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【随時更新】「新入社員はここに気をつけろ!」をまとめてみると、実は「当たり前のことを当たり前に実行するのが大事」だった

「今日から君は社会人です」
なんて言われても、ついこの間まで大学生だったのにいきなり社会人としての気持ちなんて持てないですよね。

しかも2020年は、新型コロナウイルスの影響で在宅ワークスタート、とかいう一生忘れられないような社会人生活のスタート。普段きいているドングリFMでは「キセキの世代」なんて表現をされていました。

というわけで(急な導入ではありますが)、たとえ会社に行けなくても社会人としての心構えをしっかりと身につけるべく、いくつかの情報をインプットしました。

新入社員としての心持ちから、いかにして行動するべきかの具体例まで、これからの会社員生活をスタートさせる上での指針となるようなものばかり。その中でも特に印象に残ったものを、備忘録がてらまとめておきます。

※読んだ本や記事など(のうち主なもの)は以下の通り

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結論から書きます。

いろいろな情報をインプットした中で気がついたのは、「ビジネスとは周りの人に喜んでもらうこと」だという事実です。
「空飛ぶクルマをつくる」とか「貧困をなくす」などの壮大なプロジェクトを達成するのももちろんビジネスですが、それはつまり、まず自分のすぐそばで一緒に仕事をしている同僚や上司、先輩後輩に喜んでもらうことなのではないかな、と思いました。
(なんとなく、高野和明さんの『ジェノサイド』に出てくる「隣人と仲良くするよりも、世界平和を叫ぶ方が簡単なのさ」という1節を思い出しました)

自分だけ気持ちよくなれればいいのではなく、それと同時にチームとして組織として成果を出していく、という意味です。

なのでまずは、周囲との関係が悪くならないように、マナーを心がける意識、仕事に対する真剣な姿勢などに気をつければいいのではないでしょうか。

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前置きが長くなりました。以下に、詳細を書きます。順番に特に意味はありません。

笑顔で元気よく、素直に

ボソボソ、無愛想に挨拶されて嬉しい人はいません。挨拶は周りにポジティブな気持ちを持ってもらえるように。身だしなみにも気をつけましょう。

また、何事に対しても素直な気持ちで臨みましょう。バレやすい小さなウソもつかないように。バレたとしても、それを注意してくれる優しい上司かどうかは分かりません!

「正しい人」が好かれるとは限りません。「感じのいい人」になりましょう。

目の前の仕事に真剣に取り組む

たとえ雑用でもつまらない仕事はありません。それは自分の心持ち次第。見方を変えましょう。

もしかしたら、上司はあなたが雑用をどう処理するのかを観察し、あなたが信用に足る人物なのかを測っているのかもしれません!

締め切りは絶対

どんな仕事も締め切りは絶対です。仕事を頼まれたら必ず納期を確認しましょう!

また、締め切り直前に提出するのは悪い印象です。
「最高でなければ最速を」を意識して、50点でもいいので早く出し、フィードバックをもらうことで最終的に70〜85点くらいまで質をあげましょう。

頼まれた仕事は絶対にやり切る

納期に余裕をもってやり切るか、催促される前に進捗を報告しましょう。
自力で終わらせるのが難しければ、周りの力を借りてもOKです。

結論から話す

優秀なビジネスマンになるのなら必須。
細かい背景や理由は後からで大丈夫です。

報連相を怠らない

メール?電話?チャット?適切なツールを場面に応じて使い分けましょう。
また、上司にサプライズは厳禁。先回りの報告が大切です。
「伝える」と「伝わる」は違うことにも要注意!

質問や相談は、自分なりに考えてから。質問は「Yes or No」で答えられる形にするといいですね。また相談をしたら、その後の進捗報告もあるとベターです。

質問力を上げたい方には、こちらの記事がおすすめです

事実と推測を分ける

「実際に起きていること」と「自分がそう思い込んでいるもの」はまったくの別物。特に上司への報告の際には要注意です。

「正しい」コミュニケーションと「良質な」コミュニケーションを分ける

正しいコミュニケーション:事実や重要性、前提条件などを正確に確認しましょう。敬語の使い回しも大切です

良質なコミュニケーション:一人の人間として、役職や役割の垣根を超えて周囲の人と交流しましょう

社交スキルは一生モノの武器になりますが、たとえ仲の良い上司であっても「親しき仲にも礼儀あり」です!

自分「こそ」が正しいと思わない

「自分の考え方に固執する」ことで可能性を狭めてしまうのはもったいない。分かってはいても実践するのは難しいですよね……。

まずは言われたことを素直に受け入れてみるのも悪くないかも?

情報は足を使って集める

インターネットでなんでも調べられる時代だからこそ、インターネットでは拾い切れない現場の生の情報を自分の足で集めることに価値があります。

また相手と顔を合わせてコミュニケーションをとることで、お互いの顔と名前が一致するだけでなく、意図せぬ付加情報を教えてもらえることもあるかもしれません!

「このテーマだと誰に聞いたらよろしいでしょうか?」という質問で、さらに交友の輪を広げることができると思います。

仕事の優先順位づけをする

仕事の優先順位を重要度・緊急度で区分けし、自分が”いま”しなければいけないことを把握しましょう。
To Doリストはスケジュールに落とし込むところまでやると達成度も上がります。

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仕事をしっかりと管理することで、時間も管理できるようになるはず!

相手がほしいものを察する

『夢をかなえるゾウ』ではヘンリー・フォードのストーリーが紹介されています。

「もし私がお客さんに何がほしいかと訊ねたら、彼らは、もっと早く走れる馬を、と答えていただろう」

他人の欲に答えるには、相手が何かを言ってくれるのを待つのではなく、自分から「予想→提案」のプロセスを踏む必要があるんですね。

ベクトルを自分に向けるのではく、「相手の欲を満たすこと=自分の欲を満たすこと」を身体に染み込ませるくらい意識するといいのかもしれません!

WHY(原因と目的)を意識する

メール送信、資料作成、上司への質問、磨きたいスキルなどなど……。

何に対しても

「なぜその作業(質問・スキル)が必要なのか?」
「それをする(得る)ことで、自分は何がしたいのか?」

を意識しましょう。
またそれに合わせて作業の効率化・達成度の把握も行いましょう!時間管理にもつながります。

自分だからこそできることは何かを意識する

新入社員には新入社員なりの付加価値があります。

上司があなたに期待していることはなんでしょうか?与えられた仕事には、自分なりの付加価値をつけて遂行しましょう!

健康に気をつかう

言わずもがな体調管理も大切です。

早朝からのエクササイズや健康的な食生活など、一流のビジネスマンは健康への意識が高いです。
健康が第一の資本であることを忘れずに!

ビジネス世界の共通言語をおさえる

財務諸表が読めれば個々の企業の動向をおさえ、業界の全体像をなんとなくでも捉えることができます。

また経済・歴史・法律などの教養をおさえておくことで、世界や国のルール、経済の仕組みを知ることができるだけでなく、幅広い世代の方との交流にも活かせます!

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そういえば

”新入社員の心がけ”とは少し話がそれてしまいますが、この記事も「きっと、そうなんだろうな〜」と思いながら読みました。

「字をキレイに書く」とか「早めに出社する」「遅刻しない」「愛想がいい」「頼み事を聞いてくれる」などの心がけ(というか行動)は、その人が実際に発揮できるパフォーマンスとは、なんの関係もないのかもしれません。
でも周りの受け止め方は違うんですね。

アメリカの人気ドラマ「SUITS」にもこんなシーンがあります。
敏腕弁護士のハーヴィーが、雑用の処理に手を焼いている部下に向かってアドバイスするシーンです。

なぜ俺が好きな時間に働けると思う?入社当時、仕事熱心だと印象づけた。今じゃ何時に来ようが誰も俺の能力を疑わない。よく覚えておけ。第一印象が命だ。しくじったら終わりだぞ。

新人時代の印象でその後のキャリアが決まる。いろいろなところにそう書いてあります!

また、入社後に「同じ実力なのに、なんであいつばっかり評価されるんだ」、そう考えたことがある人にはこの本がおすすめです。

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というわけで

小手先のスキルは世の中にたくさんあふれていますが、実際に大切なのはビジネスマナーや人間関係における「当たり前のことを当たり前に実践する」ことなのかな、という結論です。

(もちろん名刺を下から出す方が理にかなっているとか、ビールはラベルを上にして偉い人から注ぐべきだ!と言いたいわけではありません)

『なぜハーバード・ビジネス・スクールでは営業を教えないのか?』や『仕事は楽しいかね 2』にも書いてありましたが、ビジネスの根底にあるのは「人と人の関係」だと思います。
なので「遅刻しない」とか「愛想よく笑顔で」とか「頼まれたことは最後まできっちりやる」「相手を尊重する」といった、人間関係を築いていく上では当たり前のことに気をつけるといいんじゃないでしょうか。

(そうしたマナーを無視できるくらい圧倒的なスキルがあれば、関係ないかもしれませんが……)

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当たり前のことしか書いてないビジネス書や、ビジネスの成果をあげる小手先のスキル本が売れている理由は、きっと

「当たり前のことを当たり前にできない大人が多い」
「人間関係の基本を無視して、小手先のスキルだけでラクして成果を出したい人が多い」

からでしょう。

でもきっと、見たこともないような仕事術なんてものはまだなくて、現代のビジネスの場でも、昔から大切にされてきた「知っているけどできてない基本」を大切にできる人が、できるビジネスマンとして活躍しているといった印象です!

結局のところ「一緒に仕事をしていて楽しいと思ってもらえるかどうか」が大切なんですね。
それができてから、さらなるプラスの要因として視座の高さや行動力があるんだと思います。


これまで書いてきたものの他にも、リクルート創業者の江副さんという方が新入社員に向けた言葉がまとめられているブログを見つけたので、よかったこちらもどうぞ。

イチローさんからのメッセージもありました。トヨタの新入社員向けですが、どんな業種にも通用する内容だと思います。


「もっと他にもこういうところに気をつけたりした方がいいよ!」というものがあればぜひ教えてください!(メンションをつけてこの記事をツイートしてもらえたら嬉しいです:@hannin_mae
それに合わせて、この記事も随時更新していきたいと思います。

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将来歳を重ねて、ふと初心に返りたくなったりしたら、この記事を読み返そうと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


あ、途中で紹介したアメリカドラマの「SUITS」も、サラリーマン道を学びたい人にはおすすめですよ。
フジテレビでリメイク版が放送されているみたいですが、原作が断然おすすめです。興味ある方はぜひ観てみてください。シーズン8までありますが、さらなる続編を期待してしまうくらいどハマりしました。


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