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汎兮堂箚記 #8 『室町の覇者 足利義満 ― 朝廷と幕府はいかに統一されたか』(桃崎有一郎)

タイトルのとおり、本書の主役は足利義満ですが、実際に描かれているのは室町幕府の成立前史から足利義教(第6代将軍)の時代までの長きにわたっています。「室町殿」そして「北山殿」という中世権力の最高峰に到達した義満が、なぜそのような権力を希求することになったのかを説明するためには室町幕府の成立過程と観応の擾乱について触れざるを得ないためであり、また、その権力が何を達成し、どんな問題を残したのかを理解するためには、彼の後継者たちがどのように権力を受け継いでいったかを見ていく必要があるからです。著者は、近年の研究成果と自身による新たな発見をもとにして、上記の問題を解き明かしていきます。・・・・・・

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