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何度でも読み返したいnote5

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何度でも読み返したいnoteの備忘録です。更新は終了しました(2024.6.10)。
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2024年4月の記事一覧

心の中でそっと中指を

目の前で自転車に乗るおばあちゃんを見かけた。左足をペダルに乗せて、右足をクロスさせて地面を蹴る、その姿が亡き祖母に重なって、その日がお誕生日だったから、まるで「やまめちゃん、お誕生日おめでとう」と祖母に言われた気がして涙が出た。 わかっている、疲れているのだ。 いろんな責任、重圧、初めての後輩指導、そういうもの全てに押しつぶされて消え入りそうになっている、というのが真相だと思う。 誰に相談すればいいのかわからない。 相談、というか愚痴を聞いてほしい。 別に後輩が嫌いな

19年前、福知山線脱線事故の報道でとっさに思ったのは。

19年前の2005年4月25日。 テレビであの報道を見たときの衝撃は、ずっと忘れられない。 私は当時22歳で、大学を卒業し、札幌に支店のある中国の航空会社で働き始めたところだった。 仕事をスムーズにこなせず、そんなに難しくはないはずの航空券の予約・発券の業務で、先輩から「何分かかってんの?遅い!」と怒られ、自分の不甲斐なさに押しつぶされそうな日々を送っていた。 帰宅後、テレビで目を疑うような惨劇を目の当たりにしたあの日、 「大変な事故が起きてしまった」と、しばらく動けな

🇨🇳#7 デスゲームスタートの青海・日月山4877mへの道(青海Part1)

映画、ゴジラ-1.0をまだみていなくて、これからみる予定がある人は以下9行ほどを飛ばしてみて欲しい。 三日前まで新疆ウイグル自治区の海抜マイナス100mの砂漠地帯にいたわたしは今、青海省の海抜4000mの山岳地帯にいる。 ゴジラ-1.0で銀座をめちゃくちゃにしたゴジラは、急速に1500mの海底に沈められてから再び海上に浮上させられる気圧差でやっつけられたが、あの作戦が有効であったことを、このわたしの体が証明した。 つまり、わたしは今、具合が悪いのである。 なんなら、朝は気

知らない間に、誰かをそっと助けている

こんにちは、ぷるるです。 先週の木曜日、駅の改札を出たところで見知らぬ人に声をかけられました。 驚いて振り向くと、そこに立っていたのは若い男性。 彼はこう言いました。 「その荷物、運びましょうか」 確かに私は、大きな荷物を抱えていたのです。 その重さに辟易してもいました。 でも、果たしてこの好意は受けて良いものか・・・私は迷いました。 SNSやニュースで仕入れいた多くの情報が、頭の中を駆け巡ったからです。 多分この時私は、戸惑いの表情を浮かべたのだと思います。 男

寧ろ私が聞きたいと思いながら介護の仕事のコツについて書くなどした

介護福祉士であることを公言しているからか、SNSをしていると主に匿名メッセージサービスマシュマロを経由して質問や相談を頂くことが多い。 大体は介護の世界に入りたての方から介護職において気を付けた方がいいことは何か、避けるべきことは何か、現場にこういう職員が居るがどう対応したらいいか等。 先に言っておくが、私は役職者という立場になったことはない。打診されたことは数回あったが、全てのらりくらりとかわして生きてきた。理由はただひとつ、めんどくさいからである。役職者になることによっ