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黙ってたって過ぎてゆく - 2020.11.12

インスタのリール然り、ツイッターのフリート然り、なんで?とずっと思っている。みんな違ってみんな良かったはずのSNS達が、どうして歩み寄っていってしまうのだ。ユーザーを引き止めるために新機能が必要なのは理解した上で、こうも似たり寄ったりな機能ばかりなのは、どうにも理解に苦しむ。僕はSNSが大好きだが、諸手を挙げて大賛成という訳ではない。人が自分で自分の好きなものを選ぶ能力を、SNSは確実に奪っていく。それも気付かぬ内にだ。それを自覚した上で、インターネットで遊ぶ感覚を大事にしたい。自分が好きなものは自分で選ぶ、自分の意見は自分で決める。僕は僕だけのダンスを踊る。

この話を書いていて、正直自分でも飽きている。とはいえ僕がこの日記を書いている理由自体がそれなのだから仕方がない。何度でも書くぞ。現代人には絶対にネットから離れる瞬間が必要で、それが筋トレであれ散歩であれ映画鑑賞であれ料理であれ、その時間こそが人間の想像力や決断力を育んでいくと信じて疑わない僕である。この日記を書くという作業は、僕をしばらくの間自分の脳みそにだけ縛り付けておいてくれる。自分の思考や感情を文章に起こしている時、僕のベクトルはほぼ全て内側に向いている。後悔する場所こそネット上だが、これを書く行為はすごくオフラインなのだよな。

あとはまあ、大それた話ではあるが、僕はこの日記があなたにとっての踊り場みたいな場所になれればいいと考えている。本を読む、人と話す、街を歩く。この辺りの行為は全て自分の想像力や知識を拡張させるための行為で、ネット上で他人と繋がることも同じだったはずなのだが、SNSはそれをインスタントにしすぎた。濁流のように情報が押し寄せるこの場所は、僕らが自分で情報を取捨選択するには少し早すぎる。必要なのは自分のスピードと感性で情報を選ぶこと。そんな中、ふとこの日記を読んでみる。賛成でも反対でも、同調でも無関心でも良いから、自分だけの感想を持つ。早すぎるこの世界で、自分のペースで、自分のタイミングで、一息ついて読めるコンテンツがあればいい。あなたにとって、そんな場所がこの日記だとしたら、もっといいな。

あなたのおかげで生活苦から抜け出せそうです