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猫が死にました

(今回は重い話ですので読みたくない方はバックしてください。)

私は実家で猫を飼っています。
人間っぽくもあり野性味あるオスで、もうすぐ8歳になるおじさん猫です。実家にいるのでなかなか会えませんが、私はこの子を可愛がっています。

そして、今回の話はいつも家の庭に朝と夕方にご飯を食べに来るTNR処置(=不妊手術をして地域に戻される)を受けた猫についてです。先住猫より若くて賢くて人懐っこいメスの子でした。TNRを受ける何年も前から実家によく来ていましたが飼うことはできませんでした。理由は実家にはオスの先住猫がいることとその子は猫エイズにかかっており、先住猫が感染してはいけないので家に入れることができなかったからです。庭には簡単にですが雨風が凌げるような空間も作っていたので、その猫はよく庭に来ていました。(因みにうちの庭は誰でも簡単に侵入できる感じになっています)

昨日、母親からその子が早朝に死んだと連絡がありました。正直私は帰省した時にご飯を食べに来たら見るくらいだったのですが、私自身は聞いてすぐに「なぜ??」という驚きが大きく心がざわざわしました。母親は名前までつけて可愛がっていたのでそのショックの大きさは私にもわかりました。

問題はなぜ死んだのかです。
母曰く、深夜に外で吐くような音が聞こえた気がしたので窓を開けずにライトで見たそうです。ですが猫の姿は見えず、よく見えなかったが人のブツブツ話す声が聞こえたような気がしたとのことでした。人の気配があったような気もするがわからないと。早朝になり母が外に出ると、庭にドライのキャットフードが吐かれていてその子が雨でずぶ濡れの状態で目を開けたまま死んでいたそうです。

私は深夜に人の気配があった気がするというのがどうしても引っかかっています。なぜなら、母づてではありますが今までも近所の人たちが野良猫や地域猫に対して駆除したいというような話をしているのを何度も耳にしているからです。他にも、実家の先住猫が時々脱走することがあり、帰ってきた時に誰かに殴られたような痕ができていたことがあったなど周辺の住民の品性が疑われることがたくさんありました。猫を嫌いなのは自由ですがその人が猫に危害を加える権利はありません。私はこれについて夜一人で悶々と考えて、救えなかったことに泣きました。生き物なので老衰など寿命で死ぬことは仕方ない(それでも悲しい)と思いますが、人の手で死んだとなれば別です。

ネットで色々調べてみると私の実家の地域ではないですが、「猫駆除」と言うと動物愛護法に触れるため「ネズミ駆除」と称して猫の駆除を請け負っていた人達がいたそうです。この人たちは毒餌を使っていたとのことでした。もしかして、この子も同じような目にあったのでは、餌に毒を混ぜられたのではと考えてしまいます。もしそうであれば「許せない」という言葉なんかでは表現できない怒りを感じます。

話が少し逸れますが、動物虐待の話→動物愛護の話をすると必ず「あなたは牛肉や豚肉は食べないんですか」「可哀想とか偽善だ」というような的外れな事を言う人が結構います。食肉のために動物を殺しているではないかと。この人たちは論点がズレていると思うので先に説明しておきます。食のために動物が犠牲になるのは100%正しいとは言えないと私も思いますが、これは一種の食物連鎖と同じで生きるための栄養補給という要素があることを考慮すべきです。ただ美味しいからという理由だけで無駄に殺されて無駄に食肉にされて余って捨てられるという状況については私もやめるべきだと思っています。だからこそ、いただきますと感謝して食べるべきなのではないでしょうか。物のように量産されて殺されて捨てられるのは間違っていると思います。また、食肉にされる動物は虐待されて殺されているわけではありません。大事に育てられているはずです(全部見てきたわけではないので絶対とは言い切れませんが…)。この世は人間のためだけに存在しているわけではなく、犬や猫などの動物は人間より下の生き物ではありません。平等に存在する権利があります。人間が勝手に地球を人間仕様にしているだけで人間以外も同じく生きる権利があるのです。

虐待に対して何も感じない人たちは知ってほしい。自分以外の生き物の命を意味もなく自分の命や健康に関係ない理由で奪うことは【犯罪】であると。

こんな事を言っても死んだあの子は戻ってきません。それでも言ってしまいます。まだ悔しいし、悲しいし、やるせないです。もうすぐ8歳のおじさん猫は、その子の姿が見えないのを心配そうに外を見ているそうです。

何を学んでどう生きるか、年齢に関係なく人間としての質が問われる時代だと感じました。人類のせいで他の生き物や自然が滅ぼされたりしない、共存できる世界なってほしいです。


※感情が高ぶって語気が強くなっている部分があると思いますがご了承ください。

※いつもは自分の写真やイラストを使用しますが、今回はイラストお借りしました。ありがとうごさいました。

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