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【フライタイイング】低水温でも釣れる!ミッジ・ピューパの作り方

ユスリカパターンの別バージョン、ミッジ・ピューパを紹介します。ピューパ(pupa)とは日本語で蛹(さなぎ)のこと。水温が低い時期にも活躍する、フライボックスに1つは入れておきたいパターンです。

途中までは、前回のアイスクリームコーンと作り方が同じで、最後にアイスダブを使うところが少し異なります。ちょっと手を変えることでバリエーションが増えるので、続きで作ってみるのもおすすめです。


なぜ低水温だとユスリカ(ミッジ)パターンが使われるのか

水温が低くなると、ミッジパターンがよく使われるのを目にすると思います。しかし、それはなぜでしょうか。もちろん釣れるからのはずではあるのですが、なぜミッジだと水温が低くても釣れるのでしょうか。

それには、昆虫のライフサイクルが関係しています。冬になると、ミッジのライフサイクルのスパンは長くなります。

幼虫から蛹になってハッチするまでの期間が長くなる、つまり、ライフサイクルのスパンが長くなることで、虫たちが水中にいる期間も長くなります。そうすると、水中でその虫をトラウトが食べる可能性も高くなる、というわけです。

もちろん、釣れる理由は断言できないですが、昆虫学を知ることで、何のフライを使うのか、という選択のヒントになるので、知っておくとどこかで役立つかもしれません。

使用した素材

  • フック:Umpqua カーブフック #16(#16〜24)

  • スレッド:Danville フライマスターワックス 70 Denier(ブラック)

  • ビーズ:Hareline スロテッド・タングステンビード 2.8mm(ブラックニッケル)

  • ボディラップ:UTC ウルトラワイヤー(ゴールド)

  • ソラックス(胸部):Hareline アイスダブUVピーコックアイ

なお、メーカーや素材が多少違っても同じように作ることができるので、似たような素材があれば代用可能です。

作り方

1. フックにビードを通します。

2. ビードの部分から糸をフックベンドに向かって巻いていきます。

3. ワイヤーを糸で固定します。

4. 糸を厚めに巻き、しっかりと胴体を作ったあとに、ハーフヒッチで糸を仮固定します。

5. ワイヤーを胴体の上に巻き、糸で固定します。

6. ダビングループを作って、アイスダブをループの片面につけて、巻き込むように回転させてからフックに巻き付け胸部を作ります。

7. ウィップフィニッシュして、糸を固定します。

8. UVレジンで胴体を固定して完成です。

動画解説

ミッジパターンの動画解説は下記の後半部分で紹介しています。なぜ低水温で釣れるのかについても、雑談しながら話しておりますので、興味のある方はポッドキャストのように聞き流していただけたらうれしいです^^

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