資家が次の為替介入を意識し、過度な円安には進んでいないようです。これも為替介入による効果なのかもしれませんね。
一方で、為替相場は長期的には二国間の財・サービスの価格が均衡する水準に収束する、という購買力平価説にもとづいて計算を行ってみましょう。
この説に基づいてよくつかわれるのは、世界中のマクドナルドで販売されている”ビッグマック”です
ちょうど1週間前、9月30日にマクドナルドの商品が全面的に値上げされ、ビッグマックの価格は410円になりましたので、この価格を用いてビッグマックの日米価格が等しくなるような為替レートを試算してみましょう。
上記URLの記事を参照し、アメリカ全50州のビッグマック平均価格を算出したところ4.40ドルでした。
ビッグマック価格410円=4.40ドルとなる為替レートは、なんと1ドル93.18円という試算結果となりました。この試算によると、現在の145円と比較すると約55%も円が安い、ということがわかります。※
※ あくまでも購買力平価説は適正な為替相場に関する一つの理論に基づく試算ですので、今後どのように為替相場の動きを予測するものではありません
今後、円安傾向が続くのか? 為替介入が再びあるのか? 注目していきたいですね
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