偽痛風になったときの話・2

 緑風音です。

 続きを書きます。

 お医者さんからは、

 「痛い間は安静、痛くなければ普通に行動していいです」

とのことでした。

 わたしの偽痛風発作には段階があります。

1.なんか、鼠径部とか腿とかのあたりが、ピクピク、ムズムズ、チクチクっとしてくる(鼠径部はチクチクで、腿はピクピクが多いです)

2.患部が腫れて、関節の可動域が狭くなる。それよりも大きく動かすとビキッと痛みが走る

3.激痛で動けない(この状態がひどいと寝返りが打てない)

です。ちなみに昨日が3で、今は2と3のあいだです。

3のときに初めて安静になる、となると、痛みや腫れが引くまで横になっていなきゃいけない時間が長くなります(1日とか2日とか)。2の段階で早めに帰ったり安静になることを始めたりしないと、行動に使える時間はより短くなってしまいます。この中で一番扱いが難しく、判断に迷いが出るのが2です。1の段階でも、痛みが出やすい姿勢(座りっぱなしとか1km以上歩くとか)は避けたほうが、2に向かうまでの時間を稼ぐことができます。

 さて、発作が起こると莫大な『何もできない時間』が生まれます。最初の方、この時間は『偽痛風』について、ネットにある情報をたくさん拾うことに使っていました(今もそうですけどね〜)。今、わたしもそのネットに落ちている情報の仲間入りをしましょう。

 ピロリン酸カルシウムという物質が、骨や関節に沈着して、周囲の組織を傷付け、炎症になることで痛みが起こるそうです。高齢の方に多く出て、そもそも関節が傷付いている人や、肺炎を持ってるなどで炎症を起こしやすい人?が、なるのが多い、のかな(このあたりは検索にヒットした上のほう順番に開くと同じことが書いてあるのでざっくりにします)。この中でいちばん引っかかるのが『高齢の方に多く出る』というところです。今年で30歳になったので、初回の通院のときは20代だったのです。うーむ。

 2回目の通院のときに、

「このレントゲンをスマホで撮っていいですか」

と先生に聞いて、持っている画像があります。仲のいい人には自分から見せびらかしています。ちょっととぐろを巻いた針みたいになって、右股関節の上、骨盤の途中のところから、2〜3cmぐらい生えています。

 痛風と偽痛風を対比して説明してくれているところが多いのですが、痛みは痛風とほぼ同じだそうです。そして、痛風は薬などで原因を溶かすことができるのですが、偽痛風はピロリン酸カルシウムだけを溶かすのができないので、原因が残ります。

なので、

「治るの?」「手術は?」

となると、現状では、「治らないし、股関節だから手術もできないっぽい」という答えになります。

 調べても調べても、詳しい原因はよくわかっていないし、治し方もよくわからない。痛みや炎症に対するアプローチを都度やっていくしかない。

 「これは、一生残るのか」

と、昨年痛みの中で思いました。でもあんまり絶望っぽい感情ではなくて、うーん、付き合い方を考えないといけないなぁというくらいで、非常にぼんやりしていました。

 そのときから、歩き方や姿勢の取り方、……それでも以前から歌を歌っているので日頃から気をつけていたとは思うのですが、改めて自分の体に向き合うことにしました。

 「いつもより後重心のほうが痛みになりにくいっぽい」

→「なんでいつもはそれより前重心なんだろう」

→「そっか、急かされている気持ちで生きていたのか」

などの新発見もあったので、なかなか悪いことばかりではありません。


(つづくと思います)


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