THE FIRST SLAMDUNK、とりあえず4回見た。女子大生(22)。 ※ps.今30+n回目

 こんばんは。初売りって本当に楽しい。普段だったら絶対に手を出せない値段の洋服が手を出せる値段に落ちているんだもん。でも根っからの貧乏性なので、モールを1周してよ~~~く吟味してから、最後にまた戻って買う。買うときも緊張する。でも家に帰って、高めのお洋服を変えたことが嬉しくて、ニヤニヤしてしまう。女の子みたいで可愛い、私。

 はのとです。初めまして。
 

 明日で公開1か月。もう1か月も経ってしまったのか。しまったという感じではないけど。経っていたんだなあと、なんとなく思います。あ、めちゃくちゃ内容に触れるので、見たくない方は気を付けて。

 私がスラムダンクを始めて読んだのは、確か小学生の頃かな。中学生だったかな。いずれにせよ、10年程前になります。両親が大好きでさ。両親は今50歳前後なんですけど、2人の青春時代の漫画がうちにはいくつかあります。そのうちの1つが、スラムダンク。母が最も好きな漫画。父が、気持ち悪いくらいになんの役にも立たないような知識を携えている漫画。弟がバスケ部に入部するきっかけになった漫画。

 私にとっては、何かな。初めて感動して泣いた漫画。初めて、終わってしまうことが信じられなくて驚いた漫画。うーん。まあそれは事実なんだけど、なんといういか、言葉にするのは難しい、特別な漫画です。なんで特別なのかな。別にバスケが好きなわけではないんだけどな。


 私が好きな漫画のジャンルは、ギャグとバトル。スラムダンクってさ、どっちでもない。そして、今まであんまりハマってこなかったジャンルが、スポーツ。ちょうど世代なんだけど、ハイキューとか黒バスとか、どっちも途中で飽きちゃったな。つまらなかったとかじゃなくて、私には合わなかった。どっちも作画良くて好きだったけどね。

 なのに、どうしてか大好きになってしまったスラムダンク。私にとって特別な作品。好きな漫画は? と聞かれたら真っ先に答える作品。もう1つ、銀魂と並んで私にとって特別な作品です。

 始めて読んだときのこととか、正直覚えてないなあんまり。だけど、やっぱり最後の花道と流川のハイタッチはね、ダメだよね。流川が花道にパス出すのもね、ダメだよね。

 そのまま終わってしまって、ショックではあったけど、でも、それもまた綺麗でかっこいい終わり方だなって、そう思っている自分もいて。不思議。もっと見たいのに、これで十分とも思う。矛盾しているけど、確かにどっちも本心でさ。


 いつだっけね。何年前だっけ。映画をやりますよ、なんて突然発表するものだからさ、我が家は一家総出で大喜び。内容も公開時期も何もかも発表されていないのに、ずっとずっと、楽しみにしていた。定期的に食卓の話題に上がるんです。「そういえばスラムダンクどうなったの?」

 でさ、今年の、ほら、秋頃だっけ。映像が初めて公開されて。たった数秒の短いものだったのに、動いている、新しい、令和のスラムダンクが確かにそこにあって。何度も見ては感想を言い、また同じのを見て感想を言い、また見ては考察を繰り広げ。

 ポスターが出たときもそうだったんだけど、父が気持ち悪い推理をするものだから、私と母は感動を通り越して若干引いていて、でもそれに同じ熱量で着いてくる弟がいて、あれ、私たちが異常? なんて思ったりもして。

 さすがに山王戦だよね。声優は変わるのかな。主題歌はどうなるんだろう。期待に胸を膨らませながら、大変長い時間を過ごして参りました。地元の映画館にポスターを見に行って写真を撮ったりもしたな。

 でさ、いつだっけ、11月か。声優が発表されて、私たち一家は大はしゃぎです。ぴったりだ~! って感じ。世間様は結構色々仰っていたみたいだけど、それが井上先生の判断で、井上先生のこだわりなら、客である私たちにもう出る幕はないんですよねえ。スラムダンクなんて、もともと井上先生がやりたいように好きに描いていた漫画なんだから。それを、私たちはそれを見せてもらって、たくさんの感動をもらったわけで。

 前のアニメも何度も見たよ。でも、あれはあれ、これはこれ。まったく別の、新しいスラムダンクが始まるんだ。そう思うと、本当にわくわくが止まらなかったよ。まだ誰も知れないスラムダンクなんだもん。すごいじゃん。ずっと前に終わった作品の、新しいものが見られるなんて、そんなの、すごすぎるよ。連載時期、私なんか生きてすらないのに。

 主題歌もさ、私は中学生の頃から邦ロックが好きで、今も軽音楽部に所属しているんだけど、そんな私が大喜びするアーティストじゃん。10-FEETにthe Birthday。すごすぎる。偉すぎる。ありがとう。まーーーじで第ゼロ感の、あのCMに使われてた部分かっこよすぎた。映画館で聴くのずっとわくわくだった。


 夜更かしが苦手な母が頑張って取ってくれた初日の最初の時間のチケットを握りしめ、前日は早寝をし、私たちは家族みんなで映画館へ向かいました。残っていたグッズは少なくて、残念だねえと言いながらも、心ここにあらず。だってもう、始まってしまうんだよ。誰も知らないスラムダンクが。

 その日は携帯を封印し、一切の情報を遮断していました。だってさ、これだけ情報が隠されているんだもん。何も知らない状態で映画を見るなんてさ、なかなかできることじゃないじゃん。だいたい、予告で映像や音声が流れて、そのシーンとか話のあらすじとかは頭に入れた状態で見るじゃん。なのに、何も知らないんだよ? メインの声優と主題歌だけ。そんなことってなかなかない。


 ドキドキしながら席に座って、いよいよ劇場の照明が落ちて、私は母の手を強く握ってから自分の世界に入りました。空が、海が映る。次の瞬間、1on1をする少年と青年の姿。子どもの頃のリョータだった。お兄ちゃんいたんだ。お父さん亡くなったんだ。あれ、お兄ちゃんも亡くなる? あれ? そういう感じ?

 そんなことを思っていたら、突然リストバンドをはめる映像が。きっとリョータだ。リョータってリストバンド2つつけてたんだ。知らなかった。


 はい!!! 見た人!! ここね!!!!!!! ここです!!!!!!

 the Birthdayのかっこいい、かっこよすぎるベースが劇場に響き渡り、線画のリョータが現れる。動き出したと思ったら、次にミッチー、ゴリ、流川、花道が登場。並んで歩いている。なんか、すごい。

 で!!!!!!! 「神奈川県代表 湘北高等学校」え~~~~~~!!! 神奈川県代表!?!?!? ということはやはり!?!??! インターハイ確定じゃん!!!!!! 待って、待ってよ、ということはさ、ほら、え、やっぱりそう?? そうだよね????

 画面が切り替わり、上から降りてくる5人の姿。きっと相手チーム。どこだ。どこなんだ。…うわ~~~~~~!!! 山王だ~~~~~!!!!!

 ここで涙。母の方をこっそり見たら、やっぱり涙。山王が動いている。深津が、河田が、沢北が、動いている。山王工業と書かれたユニフォームを着た5人が、強者が、動いている。「秋田県代表 山王工業高等学校」来たーーーーーーーー!!!!!!!

 画面に大きくTHE FIRST SLAMDUNKって移って、その周りに各チームが広がる。ジャンプボール。やばい、まじで花道が動いてる。やばいやばい。しかも、めっちゃぬるぬる動いてる。最初は違和感だったけど、試合シーンになるとやばい。

 湘北ボールでさ、リョータが「い」って変な顔して、花道も同じ顔して、ダンク!!!!!!!!!!! 「同じ2点だぴょん」ってすぐ返されちゃったけど、なんかもう、その一瞬だけでさ、私はもう完全に飲み込まれていた。このあとからずっと、リョータの回想シーン以外は、もう完全に、バスケの試合を見ていた。1試合ちゃんと見た。手に汗握った。結果知っているのに。

 「今日の三井はいいぜ。」なんてちょっとかっこつけちゃうミッチーがあまりにも好きだ。1番好きなキャラクターなので、贔屓目に見てしまいますが、顔がいい。母とも後で話したんですけど、三浦春馬さんに似てない? 特に中学生のときのミッチー。顔が綺麗すぎる。

 そして絶対に外さない3P。偉い。強い。かっこいい。「赤木がスクリーンをかけてくれる。俺がオープンになるぞ。」っていう、仲間に対する信頼がすごい。かつて混乱をもたらしたとは言え、いや、からこそ? 特に同期のゴリとメガネくんのこと、心から信頼しているんでしょうね!!!!


 涙ポイントはいくつもあるんだけどさ、ぱっと思い出したとこいくつか書くね。私が1番ぐっと来るのは、ゴリの「俺の願いはもう叶えられてる」ってとこ。安西先生も「赤木くんと小暮くんが支えてきた土台の上に」って言ってたけど、本当にそうでさ。ゴリがいたからこそ、ゴリが強くたくましくゴール下にいてくれたからこそ、周りにこれだけ集まったんだよね。

 あとはほら、メガネくんの、「桜木、頑張れ。宮城、流川、三井頑張れ。頑張れ、赤木…!」のとこ。順番違う? ごめん。3年生だけど、1、2年生がレギュラーだけど、やっぱり湘北にとって彼はあまりにも大事なんだよなあ。辛いことも理不尽なことも一緒に耐えてきたゴリとの絆。まっすぐに頑張ってきた2人の間にあるものが見えて、ああもう素敵だな!!

 あ! あと、リョータがプレス抜いたとこ。「行け、行け」っていうお母さんの祈りのあとに、「行け! リョータ!」って彩子さんが言うじゃん。夜のリョータと彩子さんのシーンもそうだけど、いやいや、全人類彩子さんに惚れる。惚れるってあんなの。好きになっちゃうって。私だって落とされたわ。

 あ、あそこも。2点差まで追いついて、でも山王ボールで、晴子さんが涙流しながら「死守よ! 絶対に取られちゃダメ!!」って叫ぶとこ。私としてはさ、観客として湘北VS山王を見ている気持ちだから、晴子さんの言葉と熱量は私がかけたい言葉とまったく同じわけであって。

 唯一ちょっと残念だったことを書くとすれば、「大好きです。今度は本当です。」がなかったことかな。まあでも、それでも十分すぎる満足感をもらってしまっているので、全く文句はない。ありがとうしかない。

 とにかく試合がね、もう本当に臨場感過ぎて、4回も見ているのに毎回手に汗握って、ドキドキしながら見ていました。入れ、って祈っている。それくらい本当にすごい映像で、もうなんか、語彙が全部吸われてしまう。


 これが令和のスラムダンク。最初から最後まで、この映像とクオリティで見たいと思うくらいのスケールのでっけー映画でした。賛否両論なんてものは当然で、1つのコンテンツがあれば、賛も否もあるんです。どんなものでも。だけど、私は賛こそ発信していくべきだと思うの。

 言論の、表現の自由があるから、まあ極論何を言ってもいいわけで。だけどさ、どう考えたってポジティブなものを見た方が人って幸せになれるでしょ。それが自分に向いたものであってもそうでなくても、他人のネガティブな言葉ってどうしても関係のない自分の気持ちまでマイナスにしてしまうものです。

 だったら私は、私だけでも、ポジティブな言葉を発信していきたい。ネガティブは自分の中で完結させればいい。共感なんていらない。ポジティブこそ、共感が欲しい。素敵だ、感動した、ありがとう。そんな言葉が、井上先生始め、制作に携わっている方々に届いてほしいな。なんて綺麗事かもしれないけど、私は綺麗事が大好きなので、いつまでも綺麗事を言っていきます。


 ありがとう。スラムダンクを好きでよかった。この時代を生きていてよかった。新しいスラムダンクを、リアルタイムで世界中の人たちと楽しめて良かった。最高だ。

 まだあと5回は最低でも見る。


ps. 1/6 5回目見ました。過去最高に泣きました。

      1/14 6回目。初めて遠くの映画館に行きIMAXを体験しました。震えた。すげえ。

      1/21 7回目。リョータがプレスを突破してドリブルで攻めてくとこ、彩子さんの「行け! リョータ!」の叫び、涙。

      1/25 8回目。1年生の石井の反応が客の反応そのものだと思いませんか。

      1/28 9回目。河田兄が弟のミスの後に指導してる様子がとても可愛くて好きです。

      2/3 10回目。涙量更新。やっぱリョータがプレス抜くとこ、BGMも相まって優勝。

    2/8 11回目。ゴリと花道がハイタッチした後、花道の手が腫れてるの合格。

    2/24 12回目。多忙で期間が空いてしまった。クライマックスがクライマックス過ぎて乾杯。

    8/27 3?回目。今日が最後。最後の劇場でのスラムダンク。目に焼き付けた。やっぱり10-FEETと武部聡志のサウンドが大好きだ。スラムダンクが大好きだ。

    12/5 海外の方からコメントをいただいた。私の記事を翻訳してシェアしたいとのこと。ありがたい話です。面倒くさくてカウントもとっくにやめてしまったこの記事を、くっだらない頭の悪い文章を海外の方が読んでくださったなんて。面倒で更新をやめていたけど、更新します。結局南海三鷹は分からないけど、私はたぶん30回以上見て、母は余裕で40回以上見たんじゃないかな。復活上映楽しみだね。

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