あとがき

「それは彼方のシャルロット〜はじめましての巻」の主人公は、コロナ禍に直面した私たちです、
絵には私自身が癒やされたもの励まされた景色などを盛り込みました、
リアルタイム、見て感じたものを絵本にしただけなので、説明しなくても読めば分かると思ったのですが、寂しがりな私なので、どうかお付き合いください。

主人公がなぜ空にいるのか説明しなかったのは、ウイルスの発生した場所にまつわる差別的な名称に胸を痛めていたからです、
コロナ禍では「分かる」と起きる問題「分からない」から起きる問題がありました、差別や偏見は不安や恐怖心から起こるものだと学びました。

主人公がジタバタあがく姿は、私たちがあらゆる仕事や、文化、芸術活動を存続するためにした覚悟、創意工夫した事、もがき足掻いて生きていた姿そのものです。

ここからは有料なのですが、
シャルロットが諦める様子は、大事な楽しみを諦めて、誰かに会うのも我慢して、自分や誰かの命を守り、逼迫する医療を助けた、健気なあなたの事を、私がいかに尊敬していたかを描いたものです。

「分からない状況」の主人公と「分からない状況だと分かった」シャルロット、人間の気持ちは分からないもので温度差があります、責めることなく寄り添う言葉を選びました。

推奨されたステイホーム、強いられた自粛要請、それぞれ前向きに知恵を出し住環境を充実させていましたね、そんな逞しさ、心の明るさを絵本のクライマックスにしました。

年末年始、あなたの側に誰かが居ますように、
ひとりぼっちと感じるとき心の中にシャルロットが居ますように、
「それは彼方のシャルロット〜はじめましての巻」があなたを称賛する物語でありますように。

これからも誰かに届くと嬉しいです
読んでいただきありがとうございました、いつでも読んでください、あとがきなんて書きましたが、文章を書くのは苦手です、解釈はお任せします。

まだしばらくお会いできないかもしれませんが幸せでいてください。

2020年、年末のわたし むらしょうこ

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