大学生のうちにやりたいこと 5.バーベキュー

 こんにちは。電車に座ると眠るスイッチが入る。最近本当に100%くらいの確立でぐっすりと眠る。困ります。昨日なんか、行きも帰りも寝過ごしました。何してんの。しかもね、大学に行くとき、秘境に住んでいるので3回乗り換えるから4つの電車に乗るんですけど、全部寝ちゃう。大丈夫? いい加減にして。

 はのとです。初めまして。


 まーじで2か月前の話をしますね。いつの話をしてんだというツッコミがしっかりと聞こえてきますが気にしません。何か起こったならすぐに書きなさい。私。分かってるけど、できなかった。ごめんて。

 大好きな部活の同期と後輩と、バーベキューをしました。きっかけは私の一言。当時まだ付き合っていなかった恋人と電話をしていたときに、「夏休み、バーベキューしたい。」と漏らすと、「しましょう! 誰誘いますか?」とノリノリの後輩。

 そこで、運転できる後輩と私の大好きな同期を誘ってバーベキューをすることになりました。大学でその運転できる後輩と会ったときに、「どこでやりますか?」って聞かれて、まあ大学の近くにできるところはあったんだけど、人多くて嫌だよねみたいな話をしていて。

 せっかく車出せるし、川とか行く? にしても遠いか。話がまとまらないまま、私が冗談のつもりで「うちバーベキューできるよ」と言うと、「じゃあはのとさんちでやりましょう」となんか普通に決まってしまった。その場にいた恋人も同期も賛成して、結局我が家でやることに。

 帰宅後母に許可を取るために伝えると、想像以上にノリノリで快諾してくれました。まじか、後輩が、同期が、うちに来るのか。ついででもなんでもないけど、恋人の初自宅訪問になるわけだ。なんてこった。


 私の家は、大学からはるか2時間離れた秘境にあります。当然ながら、大学の知人が来たことはありません。来る意味もありません。何もない田舎だからです。本当に何もないからです。

 でも、田舎です。土地はあります。田舎特有の、昔からの広い土地が残っている我が家。隣に家はありません。大学生がわいわいバーベキューをするにはうってつけの立地でした。なんでだ。

 全員が苦労しながら私の家に集合することになり、私は急遽部屋を片付けなくてはならない状況に。部屋が基本壊滅的に汚く、片付けはだいの苦手である私が、部屋に、人を呼ぶ。これはまじで一大事です。一家総出で片づけをし、最低レベルまでは持っていくことに成功しました。


 3連休の中日だったかな? とにかく道路が混んでいて、車で来る予定の2人は遅れるという連絡が入ってきました。唯一電車で来た恋人を車で迎えに行って、とりあえず買い出ししてしまおうと、私たちは2人で精肉店に向かうことにしました。

 でもその前に、彼が手土産を持ってきてくれて、それが炎天下に晒すことはできないものだったので、一度家に置きに帰ることに。つまり、恋人と両親、というよりは、父には内緒にしていたので母の正式対面。なんなら母はそれを一番楽しみにしていたまである。

 家に着くと、恐縮して小さくなっている恋人を無理矢理立たせ、門を開きます。そこには、バーベキューの準備をしている父が。なぜ。誰よりも早く起きて火を起こしている父が。なぜ。

 とりあえず簡単な挨拶を済ませて一旦スルー。なぜなら、父はただの後輩だと思っているから。玄関を開け、母を呼びます。「母---!! 来たよーーー!!」母と呼ぶな。

 母ノリノリで登場。ノリノリでご挨拶を済ませ、ノリノリで手土産をいただく。母が余計なことを口走る前に、私が恋人をその場から連行し、車に戻って精肉店へ向かいます。

 そうこうしているうちに車組も到着しそうだということで、お店の駐車場で待っていました。大好きな同期と合流し、駐車場で熱い抱擁を交わしてから買い物をしました。何を買ったらいいのかは分からないので、後輩任せ。私と同期はお荷物くらいの邪魔をしながらその後をついていきます。もう楽しい。すごい楽しい。

 家に帰ると、いつでも肉が焼けるぞ、というくらいの準備が整っていて、後輩も同期もびっくり。なんなら私もびっくり。ありがとう父。「片付けもゴミだけまとめてくれればいいから。火とか一式はやるから、楽しんでね。」ありがとう父。将来は父みたいな人と結婚するよ。


 まあ、そうなるよね、という感じで、後輩たちにお肉を焼かせて私と同期は椅子に座ったまま高みの見物で楽しんでいました。まあ、そうなるよね。想像通り。もはや計画通り。

 お酒は自重して、ひたすらに肉を食らいます。途中で野菜も焼いて、あとはマシュマロを焼いたり、アイスを食べたり。なんかもうさ、いつもの人たちと、いつもと違うところにいるっていう非日常感がすごく楽しくて。まあ私にとっては1番日常的な場所なんだけど。

 大好きな人たちが目の前で楽しそうにしている。その光景が私をとっても幸せにして、私も楽しくなって、最高の時間だな、と噛みしめていました。


 あのね、私の大学生活は、今年の夏まで、勉強尽くしでした。長期休みは勉強で潰れ、学期中も頭の悪い私は課題や予習復習で時間に追われ、誰かとゆっくり休みを過ごす、ということがほとんどできずに過ごしていました。飲みとかご飯とかも、本当に全く行けていなくて。

 夏まで教員採用試験があったので、それが終わったら目一杯遊んでやろうって決めていたんです。今までできなかった、大学生っぽいこと、全部やってやろうって。そう決めていました。勉強しながら、大学生のうちにやりたいことをメモに書き出して、別に予定は立ってないけど、それを目標に勉強を続けました。

 どれもしょうもないことです。何も特別なことではない。大学でかくれんぼがしたい、とかさ。しょうもないよね。二日酔いで授業、とか。授業サボる、とか。逆にGPA4.0とかもあったな。それは達成しました。

 大学2年生とかでさ、もしかしたらバーベキューなんてやる機会があったかもしれない。でも、私が大学2年生のときはさ、外で誰かと遊ぶなんてできなかった。世間に許されなかった。だから私は、引きこもって甲子園を見ながら勉強をしました。

 ようやく規制もなんとなく緩くなってきて、堂々と外で遊べるようになって、その頃には大学4年生になっていましたね。仕方のないことだけどさ。


 だからこそ、残りの限られた時間で、できるだけのことはやってしまいたい。私は外でお酒を飲み始めたのが4年生になってからなので、みんなが大学生の初期段階で経験するようなお酒の失敗を今経験しています。それすらも、生真面目大学生の私には楽しいことで。そういうのを、全部回収してから卒業したいな。できるかな。

 とりあえずさ、卒論も終わりそうだし、単位的な卒業はまあ、大丈夫だと思う。学問は修めた。後はほら、部活ね。軽音楽部。卒業式の数日前まで現役という頭のおかしい団体ですが、ここまで一生懸命頑張ってきたんだから、最後まで頑張ろう。

 来週の冬のライブね。トリも任されてしまったし、本当に頑張ろうね。練習たくさんで大変だけど、頑張ろうね。


 まだまだ現役大学生。楽しい思い出たくさん作るぞ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?