【ソーラークッカー計画2024-プロローグ】ソーラークッカー実験し始めたり、ベランダで米炊いてる話。
（2024年8月7日に某SNSに投稿していたテキストを加筆修正再編集したもの）
まずは私の腰の話から始まる。
学生の頃に腰椎4番5番の椎間板ヘルニアになって以来、腰の具合がずっと悪い。原因は農作業だ。農学部だったのに腰痛めて実習は大変だった。ずっと腰が悪いので、在学中に改良普及員試験にも合格したのだが結局そちらの道には進まずなるべく出来る限りデスクワークだけで生きてきた。中年になったら飛び出ていた椎間板がどっか行って、病名が「脊柱管狭窄症」に進化した。痛みは増し、悪化しては良くなるの繰り返しが多くなり、度々腰の痛みで寝たきりになっては整形外科のリハビリに週2～3回通う日々である。狭窄は起きてないけれど一つ上の3番4番の椎間板もMRIでは潰れてて主治医に「ここね、黒く写ってるのは潤いが無いの。水分が無い。」と説明されたのは面白かった。私の椎間板には潤いが欠けている。
で、今回は2024年7月23日から腰がおかしくなり、どんどん悪化。室内でも杖を使わないと歩けない。家にある処方されてたボルタレン錠剤飲んでも良くならず7/27くらいからほぼ寝たきり状態で椅子に座ることも難しくなり。
「私はいよいよ腰の手術になるのか（酷くなったら手術ね！と以前のでかい病院の整形外科で言われてる）？歩けなくなるのか？？」
とメンタルも落ちまくり、一人で靴下も履けなくなって家族に頼んで履かせてもらうなどしていた。
悲観的な始まりだけど書いてる今はもう回復して歩ける先に書いておく。7/30だったか根性出して決死の思いでかかりつけ整形外科に辿り着き、尿検査とレントゲンの末に尿路感染や腎臓は無事で骨も無事ということで消炎鎮痛剤＋安静で様子見！！と言われ。病院で痛み止めの点滴をしてもらい（滅茶苦茶効いた）、錠剤よりも効き目の強いボルタレン座薬を処方され。ボルタレン座薬めっちゃ効く。信じられないほど効く。どんどん良くなった。でも最初は座薬を入れる姿勢が激痛なので泣いた。
こういう波のある生活が最近ずっと続いてる。ここしばらく続いていた日常生活もままならない状況はマジで鬱になり始めるので危ない。社会になんの貢献もしていない自分の存在意義とは、みたいな気分になる。なんで生きてんの？こんなに痛いのに？？って思い始めるから危ない。四六時中痛くて寝てる以外の姿勢が激痛で、とにかく痛くて痛くて訳が分からなくなる。どんどん憂鬱と自己否定に引っ張られる。
そういうものがしんどいので、痛み止め座薬が劇的に効いて2日後には椅子に座れるようになったところで、私は工作を猛烈に始めた。
ソーラークッカーの時代が来たのだ。
元々興味はあったが数学も物理も苦手なので設計図は引けないな？程度に思っていたが、腰が痛んで寝てる間に猛烈にネットで調べた。足利大学のソーラークッカー研究の有名な教授の設計したのとかテルケス型とかめっちゃいいな西川式蓄熱ソーラークッカーと合わせたらいいのでは？とかどんどん知識が増えていく。英語で検索すれば設計図も手に入る。激烈に苦手な英語もChrome使えば自動翻訳だ！いい時代！！
『私は！太陽光で調理できるようになりたい！！』
唐突に目標が設定された。そんで試作機を2台、痛み止め座薬がギンギンに効いている調子の良い時間であっという間に作り。我が家には普段全く活用出来てない小さなルーフバルコニーのようなものがあるので、そこでソーラークッカー出して食材入れて1時間〜30分毎に温度計測して太陽の角度に合わせ。2週間たらずで、あっという間に段ボールとアルミホイルで作ったソーラークッカーでジャガイモと卵を蒸すことが出来るようになった。
『私は！間欠性跛行で長く歩けないし重いものは持てないけれど、廃材と100円グッズと文房具があれば太陽光で卵とジャガイモを蒸してポテトサラダが作れます！！！』
超自信を得た。
なお、ソーラークッカー2台作って2つ目は最高温度90℃超えた。雲のない晴天炎天下の昼間であればだが。まだ私は100℃を目指している。水を沸騰させたい。（※なお、このテキストを書いた後に様々な改良を重ね最高到達温度は125℃に。経緯は後日まとめます。）
しかし相変わらず、歩けるようにはなったけどボルタレン座薬の効果で生きているようなもんなので外出も慎重に近場でなければ無理。なので、私は次にベランダて米を炊き始めた。
『私は！！ベランダで固形燃料を使って米を一合すぐに炊けるようになりたい！！！』
防災用に一通り道具は揃えていたけどまだ練習していなかったのだ、アウトドア大嫌いなので。少し前に話題になったダイソーメスティンを買ってあり、自動炊飯道具も一式揃えてあるし、プラスして旅館で出てくる固形燃料釜飯セットみたいなのも買ってある。パール金属の釜飯コンロ。
ベランダに水入れた消火用バケツを用意して、固形燃料で釜飯炊いたり白米炊いて失敗して焦げすぎた米を「焼きおにぎり風味おにぎり」として家族に昼飯で出したりしていた。釜飯コンロマジ便利、アウトドアしない人は防災用に備えるなら釜飯コンロの方が良い。簡単だ。
私の一連の行動、家族からは「まあ、そもそも狂ってるからいいんじゃない」てコメントをもらった。
『何だと！私は廃材でソーラークッカー作れてジャガイモが蒸せるんだぞ！ベランダで米も炊けるんだぞ！！』
と、無駄にイキれるようになって大変メンタルに良い。炊いた米も、蒸したジャガイモも実は食物アレルギーで自分じゃ食えないけど、蒸し卵は美味しく食べてます。防災備蓄厨なので、防災力UP。よし。数日間停電したりガス止まっても何とかできる。(カセットコンロも、もちろん備えてあるよ！)
ソーラークッカー、子どもの自由研究のお手軽版だと70℃程度は出るけど、本気で取り組むと140℃くらいまで出せるらしいのでマジでそのハードルを越えたい。パラボラ型ソーラークッカーは200℃くらい出るらしいけど火傷や火災が怖いので手を出さないことにした。
八角錐のテルケス型の大型の組み立て式を今後作る予定で情報集めてアイディア固めてる。目茶苦茶楽しい。クソ楽しい。腰の具合は目茶苦茶良くない。自分で靴下履ける幸せ噛み締めてる。
体と心の調子が悪くなった時、何かに没頭することでやり過ごせるの典型的な例だなと書き直していて実感する。安全に狂うのは悪い事ではない。パール金属の釜飯コンロはマジおススメ。素人がやっても焦げすぎない！勝手に炊けてる最高！
投げ銭を頂いたりしたら、嬉しさと興奮のあまりワタクシの鼻毛が伸びる速度が上がって大変な事になることでしょうね…。