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住宅街で戦場のメリークリスマスが聞こえてきて考えたこと

聞こえた「戦場のメリークリスマス」


12月のある日、住宅街を歩いていました。するとどこからか、ピアノの音が聞こえてきました。その曲は今年の3月にお亡くなりになられた、坂本龍一さんの「戦場のメリークリスマス」でした。

ふと足を止め、亡くなられた後もこうして人々に作品が演奏される凄さを考えました。うまく表現できないのはもどかしいのですが、こうして人々から忘れられない影響力の大きさというか、生きた功績、人を元気づけたりできるというのは、凄いと思いました。

「その思いを上手くブログ記事にしたい」そう思い今朝がた、チャットGPTを使って壁打ちをしました。しかし、なにかこの感覚にピタリとはまるような文章を生成することはできませんでした。

色々と理由などをつけてくれるのですが、何かそんなものではない何かを思ってしまうのです。生成AIを使うと、この時の演奏されている方が、いろいろと考えながら、理由をもって演奏しているそんな姿が作られてしまいます。

そんな生成AIとの対話を繰り広げていると、一つの興味深い仮定が、私の頭に浮かびました。
「この時演奏されていた方は、この曲が坂本龍一さんの作品と知らず、ただ何となく演奏している」
「でも、歩いていた僕は、この曲が坂本龍一さんの作品であること、そして坂本龍一さんが2023年に亡くなられたことを知っている」
「聞いたタイミングが2023年の12月であることから、勝手にいろいろと私の頭の中では考えが広がり、理由付けしていく」
「演奏者は5分の演奏をただ楽しみ、次の曲を演奏する」

無理やりな理由づけ

「ヤバい経済学」という、経済学の超面白い本があります。
その本では、7勝7敗のお相撲取りの最終日の取組の勝ちの確率が高いとか、衝撃な事実をとりあげてて非常に面白く、たぶん今もポッドキャストとかいろいろやられているはずです。
その本の中で、非常に印象に残った話がありました(記憶頼りなのであいまいですが)。

日頃、ニュースなどを見ていると株価動向の話題があります。で、大体そういう風なものは「今日は○○があり、株価は何ポイント動きました」というような書き方になっています。
しかし、株を良く知っている人は特段理由がないのに株価が動くことを知っています。なんというか、無理やり理由をつけて報道しているという面もあるということです。
たしか、本では「なんか今日はお天気だったから~~~みたいな感じで、報道されると面白いですね。まぁ無理でしょうけど」みたいな感じで話題が締めくくられていたと思います。

という感じで、何か無理やり理由がつけられた、本当の理由とは違うことが書かれているってのは報道にもありがちです。人間って意外に何も考えていなかったり、実際の本音は違ったりするはずです。多分、株価のニュースを書いている人も、まぁ今日は何もなかったけど、なんか無理やり要因を作らないと上司に怒られるからと、理由をどこかに求めて記事を書いているはずです。いろんな証券会社に電話取材があるそうですが、その先の人も困っていたりという話題はよく聞きました。

まとめ

なんか話がばらばらになりましたが、この記事では次の2点が言いたかったことです。

  1. 死後も作品・商品が愛される凄さ

考えてみると、安藤百福さんが作られたカップラーメンみたいな商品も、亡くなられた後も食べられている。死後も愛される作品・商品・思考なんてのはものすごいよなぁと思ったということ。
夏目漱石の「坊ちゃん」なんかも時代を超えて読まれているし、そう考えると源氏物語とかもっとすごいなー。
なんかそのようなインパクトを残せることを考えると楽しいなー。

  1. 無理やり理由付けしなくてもいいよねー

仕事とかで、無理やり理由を作ってくれるってのはいいかもしれないが、それで生まれるのは誰も思っていない理由だったりする。
生成AIはそういうのを可能にしてくれるってのは、非常に良い面でもあり、悪い面でもある。たとえば、謝罪メールをすごい上手く書いてくれるんですよーみたいな話があるが、あれだけみんなが喜んでいるってのは実は、無理やり思ってもみないことを生成してくれるってことで、その生成してくれていること自体がハルシネーションかもしれないなと思った。


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