コロナのおかげで「子供とライブ参戦」の夢が叶った日
2020年12月4日、私の「オタクとしての夢」が叶った。
子どもを育てたから分かる。「子どもとライブ参戦」への道は果てしなく遠い。
それを叶えてくれたのがコロナ禍での配信ライブだった。
夢が叶ったので、14年越しの夢「子どもとライブ参戦」について、考えていたことをめっちゃ真面目に書く。
フェスなのに、サザンだけのためにチケットを取った親子
「子供とライブ参戦」の夢を抱いたきっかけは、2006年の「THE 夢人島 Fes.」だった。
「THE 夢人島 Fes.」とは、サザンオールスターズの桑田さんが企画し、同じ事務所アミューズ所属のアーティストを中心に、GLAYやミスチル、Dragon Ashまで登場した一度きりの伝説の夏フェスのこと。
このフェスに推し(以降「推し」が出てきたら「ポルノグラフィティ」と読んで)が出るので、FC抽選に応募してみたら2日目の一番後ろの席が当たった。
そもそもサザンが出るってだけで抽選高いのに、福山雅治やミスチルGLAY(以下略)を呼ぶからプレミアオブプレミアチケットで、これに当たるのが奇跡だった。
運を使った私は、フェス当日後ろの席で友人と盛り上がっていた。周囲もほとんどが盛り上がっていた。ステージはほぼ見えなかったけど(笑)。
しかし、隣になった親子はシートを敷いてずっとダラダラ寝ていた。ラストのサザンになるまでは。
親「○○ちゃん、今日は何を見にきたの?」
5歳くらいの子「サザン!桑田佳祐!」
おいおい、ミスチルもGLAYも福山も興味無しなのどういうこと?!と思っていたら、サザンファンだった。
それなりのお値段する夏フェスチケットをファミリーで取り、最後のサザンだけを見にやってきたのだ。
ラストのサザンになった途端、一斉にこの場の誰よりも踊り出す親子。
このフェスで一番印象に残ったのは、推しの看護婦コスプレよりも「ミュージック・アワー」の踊り解禁よりもサザンよりもこの親子だった(ごめん)。
サザンの曲に合わせて一番盛り上がってる親子を見て「いつか子供ができたら推しのライブに一緒に行きたいなぁ」と思った。
子供も同じアーティストを好きになって、ライブに行けたら楽しいよね。
5歳くらいなら行けるのかなぁ〜なんてぼんやり思っていた。
小さい子供とライブ行っちゃダメだわ…
「THE 夢人島 Fes.」より時は過ぎ、のちの夫(当時は彼氏)とのちの義実家にご挨拶をした後、あるアーティストの屋内ライブに行った。
ママと5歳くらいの娘ちゃんが前の前の席にいた。
娘ちゃんにライブ仕様の衣装を着せ、はしゃぐママ。
楽しみにしている娘ちゃん。
私は微笑ましく眺めていた。ライブが始まるまでは。
ライブが始まり、大爆音・大勢の歓声が響いた。
1曲目は盛り上がっていたものの、だんだん咳き込んでぐったりしていく娘ちゃん。咳き込んでる娘ちゃんに対し、ママは盛り上がってる。
おいおいおい、娘ちゃんどうすんだよ…寝てるよ?
という周囲の空気をよそに、娘ちゃんを席で寝かせたまま、ママだけが最後まで盛り上がっていた。
(今考えたら、あれはスタッフに言うべきだったのかなぁ)
夫と感想戦。
「あれは無いわ。ああいうことやったら怒るわ」
私も同意見だ。同じアーティストを応援してる者としても悲しかった。
このライブで一番印象に残っているのは、間違いなくこの親子だった。
(「あるアーティスト」としたのは、このアーティストのファンをこのママと同類にしてほしくないから。勘ぐるのはやめてね)
「子どもとライブ参戦」への道
サザンファン親子は、最後まで楽しそうだった。
あれから14年経ち、あのサザンファン親子は最後一緒に盛り上がるために「子供とライブを楽しむ努力」をしてライブに臨んでいたのだとよく分かる。
例えばこういうこと。
・屋外かつ、爆音が遠い、混雑していない一番後ろの席を取る(偶然の可能性あるけど)
・シートや弁当、寒さよけのパーカーなどの準備
・目当て以外のアーティストは興味なさそうにする(親が盛り上がったら子供もテンション上がって体力を使うよね。本当に興味なかったのかもしれないけど 笑)
・サザンまではシートの上でだらだら寝て体力を温存する
うろ覚えだけど、「THE 夢人島 Fes.」のチケットは1万円以上した記憶がある。
「子供とライブ参戦」を叶えるためには、屋外で開催されるフェスは好都合だったから、サザンのためだけに家族分のチケットを取ったんだなぁ。
独身だった当時は「サザンしか興味ないなら、サザンだけのライブに家族で行けばいいじゃん」と思っていた。逆だよ。
サザンだけの屋内ライブに行くより、屋外フェスのほうが子供と参戦しやすかったんだね。
小さい子供にとって、爆音・歓声はよくないし、ライブ中の2時間を耐える体力は無いんだ。子供優先にできないなら連れてくるべきではない。
推しのライブに、子供と参戦するのは10年後ぐらいだと思っていた
3歳くらいから入れるライブもあるが、子供自身が楽しめないなら連れて行きたくない。多くの屋外ライブやフェスは私の住む東京からだと遠く、子供と行くのは大変だ。
よって、「子供とライブ参戦」の夢は、2時間のライブを耐える体力をつけてから、せめて小学生高学年くらいまでは難しいんだろうなぁと思ってた。
(実際、参戦してる子どもは高学年くらいからが多い気がする)
長男が現在5歳だから、2029年にポルノグラフィティが30周年を迎えるまで、夢は取っておこうと思った。
そもそも、10年後長男が推しを好きだとは限らないし、推しも活動しているとは限らない。だから、叶ったら奇跡くらいの夢だと思ってた。
(長男はともかく、推しは活動しててくれると思いたいけど…活動をやめるのも自由だから、オタクは受け入れるしかないんだよなぁ)
それが、2020年配信ライブで叶ったの!!!!!!
じゃがりこ食べたり、ジュース飲んだり、うんちしたり、飽きてどっか行ったり…家から参戦すれば全部自由!終わったら寝るだけ!(じゃがりこはこぼさないでほしい)
配信ライブなら「子供と(家で)ライブ参戦」の夢が叶っちゃうんだよ!!
と、子供と推しのライブを観れる喜びにひたっていたら、最推しのnoteを思いだした。
そいういう日が来てから何年か後に今日のことを振り返った時、大変だったという感想ばかりじゃなくて、その中に楽しかったことを入れたいよね。
コロナは大変だった(現在進行中)けど、楽しかったことの一つに
「推しが配信ライブをしてくれたから、子供と一緒に観れた」を入れる!!!!!
ライブを一緒に観てくれた子供たちにも、配信ライブを開催してくれた推しにも精一杯のありがとうを伝えたい。この出来事、気持ちを残しておきたくてnoteを書いた。
(保育園で「ポルノパーティ」って言ってないことを祈る)
このnoteはサイバーロマンスポルノ'20〜REUNION〜のアーカイブ配信4周目を聴きながら書いた。
配信を観ながら、やっぱり行きたかったなとも思う。
次はいつになるか分からないけれど、近いうちに現地に行けたらいいなぁ。
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