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もう、義母に『迎え』にいく能力はなくなった。

若年性認知症と思われる義母に三女を幼稚園に送ってもらうことにした。

義母だけでは不安だったので、小学校が休みだった長女と次女も一緒に歩いて幼稚園までの送り迎えを頼んだ。

でも、正直不安で不安でしょうがなかった。

ちゃんといけるのか?また、前みたいに忘れてしまうのではないか?いろんな思いがあったけど、義母と娘たちの三女の送り迎えは成功した。

わたしがこんなにも心配しているのは
以前に三女の幼稚園のお迎えをすっぽかされたからだ。

若年性認知症なんて思ってなかった時から、義母に娘のことを頼むのは不安だった。物忘れがはげしかったから。
だからその日も念入りに準備した。

前日

義母の家にいき『明日、三女のお迎えをしてほしい。』と頼み。
その日の晩に、三女の幼稚園のお迎えの時間をラインで送った。

当日の朝

義母の家に三女の着替えを持っていった。
三女もおばあちゃんが迎えに来てくれることがうれしくて
朝から大はしゃぎだった。
「ばあちゃん、お迎えきてね〜」
「もちろん、帰ってきたらおやつ用意してるからね〜いってらっしゃい。」

これだけすれば準備バッチリ。

すっかり安心して、次女と三女の小学校の参観&懇談があったので小学校にいた。
すると幼稚園から電話がかかってきた。
『お迎え来てません』
頭が真っ白になった。

すぐに義母に連絡するも電話にでない。

もしかして倒れているかもしれない。旦那にも連絡して

義母から連絡がなかったので、長女と次女と一緒に自宅に帰ってから幼稚園に電話した。

そしたらちょうど義母が迎えに来ているとのことだった。

その瞬間、すぐにわかった。

義母が忘れていたこと。
それを隠すようにあわてて三女を迎えに行ったこと。

連絡してくれればいいのに。。。

すぐに義母の家に行くと、ちょうど義母と三女が帰ってきた。
「ごめーん。道端でばったり知人に会って、お茶しようと言われて、話し込んでたらすっかり時間を忘れてしまって。。。」

もう、話があまり入ってこなかった。

三女が幼稚園で待たされていたことも想像できたし。
心配してたのに連絡してこなかったことに腹が立った。
しかもばったり会った知人は、義母が散々文句を言っていた人だった。

もう、迎えを頼むのはやめよう。

義母に「これからもし、忘れてたらまず連絡をしてほしい。それと三女のお迎えの時間が過ぎたら『お預かり』になるから、焦って迎えに行かなくていい。『お預かり』料金がかかっているから。」と伝えた。

「これからは、こんなことないから大丈夫。」と義母は言う。

どうしてそう思うのだろうか。。。

本当にいろんな気持ちが入り混じって悲しかった。
あんなに準備したのに、義母が迎えに行けなかったこと。
三女が悲しんだこと。
義母の能力を信じた自分に腹が立った。

どれだけ気持ちがあっても、もう迎えにいける能力は義母にはない。

現実を受けとめていこう。

義母もきっと、やってしまったと反省しているだろう。
それか、もう忘れてるのだろうか。。。

今月の末に旦那と一緒に義母の病院に行く。
きっと若年性の認知症と診断されると思う。わかっているけど、毎日心がざわつく。
義母になんて話せばいいのか。どうしていくのが一番いいのか。

こんな時は母に電話しよう。
母は母で、祖母の介護と仕事で大忙しだけど。ものすごく楽観主義で、毎日楽しくやっている。
母のようにわたしも、認知症者とうまく付き合っていけるのだろうか。。。


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