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【創作企画】集まったバレンタインチョコレート小説(71~84個目) #バレチョコ小説
以下の企画で集まったポストをまとめています。お気に入りの小説があれば、是非チョコレートを受け取る小説で返信してみてください。
71個目
相変わらず、誰に渡すでもなく律儀に手作りなんて。
— ふー (@music0music) February 13, 2024
買うと高いしなんて言い訳で、賑やかな特設ブースが苦手なだけ。
先輩、今年も手作りですか?3つ下の華やか女子な部下が嫌味0で横から顔を出す。
ちゃんとあるよ、と可愛く包装した小箱を差し出すと、その横からまた1人、顔を出す。#バレチョコ小説
72個目
今時下駄箱にチョコなんて。
— ふー (@music0music) February 13, 2024
先生に見つかったら没収だ。別のやつが奪っていくかもしれない。
せめて机の奥に忍ばせてくれたら、渡す方も安心だろう。
子供の掌ほどの箱を手の取ると、微かに甘い香りが漂う。
芳香剤代わり、と思わず声が出たと同時、背後から別の香りが漂ってきた。#バレチョコ小説
73個目
隣に住む子は、青い袋でゴミを捨てる。あの子と僕だけの秘密だ。
— しろや (@468_chocolat) February 13, 2024
ゴミ置場にはその日、板チョコの銀紙と丸めたメモが青い袋から零れていた。消ゴムで擦られた『すきです』を指でなぞる。「すき、なんだ。『僕のことが』」
彼女もきっと喜ぶ。鼓動を抑え、僕は隣のベルを押した。#バレチョコ小説
74個目
バレンタインにチョコなんて。
— ふー (@music0music) February 13, 2024
甘い物が嫌いなあいつは、今まで何を受け取っていたんだろう。
何年も一緒に過ごしていたのに、この気持ちに気付いてからは知らないことが多くて戸惑う。
とりあえず作ったビター過ぎる生チョコ。
お隣の窓に問いかける。わたしのチョコ、食べてくれる?#バレチョコ小説
75個目
受験間近の彼はいつも自習室にいる。彼を応援したい一方で、彼と話せる時間が少なくて寂しい。私が「教えてあげるよ」と話しかけても、「一人で乗り越える」って答えるばかり。形にすれば伝わるかなって、手作りチョコを明日渡していいかLINEで聞いてみた。
— 群鳥安民 (@shiharaiyuyo) February 13, 2024
「そういうのは大丈夫」
#バレチョコ小説
76個目
バレンタイン前夜、ようやく手作りチョコが完成した。ずいぶんと手をかけたし、実に良い出来だから、期待は高まる。喜んでくれるかな――
— amanatz (@ama_natz) February 13, 2024
パッと見じゃわからない、唐辛子を混ぜ込んだ激辛チョコが当たるのは、クラス男子二十人のうち一人だけ。
さあ、ロシアンバレンタインの開幕だ。#バレチョコ小説
77個目
「チョコ、バレンタイン来る前に全部食べちゃった……」彼女と同棲している愛すべき馬鹿。「そうだろうと思って、チョコレートを当日に仕入れてきたわよ」その馬鹿を理解しきって救済の手を差し伸べる彼女。後ろ手に隠した義理チョコが、渡される日は永久に来ない#バレチョコ小説
— 胃口ひろまさ (@fishfroggyokus1) February 13, 2024
78個目
大好きですって、音にはならない声で伝えた。
— ふー (@music0music) February 13, 2024
後ろに隠したチョコレートを掴む手が、緊張で震える。
うん、と頷いた彼の表情からは続きが読み取れない。
買い物は苦手。だから手作りにしてしまったけど、ここに来て躊躇する。
でも、、
後ろに回した手を、ぎこちなく彼へ差し出した。#バレチョコ小説
79個目
「おはよ、珍しく早いじゃ――何してんの」
— amanatz (@ama_natz) February 13, 2024
誰もいない早朝の教室。目当ての席にこっそりチョコを入れた瞬間、ガラガラッと扉が開いた。……よりによって、口の軽いお前かよ。
「――はい」
「えっ」
小さな包みを放り投げる。仕方ない、プランB発動だ。
「口止め料。絶対に、黙ってて」#バレチョコ小説
80個目
さっき、あいつに気持ち伝えられたよ。OKだって……夢みたい。渡してよかった。
— amanatz (@ama_natz) February 14, 2024
それも全部、きみの助言と励ましのおかげだよ。……これ、感謝の気持ち。せっかく手作りするから、きみの分も作っといたんだ。今まで相談に乗ってくれて、私より私を信じてくれて……本当にありがとう!#バレチョコ小説
81個目
先輩にしたら冗談で。くれる人がいなくて寂しいとかネタなんだろう。本当は1人で平気だし自由が好きだと思う。でもそれを乗り越えて一緒にいたいと思われたら嬉しい。だから一か八か賭けてみる。大丈夫、当たって砕け散ってもチョコは私が食べるもん。私はチョコの箱を握りしめた。#バレチョコ小説
— さく (@saku_sakura394) February 14, 2024
82個目
「梢、」私に背を向け来た道を駆けるその背中に手を伸ばすことは出来なかった
— 白月 嶺葉 (@mineha935) February 14, 2024
「碧」背中に刺さるのは付き合って3ヶ月の彼の声「ハッピーバレンタイン」彼に渡したのはマシュマロをクッキーでサンドしたもの
でも私、知ってるよ。手作りのマカロンもらってたこと。クロッカスが足下で静かに揺れていた
83個目
『チョコって何の意味があるの?』
— 綴音 夜月 (@tudurine914) February 14, 2024
そんな捻くれた君を家に招いた。
2月14日、金平糖を差し出す。
「なんでバレンタインに金平糖?」
照れ隠しにそっぽを向く君へ
博識な君でも知らないことあるんだね
「意味、調べてみたらいいんじゃない?」
#バレチョコ小説 pic.twitter.com/NGBWInYmZ2
84個目
「これあげる。今日バレンタインだし。……じゃ、ね」
— 佐藤朝槻 (@st_astk) February 14, 2024
小さな箱を明るい声音で押しつけた。
私はカバンを背負い直し、君を置いて廊下を走りだした。
君の返事に興味はない。
好きです、なんて言わない。
彼女ができた噂がある君には絶対に。
奪う勇気もない。
全部、自己満足だ。#バレチョコ小説 https://t.co/Boq0FmCPey
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