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【フライタイイング】ミッジの中でも80%を占めるパターン。ミッジ・ピューパの作り方

以前にも紹介したミッジ・ピューパですが、今回は少し違った作り方のピューパパターンです。ユスリカというのは奥が深く、世界に存在するユスリカの種類は2万種以上とも言われることから、タイイングするのも無限大。

今回は、新たなバリエーションとして、ピーコッククイルという素材と、CDCを使った別のミッジピューパを紹介します。


ミッジを使うなら80%はピューパがいい理由

ここで、昆虫の生態から改めて見ていくと、ユスリカは「完全変態」という幼虫→蛹→成虫と形を変えていく昆虫です。

ではその中で、どの段階のパターンを使うべきかというと、
80%が蛹(ピューパ)、15%が幼虫(ラーバ)、5%が成虫(アダルト)
で釣りをするのがよいとされているそうです。

なぜピューパが80%なのでしょうか?
それは、水中で浮いている時間が長いためです。

幼虫の段階では、川や湖の底にある岩にはりついていることが多く、そこから蛹になると、底から30〜40cmくらいのところまで浮かび、じっとしています。そこから、何時間もかけて水面へ上昇していきます。

そのときに、ゆっくり浮かんでいく層が、トラウトがいる層と同じことから、この蛹の段階、つまりピューパが一番食べられやすい、と考えらえているようです。

使用した素材

  • フック:AHREX カーブニンフフック #16(#16〜20)

  • スレッド:Danville フライマスター ワックススレッド 70 Denier(ブラック)

  • ボディ:VENIARD ピーコックストリップドクイル

  • ボディラップ:フラッシャブー

  • ウィング:Nature's Spirit CDC(ホワイト)

なお、メーカーや素材が多少違っても同じように作ることができるので、似たような素材があれば代用可能です。

作り方

1. フックにブラックの糸で巻いていきます。

2. ピーコッククイルを先端部分からフックシャンクに固定していきます。

3. 糸をフックシャンクのアイの部分まで巻いていき、最後にハーフヒッチで固定します。

4. クイルをフックシャンクのアイの部分まで巻いていき、胸部と頭部になる部分をつくっていきます。

5. フックシャンクにクイルを巻いた後、UVレジンでしっかりと固定します。 

6. CDCを指でトリムして、先端部分がまっすぐになるようにします。  

7. CDCを固定したあと、糸で厚みをつけていきます。 

8. フラッシャブーを下から上にあがるようにフックシャンクに固定します。

9. フラッシャブーをカーブの内側から外側にくるように巻き付けます。 

10. フラッシャブーを糸で固定したら余った部分をカットし、上からUVレジンをつけて固定します。

動画解説

動画では、雑談しながら各パーツについての解説や、昆虫の生態について触れています。ぜひタイイングしながら聞き流してみてください。


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