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Act-3の感想(後編)


4.後編の挨拶

 こんばんは。今書き始めは24時近いのでこんばんはです。皆さんが朝読もうが昼読もうがお構いなしです。筆者の気持ち最優先です。でもね、挨拶は大事って某声優さんも言ってたし、ピコピコIIKO!インベーダーでも言ってた。大事。
 さて、この後編は、どういうわけかオタクが沢山読みに来そうなので、とりあえず前編を載せておきます。Day1の流れが知りたければこちらからどうぞ。章番号の振り方は相変わらず前からの続きです。

 横着してヘッダーは流用しました。今回はちゃんとこの階段が出てきます。わかる人にはわかる例の階段です。
 雑な挨拶はこの辺りにして、後編語っていきましょうかね。

5.Day2

5.1 Morning! ぱっと飛び起きて「おはよう!」

 ご機嫌なのでThank you!先輩から歌詞を拝借いたしました。なんでご機嫌なのかはよくわかりません。
 ただ、Day2にある確信を持ってしまったことは確かです。オタクからこんなことを言われます。

某オタクのツイート

 確かに、真の迷走Mind、雪歩のALRIGHT*と、9話のASメンバーから楽曲が選ばれています。そして、水瀬伊織さんも9話にいました。ということはですよ、何かしら水瀬伊織さんの楽曲が披露されるのではないか。といった確信を持ってしまったわけです。結果披露されず杞憂に終わってしまいますが。
 水瀬伊織さんの曲は強い曲が多いです。フタリの記憶やDIAMONDが来たらまともに立っていられる自信がないです。ロイヤルストレートフラッシュもいいですよね、でもあれぷちますなんですよ。リゾラはSCでやってるからと候補から消した場合、僕がちょっと膝ガクガクになる確率が高いことが示唆されます。
 こういったときの予感は8割当たる男です。その当時はどうしようと狼狽えたものです。

 また、Act-3は両日演者さんが同じです。ということは、大幅にセトリを変えてくるのではないかという想定もされます。つまり、セトリが読めません。
 Day1のAS曲ラッシュでDay2もボコボコにされるのではないかという未来だけしか見えません。

 そんな期待を胸に、快活で寝ます(快活に泊まるようになった経緯はDay1の記事参照)。そして9:30頃起床。なぜこの時間か、分かりますね?

5.2 ミリアニのお時間です。

 前の節の最後に問いかけを残し、次の節のタイトルで答え合わせをする。綺麗な流れですね~、褒めて遣わしましょう~(突然の天空橋朋花)。
 さて、快活のPCは、実はテレビを見ることができます。これを使ってミリアニをリアタイしました。これがなきゃ始まんねえっての。ちなみに5話、原っぱライブの回です。ちゃんとWe Have A Dreamのコール予習もしておきます。

5.3 唐戸市場へ行くギョ!

 無理やりさかなクンさんを突っ込むな。仮にもミリオンライブのオタクのnote記事のくせしてミリアニを一瞬で片づけるの、ほんとダメ。

 ミリアニを見終わったらさっさと快活を退場します。というのも、またオタクと待ち合わせがあるからです。
 行橋から日豊本線に駆け乗り――ん?787系が臨時幕出して駆け抜けていったぞ……?突然のイベント過ぎてカメラ構えられんかったけど、目では目視した。団臨か何かだったのかな。
 そんなことはさておき、電車を待っていると、来たのは813系の座席撤去されたやつでした。「う~ん、カス!」と思いながら小倉までトコトコ揺られました。
 電車に乗ってる人の画面をちらっと見ると(あまり褒められた行為ではないですが)、コールの予習をしてました(確か乙女よ大志を抱け)。こういうライブで街がオタクに占拠されてるのを感じる瞬間好き。デレ7thで地元にまでデレPがいたときはさすがにひっくり返ったけど。

 さて、そんなこんなで小倉駅でオタクと合流します。お互い大荷物なので、荷物をどこかに放り投げたいのですが、ライブ前は当然ながらどこもかしこもコインロッカーが埋まってます。そこで、オタクから平和通駅(北九州モノレールで小倉駅から一駅;徒歩圏内)のロッカーが空いてるとの報。というわけで移動するのですが……。

北九州モノレールの小倉駅好き

 なんかタダ券配ってたのでモノレールで移動しました。小倉駅、駅舎に思いっきりモノレールぶち込んでて好きなんですよね。そのモノレール側からの景色が見られてご満悦です。

 平和通駅に荷物をほかって身軽になったところで唐戸市場へLet’s goです。モノレールを単振動し、デッドセクションを越えて下関に向かいます。門司駅で一回消灯するのも名物です。下関駅からはバスに揺られ唐戸市場へ。
 下関は程よく栄えてていい街なんですよね。ペデストリアンデッキもあるし、何より街が都会的。下関は、単体でも十分立派な街なのですが、関門都市圏として見ると結構な規模感の街です。

 実は私、以前下関へ訪れたことがあるのですが、事もあろうに唐戸市場だけはスルーしてしまうという雪辱がありまして。今回は前回の雪辱をうまいこと晴らせる機会として唐戸市場を訪問しています。何よりも、オタクの「魚がとにかくうまい」という前評判しか聞かなくて楽しみなんですよ。それもそのはず、下関の面する関門海峡は潮流の速い早瀬として名が知れています。早瀬は潮流に負けまいと魚が鍛えられるので身の締まったいい魚が獲れるのです……たぶん。

 にしても、下関でマラソンがあり、更に好天に恵まれている秋の行楽シーズンということもあり、唐戸市場は非常に活況です。コミケみたいに所狭しと屋台が並び、驚きの安さでおっちゃんおばちゃんが魚を売りさばいています。正直どれもこれも美味しそうで目移りしてしまいます。
 せっかく下関に来たからには、ふくを食べたいものです。下関はふ「ぐ」と濁らず、ふ「く」と呼びます。そうです、所謂ふぐ刺しです(以下、めんどくさいので普通に「ふぐ」って呼びます)。ふぐっておいしいんですよね。もみじおろしで食べるとさっぱりして好きです。一般的にはもみじおろしって余らせがちな調味料らしいですが、唐戸市場だとアホみたいな量使ってそうですね。余談ですが、もみじおろしって唐辛子と大根おろしなので、うどんに入れるとおろしうどんに一味入れたのと同じ状態になり美味しいです。

マグロの脳天?とかいう部位

 しかし、ここはオタク。珍しい部位や食材を見たらつい食べたくなってしまう性分です。というわけでマグロの脳天とふぐ汁を調達。まず第一陣は外で直に座っての食事です。人が多すぎて食べるところなかったのでやむなしです。
 mgmg、魚でらうめぁ~!流石、こういうところで食べるのでは鮮度が違います。にしても、店に行くたびに箸がもらえてしまうので、大量に箸を獲得します。持ち帰って自前の箸にしちゃえばいいんですけど。
 食べたら第二陣の始まりです。寿司屋は1貫いくらで売っているのですが、食べたいものを全部買ったらとんでもない値段になりそうで怖いです。ライブ会場に入る前に一文無しになるのはちょっと虚しいですからね。というわけで、必要以上にセーブして購入。

あとから見たら何の寿司かわからん
ふぐ~!!

 そして、念願のふぐ。うめえ、気づいたら食い尽くしてまった。寿司もうめえ。こりゃ行ったオタクこぞって絶賛するわ。――ここまで読んで、このオタク食レポ下手やなって思った人、正解です。というか、僕のような素人が迂闊なこと言って気取るよりかは「うめぇ~」とご満悦な方がいいのではないかと思っている次第です。

 さて、魚を堪能した後はいよいよライブです。オタクと役オタ(役所を訪問すること)したら来た道を戻り、ライブ会場へ向かいます。この辺Twitterにも記載なく、詳細に覚えていないですが、割と着いたらいい感じの時間だったのでちょっとオタクと駄弁って入場した気がします。

5.4 入場!ライブ!

 スマチケ君の悪いところは、入場するまで席位置がわからないところです。一般で取ったからと言え、昨日よりいい席でしょ流石に。淡い期待を抱いて係員にQRコードを提示します。レシートの要領で席位置が書かれた紙が印刷され手渡されます。
 そこにかかれた数字は、昨日より1列前なだけでした。
 「くっ……1列……」
 空しく響く声。しかし、入場して席を探したらそれがさらに絶望に代わります。昨日より1列削られており、結局後ろから2列目なのは変わりませんでした。虚無。オタクの後頭部観覧会。終了。閉廷。

 左右のオタクのメンツを見て、こいつらとAct-4の告知見て歓喜するのかという確認を行っていたら、いよいよ開演です。
 Day2も源P登場してMCです。からのRat A Tat!!!と、ここまではDay1と同じ流れです。

5.5 第1ブロック

 そして、MC明けの曲でロケスタが来れば予定調和です。求められたものを求められたとおりにやるということが、JUNGOくんにとってどれだけ難しいことか。そして、それができるライブはすでに「いいライブ」です。
 ――――と思ってたら。デッデッデデデ、デデデデッデ――――ロケットスター☆くんです。やったーーーー!!!!!と叫びながら全速力でUOを焚き暴れます。ロケットスター☆とかいうめちゃくちゃ強い曲。そして、ミリアニで意味を持つ曲。ちゃんと初手にやる、できるじゃん。

 続いて、We Have A Dream、Star Impression、CHANGE!!!……昨日聴いたな。セトリもしかしてそんなに変化ないんか……?この辺りから悟り始めます。


 さて、感想記事だからこそ書ける後からの振り返りです。
 Act-3のDay2は、異様に開演が早かったです。というのも、東京までの最終新幹線に間に合わせるためですね。結構ギリギリですけど。
 で、ライブは当然リハーサルをその日の朝からやっているわけですが、リハーサルって結構早い時間から準備しているようなんですよね。演者さんなんか下手すれば朝5時台から動き始めてるとか。
 ということは、開演時間が早ければ早いほどリハーサルに割ける時間は少なくなります。両日同じ演者で、かつ同じようなセトリであれば、リハーサルを簡略化でき、時間を短縮できるはずです。
 以下のセトリに関しても、そうした裏事情が関係して簡素な変更のみしかしてない横着セトリになっていたのではないでしょうか。オタクが楽しめるのももちろんですが、演者さんの負担が少ないセトリであることも大事です。ただでさえ他の仕事が入っている合間を縫ってレッスンしてくれているのです。オタクの我儘ではどうにもならないところがあることは認識しておかないといけないですね。
 多分そういった意味で演者さんも暇そうな比較的予定が抑えやすそうな面々をアレンジしたのではないかと推測しています。


 恐らく上記の裏事情を踏まえているとは、当時全く思っていないので、「なんだ昨日と同じじゃん」としか思ってませんでした。

5.6 第2、第3ブロック

 ここからは、Day1と同じセトリはダイジェストでお送りいたします。my song→海カス→マリオネットの心→cmf。全部Day1で聴いたわ。

 第2ブロックは2行で終わり。はや。Day1は1個節作ってたのに。
 第3ブロックはフェスタ・イルミネーションから。ミリアニの文脈汲んでるけど、いかんせん諏訪ちゃん居らん。
 バトンタッチ→SV
 SV、Day1で曲止めやらへんかったからDay2で現抜かしてたら止めやがった。端的に言ったら、運営のミスを美談にしやがりました。2ndの追体験ができたと言えばそれまでなのですが、うーん、サムい。ミリアニの文脈もあるけど、それでも……。という気持ちがぬぐい切れない。
 からのSMOKY THRILL→ALRIGHT*で第3ブロックは終わり。

5.7 最終ブロック

 最終ブロックはREADY!!から。うん昨日聴いたな――ここで気を抜いていたら。
 鐘の音。エージェント夜を往くです。ニコ動老人がみんな知ってるとかちつくちて。これは昨日聴いてないしやるなんて聞いてない。

 続いて、Next Life。ミリ現場でAJURIKAサウンド聴くなんて思ってなかった。棒持ってたけどこの曲だけは棒をポッケにしまって素手で延々クネクネしてた。もともとデレのオタクなのでわかるのですが、AJURIKA曲って箱鳴りが楽しいんですよ。NEO BEAUTIFUL PAINとかNation Blueとか……。
 トワラーはDay1でもやってるので割愛します。

 続いてGift Sign。最上……お前さぁ……と、ここだけはしずパパの気持ちになります。後方彼氏面……ではなく、後方父親面してライブ参戦です。
 続いてはリフリレ。Day1で見たので割愛します。
 そして、本ブロック〆はBNT。ここの流れはアニメ準拠しててえらいと思う。

5.8 業務連絡~アンコール

 最終ブロックまで見て「あれDay1とそない変わらへんやん」と落単はしましたが、この日現地に来た目的を失念したわけではありません。そうです、業務連絡でAct-4全員参戦の文字を見て、滂沱の涙を流し隣の見知らぬオタクと肩を抱き合わせることが目的です。Act-3はそれだけのために13kを投じたと言っても過言ではありません。
 そして――――。Day1のメンバーを見ます。あれ?全員やあらへんがな。Day2――――。ミリオンライブ、39人全員参戦――――。やったーーーーーー!!!!!!ありがとうありがとうりえしょんを呼んでくれてありがとう!!!!!俺は!!!!りえしょんのMCからしか得られない栄養素があると信じてるんだよ!!!!!!りえしょんを見させてくれ!!!!!!これさえ見たら悔いはありません。今日現地に来た甲斐がありました。

 ちなみにアンコールはThank you!とマスピでDay1と変わりませんでした。全員参戦で高まりすぎてまたマスピに負けました。いい加減マスピに勝たせてくれ。てかぴょんさんが泣くの珍しすぎるな。

6.打ち上げ、そして――。

6.1 打ち上げ

 皆さんお待ちかねの打ち上げです。今回だけは、いろいろターニングポイントになっているので、別に章立てします。皆さんが遡りやすいように。
 ライブに来るもう一つの目的は、オタクと飲んで騒いでができるというところです。オタクとは基本用がない限りライブでしか会わないものです。
 適当にオタクを募って打ち上げに行きます。

공격 공격 공격앞으로

 てなんやねんこの店名、思想が強すぎる。オタクが予約してたらしい店に転がり込みましたが、流石はオタクが選ぶ店。店名が面白いです。NKポップが脳内に流れて仕方ありません。
 奥の座敷に通されます。ここで、店内の概況を手書きの図で申し訳ないですが示します(新幹線に乗りながら書いてるのでガッタガタですがどうぞお目こぼしいただきたく)

店内概況

 頑張って字は書きましたが、酔客という漢字だけ諦めて打ち込みました。カンジ、ムズカシイネー。店内はカウンター席と座敷の席があり、壁で仕切られています。座敷は4つくらい机があって、メンバーは上図の通りです。我々は10人ぐらいでいたので、机を2つか3つくらい占拠してました。
 通路を挟んで反対側には多分Pと思われる集団がいました。奥には酔客です。通路はそんな広くなく、座敷客全ての靴が所狭しと並んでおり、足の踏み場もない状態でした。そのため一層奥の酔客はよく転倒してましたね。
 さて、ここの酒場は、ビールは自分で汲みに行くスタイルでした。アル中向けスタイルですね。例の如く唐揚げを頼んでは「南早紀!」とか騒いでおりました。

 しかし、この日は我々以外にも特別な日でした。そうです、日本シリーズです。38年ぶりの日本シリーズ優勝を目指す岡田監督率いる阪神タイガースと、2年連続の日本シリーズ優勝を目指す中嶋監督率いるオリックスバファローズが激戦を繰り広げていました。そして、Act-3開催日の11月5日は、第7戦。3勝3敗の両者一歩も譲らない激戦に雌雄を決する歴史的な試合です。関西に本拠地を有する球団同士の対戦は、1964年以来59年ぶりです。
 阪神タイガースは、敵地京セラドームでの試合となり、アウェイながらも善戦を繰り広げておりました。その試合が、ちょうど飲み屋のTVに映し出されていたため、いつしかオタクたちは飲み食いを忘れ、野球観戦に夢中になります。阪神が点を取ればさも阪神ファンであるかのように喜びます。それは、自分たちだけでなく、隣の卓のPたちも同じでした。
 誰しもが、38年ぶりの悲願を達成する瞬間を、固唾を飲んで見守っています。ライブ終わりからの観戦なので、既に中盤戦です。先発投手はすでに降板しており、中継ぎが試合の流れを作っていました。阪神は、近本が作ったチャンスを、森下が繋ぐ。チーム一丸で打線を繋ぎます。一方のオリックスも、最後の杉本まで諦めるそぶりは見せません。プロとしての矜持のぶつかり合い。これぞ日本シリーズと言わしめる熱戦。
 そして、抑えの名手・岩崎は強打者・杉本を左飛で討ち取り、阪神は38年ぶりの日本シリーズ優勝を遂げます。いつしか、野球に興味があろうとなかろうとその試合に夢中になっておりました。店内には歓声が上がります。なぜか焚かれるUO。そして咄嗟に確認されるゆい㌧のTwitterアカウント。気づけば、見知らぬ隣のPたちとも「阪神優勝おめでとう!」と祝福の勝鬨を上げておりました。ライブの打ち上げをしに来たはずなのに、何をしていたかよくわからなくなりました。
 何はともあれ、阪神の優勝は非常に愛でたいことです。改めまして、監督や選手の皆さん、おめでとうございます。阪神ファンの皆さんにもそうでない方々にも、夢を見させてくれてありがとうございました!
 いやぁ~めでたいねぇ~などとオタクたちで騒ぎあっていたところ、そろそろ時間だとのことで、精算、退店します。
 退店し、この後どうしようかと話していたところ、身内でちょうど銀テを持っていたオタクがいるとのことで小倉駅の小倉城口に集合することと相成りました。まさか、これが「邂逅」になろうとは、この時はつゆも知りませんでした――――。

6.2 ゆりしほ界隈との邂逅

 今回のまとめ記事を作成するきっかけのエピソードと言っても過言ではありません。そのくらい印象的な出会いが繰り広げられました。
 白頭山から小倉城口まではさほど遠くありません。歩いて、ちょうど待っていたオタクに銀テを貰おうとしました。その瞬間。

 なぜか階段の上から、プロレス沢志保のタオルを掲げて降りてくる集団がいました。もうこの時点でおかしいです。商品イメージはこちらです。

 しかし、我々阪神の38年ぶりの優勝を目の当たりにしたばかりです。このタオルを、事もあろうに阪神のタオルと誤認します。カラーリングは黄色と黒だしね。そして、

「優勝!」

と彼らを祝福します。そりゃ、阪神の長年の悲願が達成された直後です。めでたくないわけがありません。小倉の地でも、優勝パレードを繰り広げていたことでしょう。しかし、実際にはプロレス沢志保のタオルでした。
 剰え、彼らはゆりしほという、決してメジャーとは言えないカプの信奉者でした。我々の「優勝!」を「ゆりしほ!」と聞き違えたわけです。そう、彼らにとって、言祝ぐべきは阪神優勝ではなく、ゆりしほコラボ開催決定だったのです。

 アイドルマスターミリオンライブさんは、アニメ化を契機に、たくさんのコラボをしてきました。書店コラボはその中の一つで、本に所縁のあるアイドル達が書店コラボをしました。そして、奇しくも読書家の七尾百合子と絵本が好きな北沢志保がコラボメンバーに抜擢されました。
 これまで数々の人気曲を歌いながらも同じユニットになることも叶わなかったゆりしほがついに一堂に会したことは、彼らにとって阪神の優勝をも凌駕する積年の悲願だったわけです。

 お互いが誤解をしたがゆえに、オタク突然の交流会が始まります。まず、彼らの聖地は神保町の「北沢書店」さんらしいです。だからなんでそんな思想強いんだよ。また、彼らがゆりしほに落ちたきっかけが、2ndの透明なプロローグ→絵本だそうで。グリマス時代から思想を引きずってるやつは思想が強いって古事記にも書いてある。供給の少ないカプに落ちてしまった結果がこの煮凝りかと思うと涙が止まりません。ただ、あれほど接点の多いエミせりがいまだにユニット曲どころか同じユニットにすらなってないのはおかしいと思う。
 ちなみに僕は、ゆりしほの関係性に関しては、志保→百合子が「百合子さん」呼びなのに対し、百合子→志保が「志保」と呼び捨てなのが好きです。この話をしたら「反応なしさん!!あなたはよくわかっていらっしゃる!!」と一気に打ち解けました。百合子が呼び捨てで呼ぶ間柄ってそう多くないんですよ。あの子ああ見えても人見知りする子なので。
 たまたまこっちのオタク集団にAct-3が初ミリオンのオタクがいたと知ったら――こうです。

 「新規だ!囲め!」で物理的に囲むやつがどこにいる。ていうか、これなに。

 ミリオンライブというコンテンツ、このクラスの「濃い」皆さんがすれ違い通信でヒットします。彼ら、Pと思しき集団が通るたびにタオルを掲げます。多分アマゾンの奥地に生息してる鳥の求愛行動と似たようなものだと思う。彼ら、どうやらISF11でゆりしほ本を出すようです。確かにこのくらい思想の強い煮凝りはこうなるわ。ちなみにこのオタクはISF11に行って彼らの本を買ったそうです。行動力だけは自信あるんだぼく。
 あ、そうだ。こいつら、なんか共通のフォロワーがいたんですよね。どうして。あと、突然海風とカスタネット歌い始めます。なんやねんほんま。

 ちなみに、このオタク集団と別れた後も、ちょっと駄弁ってたら別の集団Bに話しかけられました。なんなん小倉ってすれ違い通信の聖地か?それはそうと、ミリPって見知らぬオタクと交流しがちですよね。デレのオタクも長いことやってましたが、デレではあんまりそういう経験がなかったというか。ミリPはP同士が近くてとても楽しいです。
 余談ですが、私は集団Bの方々によると内田雄馬に似てるそうです。まれいたそみたいなおねえちゃんがほしかった。

 小倉駅へは結局、ちょっと銀テを取りに行っただけなのに、気づけば2時間くらいたむろしてました。私のこの日の宿は小倉駅近くのボロホテルだったので、終電の心配がなかったところは幸いです。平和通駅のコインロッカーに預けた荷物を回収して、ボロホテルへ帰りましたとさ。

6.3 エピローグ(Day3)

 衝撃的な邂逅の翌日、小倉駅至近のボロホテルからおはようございます。小倉にホテルをとったのが遅くて、ボロホテルしか安いところがありませんでした。ここ最近のインバウンドブームによるホテル価格の高騰は、我々移動オタクにとって由々しき問題です。

 さっさと身支度をしてチェックアウトし、おでかけオタク特有の乗り潰しタイムです。詳細は省きますが、北九州モノレール乗った後日田彦山線とか使って西小倉戻って若松支線乗りました。雨なので迂闊に行動しがたいところが困るところです。途中駅から前日騒いだオタクが乗車電にたまたま乗ってきたときはさすがに笑いました。

 若松からは若戸渡船に乗って戸畑まで行き、小倉に戻って再度資さんうどん。その後は徳山まで新幹線でかっとび、徳山駅前の図書館でお茶した後鈍行移動です。所謂乗り潰しです。徳山~岡山までダラ修行という、前世で何をしたらそんな羽目に会うのかわからない所業です。これができれば山陽本線完乗です。
 晴れてれば瀬戸内海の多島美を堪能してたのですが、この日は如何せん雨が降りしきっています。おまけに、傘を忘れたため、車外に出て外の空気を吸うのも躊躇われます。ただの修行です。この区間に特急が欲しいよ~。


セノハチで車両空転……

 しかし、雨の日の移動が順風満帆に進むはずがありません。雨の秋と言えば、落ち葉が積もった急坂で車両空転です。かつて難所と言われたセノハチが塞がりました。これを知ったときにはすでに広島県内に入っていました。どうしようか方策を考えているうちに、じきに詰まってきます。そんなときに朗報です。西広島で呉線方面に行く車両が先発するとのことです。ここで取れる策は、広島駅で新幹線に逃げる一択です(呉線周りは時間かかって終電に間に合わない可能性があるのでNG)。あとは、どこまで新幹線課金をするかです。
 乗り潰しをあきらめたわけではないです。この段階で未乗区間が、ざっと広島~倉敷です。岡山までワープするのならいっそ名古屋まで新幹線に乗ります。また、広島駅の在線状況によっては乗り潰しを続行することも視野に入れていました。
 広島駅に着き、40分前の普通|白市がいたので、さっさと踵を返し新幹線へ。しばらく考え、福山まで課金することにしました。ここの課金は仕方ないです。新幹線待ちの間に晩飯を買い、爆速で食べ、福山からまた岡山まで鈍行修行です。
 岡山からはいつものように新幹線に乗って帰宅しました。

 というわけで乗り潰しだけのDay3が終わりました。こんなん楽しいの?と思われる読者諸君の皆様。楽しくないです。でも、一度始めた物語を終わらせることはできないので……。

7. 総括

 ミリアニの文脈がぐちゃぐちゃになっているのと、レジェガなどの劇中に使われた楽曲を敢えてなのか何も考えずなのか省いて、結局ミリアニを模したライブを作りたかったのか何なのか目的がぼやけたライブだったかなと感じます。
 ただ言えるのは、Act-4のために伏線を張っていたことかと。Act-4のために今ここで潰すべき曲を潰すというのがAct-3の目的だったのでは。特に、Act-4を通してからだと満足度が低い公演だったなあという感じが否めないです。

 これでAct-3の振り返りは以上となります。続いては、いよいよAct-4の思い出振り返りになるかと思いますが、外伝として異次元フェスのことを書くかもしれません。そこは私の気分ですね。

 以上、推敲もろくにしてない誤字だらけの文をお読みいただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

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