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【特別編】ブレーブスの前半戦を振り返る!

どうも、ハーノです。
今回は前半戦の終わりに際し、まとめ的な内容になります。

文字数が5000字を超えるという、自分でも驚きの大作(と言えるかは分かりませんが)ですが、よろしければ最後まで…それが無理でもぜひ興味のある項目だけでも、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。

それでは行きましょう!

①怪我人多発の苦難

ブレーブスの前半戦は開幕から怪我人続出による苦しみの連続でした。
開幕前から守護神イグレシアスと去年21勝を挙げたライトが離脱。
さらに開幕戦ではエースである開幕投手のフリードがいきなり故障離脱。
更に開幕早々にリリーフ陣でもセットアップと便利屋を兼ね備えたマクヒューが離脱し、先発・リリーフ共にいきなり苦境に立たされる事に。
また打線もダーノーとハリスが次々に離脱し、開幕から好調だったアルシアも離脱。
ボロボロ、満身創痍、そんな言葉が似合うような4月を送りました。

更に5月に入ると、復帰していたライトとフリードが再度離脱。2人は今もILにいる状態で、フリードは7月の終わりか8月初旬、ライトは8月の後半に復帰予定という現状です。
更にはリリーフでフル回転していたリーも5月に離脱しており、オールスターブレイク後に復帰を予定しているそうですが、具体的な時期は不明です。

6月にはオールスター参戦も噂されるほどの活躍で、便利屋として防御率1点台という見事な投球をしていたチャベスが離脱。

先発の大きな柱を2本、リリーフを支える好投手を2人失ったままの状態で、ブレーブスは前半戦を終え、後半戦に臨むこととなります。

②離脱者多発の苦難を救ったルーキー・伏兵たち

開幕から離脱者多発の憂き目に遭ったブレーブス。
しかしそんなブレーブスをルーキーや伏兵たちが支えました。
今回はそんな中でも2人の投手に目を向けてみました。

①ブライス・エルダー

昨年デビューし、終盤にはMLB初完封を達成するなど、実力の片鱗は見せていたエルダー。
しかし今季、ついに才能が開花しました。
18試合に先発し106イニングを投げて防御率2.97、7勝(2敗)という好成績をマークし、フリード、ライト不在という緊急事態のローテーションを支えました。
彼の活躍が無ければ、ブレーブスのローテーションは完全に崩壊していたでしょう。

指標が悪い事をよく指摘されますが、ではなぜ好成績が出せるのか。
その秘訣は頭脳的な配球とピッチングにあるのではないでしょうか。
エルダーは打者との駆け引きに非常に強く、相手を翻弄して僅かにタイミングを外し、凡打の山を量産します。
球は速くない、特別な球があるわけでもない、それでも頭を使えばMLBで活躍できる。
新たな可能性を拓くエルダーの今後の活躍にも期待です。


②マイケル・トンキン

2018年には日本ハムでもプレーし、MLB復帰は実に2017年のツインズ時代以来となったトンキンです。
今季は21試合にリリーフして回跨ぎやロングリリーフをこなして44イニングを投げ防御率2.66、5勝(2敗)と今やブレーブスのリリーフ陣を支える貴重な戦力の1人となりました。

昨年同じような役回りをしていたマクヒューが今季は怪我もあってイマイチ調子が出ない試合も多く、そういう中で中盤に試合を整えたり、大差の試合でリリーフの消費を抑えたりと非常に頑張ってくれています。

投手では他にも何だかんだとローテを回してくれたシュースターやチーム期待のプロスペクトであるAJ スミス-ショーバー、レイズからやってきてリリーフとして活躍を続けるベン・ヘラー、野手では好守備と意外性のあるパンチ力でチームの外野陣をバックアップしたピラーなど、多くの若手や伏兵たちに助けられて離脱者多発と毎年苦手の4、5月を乗り切ったのです。

③レフト問題の解決とロサリオ、オズナの復活

ブレーブスが昨年悩んできたポジションであるレフトとそこを守る予定だったロサリオの不振。
そしてここ2年悩みの種だったオズナ。
ブレーブスにとってこの2つは非常に大きな課題でした。
私も何度もnoteでこの話は取り上げただけに、何とかならないものかと、いつも悩みの種でした。

オフの補強も「取り敢えず選手を集めた」という具合で、どこまでやれるのか…というのが多くの有識者、ファンの見方でした。
しかし、これはまさかの結果によって解決しました。
ロサリオもオズナも復活したのです。

まずロサリオ。
2021年のプレーオフでの大活躍から一転、去年は80試合に出場しOPS.587と悲惨なシーズンを送ったロサリオ。
昨年は目の手術から復帰して以降は実は確実に成績の改善は見られていたわけですが、今季はシーズンを通して悪くないバッティングを披露。
しばらくはOPS.800超えをキープし、最後に調子を落としてOPSが8割を切ったものの、79試合に出演して打率.254、14本塁打、OPS.784と復活しつつある姿を見せました。

何よりここぞでの勝負強さが復活したのは大きいでしょう。
ブレーブスファンの間でも「何かと良い場面で打つ男」というイメージが定着しています。今季は何度もチームを救いました。
真骨頂はダイヤモンドバックス戦の9回2アウトから放った逆転満塁ホームランでしょう。

1点リードされて迎えた9回表の攻撃、ノーアウト2、3塁から1点も入らず、2アウト満塁。
その嫌な流れを一振りで打ち砕いたロサリオ。
これは彼の復活を印象付ける場面となりました。

そして1番の衝撃的復活を果たしたのはオズナでしょう。
短縮シーズンだった2020年に打撃2冠を獲得してオフに4年64Mで再契約しましたが、怪我で離脱してからの2年連続逮捕、成績も2年連続OPS6割台…ブレーブス史上最悪の契約の1つになっていました。

DFAもチラつく中ではありましたが、STでOPS.854をマークして首の皮一枚繋がって開幕を迎えましたが、4月は17試合で63打席で打率.091、OPS.425という、ある意味目を見張るレベルの散々な成績をマーク。
比較的温厚だと言われているブレーブスファンもついに怒りがMAXに達し、本拠地トゥルイストパークでは打席に立つたびにブーイング、SNSでは連日DFAが叫ばれるという状況に。

しかし、5月以降オズナは突然打ち始め、5月は23試合、96打席で打率.310、9本塁打、OPS1.030をマーク。
6月も23試合93打席で打率.309、5本塁打、OPS.918。
7月は少し不調気味ですが、最終的にOPS.800で前半戦を終えました。
去年の9〜10月はOPS9割超え、STでもOPS.850超えだったとはいえ、まさか復活するとは思いませんでした。

この2人には是非ともこの調子を最後まで維持してほしいところです。

また、マイナー契約からSTでMLB契約を掴んだピラーが、名手として名高い守備だけでなく打撃でも及第点の活躍をしているのは嬉しいサプライズでした。

このようにして、ブレーブスのレフトとDHの問題は大幅に改善されました。
これも今季の好調の一因でしょう。

④アクーニャの完全復活

ブレーブスの命運を握るのはやはりこの人でしょう。
ロナルド・アクーニャJr.。
昨年右十字靭帯断裂から復帰し、成績こそ119試合、15本塁打、28盗塁、OPS.764と本来の実力からはかけ離れたものになりましたが、オールスターファン投票では1位通過、ここぞでのクラッチヒットやクレバーな走塁でチームに勢いをもたらし、スーパースターの意地を見せました。

そんな彼が完全復活できるのか、そこには当然注目が集まりました。
そしてブレーブスファンの期待に応え、アクーニャは完全な復活を果たします。

開幕から打ちまくって打率.331、21本塁打、OPS.990と圧倒的な打撃成績に加え、前半戦だけで41盗塁。
前人未到の40-80さえも見えてきました。
三振率が劇的に改善されるなど、アプローチ面も良化。
復活というよりか、もはや進化しているのではないかというレベルの破壊力と機動力で、チームの危機を救い、先陣を切ってチームを引っ張り、相手を撃沈させていきました。

NL MVPの最有力候補として見られるまでになり、オールスターのファン投票では両リーグ通じて1位。

圧倒的な実力と人気を見せつけたアクーニャ、残りのシーズンも頑張って欲しいところです。


⑤マーフィーの大活躍

昨年オフ、ブレーブスファンに衝撃が走りました。
トレードが噂されていたアスレチックスの捕手、マーフィーがブレーブスにトレードで来るというニュースが入ってきたのです。
ブレーブスは既にベテラン正捕手ダーノーがおり、若手のコントレラスも捕手としては未熟ながら打撃では破壊力を見せていました。
そんな中でチームの有望株だったコントレラスを放出し、マイナーからも奮発してまでマーフィーを獲得するというのは疑問の声も決して少なくありませんでした。
しかしブレーブスは迷わずマーフィーと6年73M(+球団OP1年)を結びます。

そして開幕すると、マーフィーはあらゆる疑問に対し、自らの実力を証明する形で答えていきました。

持ち前の高い守備力と強肩は勿論ですが、かなり投手有利のオークランドコロシアムから打者有利のトゥルイストパークに移ったのもあってか、打撃でも大爆発。
もともとOAK時代の敵地での通算OPSは8割を超えていましたが、今季は67試合で17本塁打を放ち、打率も前半戦終了前には3割台に、OPSは.999という捕手としては中々お目にかかれない数字に。
その強打は度々チームに勝利をもたらし、同じOAKからトレードで移籍してきたオルソンと共に打線の中軸を担いました。

疑念の声に、投打で圧倒的な活躍を見せてアンサーを出したマーフィー。
後半戦もその活躍から目が離せません。


⑥ソロカの復帰

おそらくブレーブスにとってこの前半戦でも最大のビッグニュースになったかもしれない出来事はこれでしょう。

ソロカは2019年に強烈な輝きを残し、ブレーブスの将来のエースとして非常に期待された右腕です。
ブレーブスファンのみならず、2019年にMLBを見ていた方なら、多くの方が名前を覚えているのではないでしょうか。

そんなソロカが、日本時間5月30日、2020年8月以来のMLBのマウンドに復帰しました。
この昇格時は2試合に投げてすぐ3Aに戻りました。

しかし、次の昇格時にはマーリンズとの首位攻防戦第1戦という大事な試合に登板。
2020年以来の本拠地でのマウンド。
打線も猛援護し、ソロカも野手陣のエラーもありながら3回以外はしっかりと抑えて6回3失点とクオリティスタート。
2019年9月以来のMLB勝利を挙げました。

ソロカ勝利のnote、詳細はこちら↓


次の登板となったガーディアンズ戦も、苦しみながらも4.2回無失点に抑えています。

ローテに2つ大きな穴が空いている中で、彼の復活は大いに期待されます。

後半戦の活躍にも期待です。

⑦ブレーブス、前半戦で60勝

日本時間7月9日のレイズ戦、両リーグ勝率1位同士の対決。マーフィーの3ランなどで計6点を挙げたブレーブス打線、先発のストライダーは6.1回無失点11Kという圧倒的な投球を披露し、6対1で勝利。

これにてブレーブスは前半戦にして60勝目を挙げ、シーズン60勝1番乗りとなりました。

MLB公式が祝福!見出し画像はこちら↓

6月以降、驚異的なペースで勝ち続けたブレーブスは、怪我人多発など不運も重なる中で圧倒的な力を見せて地区首位を快走しています。

とにかく「チーム力」で勝ち抜いてきたと思います。
誰か1人だけの力ではなく、それぞれが、それぞれの仕事をしっかりこなす。

ブレーブスの強さが光りました。

怪我人はしっかり治して、まずは地区6連覇、そしてリーグ優勝、世界一奪還へ。

その大きな一歩です!

⑧終わりに

今回のnoteは5000字を超えるという、自分でも驚きの長さになりました。

正直アルシアの覚醒や、オルソンの活躍、ニック・アンダーソンの復活やチャベスの踏ん張り等々、他にも書きたい事は沢山あって書き足りないくらいなのですが、これ以上は本当に大変なことになりそうなのでやめておきます()

そんなこんなであーだこーだと言いながら書いたnoteではありますが、少しでも皆様の振り返り等に役立てば幸いです。

では、最後に、一言。

頑張れ!ブレーブス!世界一へ!


それでは、また!




参考



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