音楽ってまじで人の心動かすって話

 おはようございます。ブログを書くときは、いつも音楽を聴いています。最近は、というか2021年は今のところずっと同じ音楽を聴いています。1曲とかじゃなくて、ジャンルというかくくりね。同じ20曲くらいを永遠に聴いています。

 皆さん音楽好きですか。好きですね。分かりますよ。どんなのが好きですか?私の音楽人生は、アイドルから始まり、ボカロ、アニソン、そして最終的に邦ロックに落ち着いています。邦ロックはいつも聴いてる。で、気分だなってなったときに、アイドル、ボカロ、アニソンを選んで聴きます。基本は邦ロック。

 授業と資格試験と教採対策。なんか、やること多くて大学行きながらしんど過ぎて辛くなったことがあったですよ。もうやだな~、夢つかむの難しいな~、無理だな~って。大学行きたくないな~、今日も課題たくさん出るんだろうな~って。非常に怠惰ですね。

 でも、怠惰だけじゃなかったんですよ、このときはね。もっとつらかった。で、この日も音楽を聴きながら大学に言ってたんですけど、なんかもうその音楽すら鬱陶しくて途中で切りました。何も流れないイヤホンを耳にさして、自分の世界に入ってイルカのように振舞いながら電車に揺られていました。

 最後の乗り換えのとき、もうそれは不愉快な会話をしている人たちがいて、耳を塞ぐために爆音で音楽をかけました。いつもは控えめな音量で聴くんですよ、そもそもイヤホンみたいに圧迫感あるもの好きじゃないからね。

 で、たまたま流れてきたのが、まあいつも聴いてる20曲の内の1曲なんですけど、私を救った歌でした。今までだって真剣に聴いていました。好きな歌ですもん。曲調だったり、そこに見えるドラマだったり、感じるものはたくさんありました。でも、その日惹かれたのはそこじゃない部分。

 歌詞でした。いや、歌詞だって知ってますよ。空で歌えるくらい頭に入っています。でも、実際に歌詞の意味をまっすぐ考えることってあんまりないんですよね、私、だから、たまに歌詞に集中したときにとんでもない衝動に駆られたりするんです。

 その歌はこう言いました。

自分の力で叶えられるかも知れないことを神様にお願いしちゃいけない
汗かいてべそかいてもうだめだって思うまで走ってみよう

 こんな感じ。うん、こんな感じ。
 私の将来の夢は、高校の先生になること。小学生のときから憧れていた、先生になること。大学生になって気が付きましたが、それってすごく難しいこと。私みたいに人より劣ってるタイプの人間が、人並みや人並み以上の人たちと渡り合うためには、人よりも何十倍も努力しなくちゃいけないってこと。

 どこかで祈っていました。私こんなに頑張ってるんだから、神様お願い、私の夢を叶えて。なんてね。七夕とか初詣に乗じてあっちこっちで祈ってきました。でも、これは自分の力で叶えられるかも知れないこと、ですよね。学校の先生になるのに、神様の力は必要ありません。

 でさ、知ってんのよそんなこと。知ってる。だから、この歌詞に正論を突き付けられて苦しくて泣きそうになりました。分かってんだわ、そんなことは。でもさ、辛いんだよ。これ以上頑張れないんだよ、今の私には。

 という感じに私をコテンパンにした後、この歌はこうも言いました。

まだ何も終わってねーぞ
転ばないことが目的じゃねーぞ
誰が笑ったって終わらせんじゃねーぞ
祈るのはまだじゃねーの
人間はそんなに弱くねーよ

 飴と鞭を1曲の中に織り込む彼らは天才ですか。天才なんですか。それともシンプルにドSなんですか。どっちでもいいですけど。

 はっとさせられました。転ばないことが目的じゃない。本当にその通りです。

 私、人生で試験という試験に不合格の経験がありません。簡単なところからいうと、英検や漢検。それから、スキーの検定ももってるんですけど、それも一回で合格したし、大学も、まあ1校しか受けてないんですけど合格しました。

 だからね、転ぶのが怖いんですよ。知らないんです、何かに失敗して苦しい、っていう気持ちが。怖いんです。人は、知らないものに対して怖いって思うって、今週のジャンプに書いてありました。本当にそうだと思います。怖いんです、失敗するのが。

 周りもね、はのとはすごいよって、受ける試験全部受かるんだからって、褒めてくれます。褒められるのは嬉しいけど、それが知らず内にプレッシャーになってるっていうのはよく聞く話ですが、まあそんな感じです。

 転ぶのは怖いですね。でも、言われちゃいました。転ばないことが目的じゃねーぞって。気付いちゃいましたよ。私はいったい何に怖がっていたんだ、と。転んだっていいじゃないですか、また、立ち上がればいいんですよ。幸い、母はいつも、教採落ちたって婚期遅れるだけで問題ないよ、って茶化しながら笑ってくれます。

 転ばないように生きてたら、転ばない道ばっかり選んじゃいますよね。

 さらにね、この曲の何がすごいって、歌なのに語尾強すぎじゃないですか?いや、相当強いですよ、これ。ねーよって、反抗期の息子ですか。

 完全に、まっすぐこっちに投げかけて来てる。強い何かを感じる。初めて歌詞に集中して聴いてみて、その強さがよ~~~~~く分かりました。こんだけ押されたら、もう自分を否定する気も失せますよ。何やってんだかって気持ちになります。

 結局、歌に励まされてしまいました。形のないものに。存在証明が難しいものに。でも、私は今立ち直れているのが、この歌が確実に私の中に存在しているという証拠です。音楽って、きっと色んな人のそんな感情によって存在しているんでしょうね。十人十色の人生に向かって、さらに十人十色の色を付けていくのが音楽。

 人によってはもちろん、年齢や状況によって、感じ取り方は本当に大きく変わります。音楽ってすごい。救われちゃった。よくラジオとかのお便りであるじゃないですか、受験生のとき、この歌を聴いて元気をもらってました、みたいなの。あれ、私信じたことなかったんですよ。そんな感情になったことないから。

 もちろん、好きな音楽を聴けばテンションは上がりますよ。でも、音楽を聴いて悩みが解決するなんて、そんな簡単にいくわけないと思ってたんです。音楽に救われたことなんてなかったから。音楽は好きだったけどね。

 で、それを体感してしまったわけです。ついに、20の春になって。大人の階段でしょうか。そうかも知れませんね。違いますね、すみません。

 この感情、全世界のみんなに共有したい。きっと、今までの私みたいな人だっていると思うんです。わかんないけど。知ってほしいです、そんな人たちに。いつかきっと出会うはずです、最高の1曲と。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?