見出し画像

本を読んだ感想/銀河英雄伝説

人類は自らの戦争により地球を捨てて宇宙に手を伸ばしていた。
その一方で帝国主義と民主主義の政治的観念から、帝国軍とイゼルローン軍との戦争が起こっていた。

帝国軍ののちに軍の総指揮権を持つラインハルト・フォン・ローエングラムとイゼルローン軍ののちに指揮権を持つヤン・ウエンリーの対照的でありながら好適手となる闘争が見どころで特に個人的にはヤンの弱い戦力での戦いの巧妙さは読んでいてとてもワクワクします。
またサブキャラも魅力的で帝国軍からラインハルトに献身的なジークフリード・キルヒアイス、2つの異なる怪しい光を持つ眼を持ち野心家のオスカー・フォン・ロイエンタール、「疾風ウルフ」の異名を持つウォルフガング・ミッターマイヤー、冷静沈着、勝つためには非情で手段を選ばない、けれどプライベートで老犬をかわいがる優しい面もあるパウル・フォン・オーベルシュタイン。ヤンの養子でヤンの側で戦術をみてきたユリアン・ミンツ、自由同盟軍の政治家で話術に長けて私欲まみれのヨブ・トリューニヒト

正直一話目で『名前覚えられるかな?』『スペース・オペラって、難しそう』と思うかも知れないけど、読んでから数十年経つのに、いつまでも心に残るキャラ(ヤン・ウエンリーは特に)や、物語としても世界情勢をみごとに揶揄している最高傑作です。

※以前パチンコ銀河英雄伝説という台があってとてもエキサイティングだった。
ただ対決リーチで誰と誰が戦うとどちらが勝つか分かってしまうため(ヤンが敵だとほぼ勝てない↷)当たりハズレが分かってしまいちょっと興ざめでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?