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血、汗、涙(Blood Sweat & Tears)考察:大天使について02

血汗涙MVガチ考察その2

今回はキムソクジンについての説明。

ソクジンの立ち位置などまとめ


表の全体図はこちら↓

並び順は、地球から距離が近い惑星順になっています。


とっても長くなりますので、今回はジンの考察のみにします。

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【ミカエル(ソクジン)】

<惑星:太陽>…日曜

三大天使の一人・ミカエル

ミカエルは、三大天使・四大天使・七大天使の一人であり、もっとも偉大な天使の一人であり、「熾天使(してんし)」として位置づけられることが多いです。

「熾天使(してんし)」とは、天使の階級の種類の一つです。
偽ディオニシウス・アレオパギタが定めた天使の九階級の中では、最上とされています。

熾天使(してんし)は、三対六枚の翼を持ち、2枚で頭を、2枚で体を隠し、残りの翼で羽ばたくそうです。

右上の飛んでいるものが熾天使

「熾」は「火が盛んに燃える」という意味で、神への愛と情熱で体が燃えていることを表しています。

また、神の御前にいるとされるラファエル(ユンギ)、ウリエル(ジョングク)、ミカエル(ソクジン)、ガブリエル(テヒョン)の四大天使は、偽ディオニシウス・アレオパギタが定めた天使の九階級のうち下から二番目の階級の「大天使」と記されていますが、
イギリスの詩人ジョン・ミルトンの『失楽園』では、この四大天使は熾天使(してんし)として扱われています。

ピーター・ブリューゲルの『反逆天使の墜落』という絵画を見つめるソクジン

悪魔の王となったルシファー(※1)も、堕天する以前は最上級の熾天使であったとされています(ルシファーは特別に、12の翼を有し、なによりも美しく光輝いている、と言われています)。

また、ルシファー配下の悪魔たちも元は天上の天使でした。堕天した彼らは異形と化し、天使軍に追われる身となります。

(※1)ルシファーとは、明けの明星を指すラテン語であり、光をもたらす者という意味をもつ悪魔・堕天使の名です。キリスト教、特に西方教会(カトリック教会やプロテスタント)においては、堕天使の長であるサタンの別名でもあります。

ルシファーの像

また、ヨハネの黙示録において、熾天使(してんし)は、いつまでも神の存在が永遠であるよう言及されており、絶えず神を称賛しているそうです。
『「昼夜、彼らは、言うのを決して止めません」 「聖なるかな、聖なるかな、聖なることは、主の元に来ることができる。(Sanctus, Sanctus, Sanctus Dominus Deus Sabaoth. Pleni sunt cæli et terra gloria tua)』と常に称えているのだそうです。

Sanctus(サンクトゥス)とは、レクイエム(※2)の中の「感謝の賛歌」「三聖唱」とも呼ばれている曲のタイトル『聖なるかな(Sanctus)』であり、神を賛美し感謝する聖歌です。

「ミカエル」という名前を直訳すれば「神に似たるものは誰か」(mî疑問詞「誰」 + kə「~のような」 + hā ’ēl「神」)という意味になるそうですが、『タルムード』では「誰が神のようになれようか」という反語と解されるそうです。

ミカエルの絵画

ミカエルの図像は、甲冑をまとって天の軍団の先頭をいく、といったイメージが一般的とされています。
彼の図像は、背には翼が広がっているものが多く、場合によっては孔雀の尾羽のような文様の翼を有した姿で描かれることがあります。
また、彼の右手に剣、左手には魂の公正さを測る秤を携えている姿で描かれることもあります。

右手に剣、左手には魂の公正さを測る秤を携えているミカエルの絵画

ミカエルは、『ユダの手紙』の中では、天使達の「長」や「かしら」として表現されています。
モーセの死体についてサタンと意見を論じ合っていますが、相手をののしりさばくことはあえてされず、ただ「主がおまえを戒めて下さるように」と言ったそうです。
黙示録ではサタンよりも強力な存在として描かれています。

それから、ミカエルは人ではないものの、聖人と同じようにカトリック教会の間では広く崇敬されています。

ミカエルの像

また、『ダニエル書』に描かれるイスラエルの守護者というイメージから、ミカエルと堕天使サマエル(※3)との争いという伝承が生まれました。
サマエルはもともと天使でしたが、天国から追放されて堕天使となったとされています。サマエルが天国から突き落とされたとき、ミカエルの羽を押さえ込んで道づれにしようとしましたが、ミカエルは神自身によって救い上げられたといいます。
旧約聖書外典『モーセの昇天』に描かれたミカエルとサマエルの死闘は、のちに竜(悪魔の象徴)と争うミカエルというイメージを生み出しました。


また、492年のイタリアはガルガーノ山の「大天使聖ミカエルのバシリカ(聖堂)」をはじめ、有名なものではフランスのモン・サン・ミシェル等に、カトリック教会ではミカエルに捧げられた教会や修道院が多数作られています。
590年、ローマのハドリアヌス廟にミカエルが現れ、ペスト蔓延が終焉に至ったといわれています。これにより、ハドリアヌス廟は「サンタンジェロ城」と呼ばれることになりました。

ミカエルの像

儀式魔術においては、四大天使に四大元素との象徴的対応関係が設定されており、ミカエルは火の元素、赤色、南に関連付けられています。
初期ユダヤ教の占星術では彼は水星と結びつけられましたが、中世キリスト教の頃に太陽と結びつけられるようになりました。

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(※3)サマエルとは、『エノク書』においてはラグエル(ナムジュン)と呼ばれている七大天使の一人です。「神の毒」「神の悪意」の意味をもち、赤い蛇と呼ばれることもあります。

(※2)レクイエムとは、ラテン語で「安息を」という意味の語であり、以下の3つの意味で使われています。

1.死者の安息を神に願うカトリック教会のミサ。死者のためのミサ(羅: missa pro defunctis)。聖公会においても行われる。
2.上記のミサで用いる聖歌。完全ミサ曲のひとつ。狭義にはこれを指し、本稿でもこれを扱う。
3.本来の典礼から離れて、単に「葬送曲」「死を悼む」という意味で銘された作品。

レクイエムのうち、モーツァルト、ヴェルディ、フォーレの作品は特に名高いとされており、いわゆる「三大レクイエム」の典礼文にその3名全員に作曲されている曲は以下の8曲です。

1.入祭唱(Introitus)
2.キリエ(Kyrie)
3.涙の日(Lacrimosa)
4.主イエス・キリスト(Domine Jesu)
5.賛美の生け贄と祈り(Hostias)
6.聖なるかな(Sanctus)
7.神羊誦(Agnus Dei)
8.聖体拝領唱(Communio)

ただしフォーレだけは、8曲目の『聖体拝領唱(Communio)』を、7曲目の『神羊誦(Agnus Dei)』の作品の一部としています。

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<8曲それぞれの歌詞の意味と歌詞>

【入祭唱(Introitus)】

その日のミサの内容を歌うもの。固有文。死者のためのミサでは歌い出しが"Requiem æternam"(永遠の安息を)であるため、ミサ曲全体が「レクイエム」と呼ばれる。

≪歌詞≫
主よ、永遠の安息を彼らに与え、
絶えざる光でお照らしください。
神よ、シオンではあなたに賛歌が捧げられ、
エルサレムでは誓いが果たされます
私の祈りをお聞き届けください
すべての肉体はあなたの元に返ることでしょう。
主よ、永遠の安息を彼らに与え、
絶えざる光でお照らしください。

【キリエ(Kyrie)】

「救憐唱」「憐れみの賛歌」とも。憐れみ深い神への賛歌、あるいは罪人が憐れみを乞う歌。唯一、ギリシア語による。通常文。東方教会で用いる「金口イオアンの聖体礼儀」のうち冒頭などで用いられる「大連祷」を簡素化したもの。

≪歌詞≫
主よ、あわれみたまえ
キリストよ、あわれみたまえ。
主よ、あわれみたまえ。

【涙の日(Lacrimosa)】

固有文。最後の審判を歌ったもの。4つの続唱のうちのひとつ。
「死後の恐怖を不必要に強調することはキリスト教本来の思想から外れている」ことと、「葬儀は、キリスト信者の死の復活的性格をより明らかに表現」するという理由でこの続唱は除かれ、三部に分けられ、教会の祈り(聖務日課)の賛歌となっている。
またその歌詞は三行を一単位として脚韻を踏んでおり(aaa, bbb)、典礼文の傑作と言われる。
この続唱のテキストには、最終戦争、火による浄化、最終審判など、キリスト教というよりも、むしろゾロアスター教、マヅダ教などイラン起源の二元論宗教の影響が色濃く認められる。

≪歌詞≫
の日、その日は
罪ある者が裁きを受けるために
灰の中からよみがえる日です。
神よ、この者をお許しください
慈悲深き主、イエスよ
彼らに安息をお与えください。アーメン。


【主イエス・キリスト(Domine Jesu)】

奉献唱 (Offertorium)の1つ目の曲。司祭がパンとぶどう酒を捧げる時に歌われる。固有文。

≪歌詞≫
主イエス・キリストよ、栄光の王よ、
全ての死せる信者の魂を
地獄の罰と深淵からお救いください

彼らの魂を獅子の口からお救いください
彼らが冥府に飲み込まれぬように
彼らが暗黒に落ちぬように。
旗手たる聖ミカエル
彼らの魂を聖なる光へと導きますように
かつてあなたがアブラハムとその子孫に
約束したように。


【賛美の生け贄と祈り(Hostias)】

奉献唱 (Offertorium)の2つ目の曲。司祭がパンとぶどう酒を捧げる時に歌われる。固有文。

≪歌詞≫
賛美の生け贄と祈り
主よ、あなたに私たちは捧げます。
彼らの魂のためにお受け取りください。
今日、私たちが追悼するその魂のために。
主よ、彼らの魂を死から生へとお移しください
かつてあなたがアブラハムとその子孫に
約束したように。


【聖なるかな(Sanctus)】

サンクトゥス (Sanctus)の1つ目の曲。「感謝の賛歌」「三聖唱」とも。神を賛美し感謝する聖歌。通常文。

≪歌詞≫
聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、
万軍の神よ、主よ
天と地はあなたの栄光に満ちています
いと高きところにホザンナ (ホザンナは「救い給え」の意)。


【神羊誦(Agnus Dei)】

「平和の賛歌」「神羔唱」とも。聖体変化したパンを切り分ける際に歌い、神の小羊であるキリストに世の平安を祈る聖歌。通常文。
ただし死者のためのミサでは歌詞の一部が変更される。
このため、「平和の賛歌」の意味が薄れ、いずれも、通常の結びのことば、「われらをあわれみたまえ」「われらに平安をあたえたまえ」に改訂されている。

≪歌詞≫
この世の罪を取り除く神の小羊よ
彼らに安息をお与えください
この世の罪を取り除く神の小羊よ
彼らに安息をお与えください
この世の罪を取り除く神の小羊よ
彼らに永久の安息をお与えください


【聖体拝領唱(Communio)】

聖体となったパンとぶどう酒を拝領する際に歌われる。死者が永遠の光に照らされることを神に祈る聖歌。固有文。死者ミサの聖体拝領唱は冒頭を取り Lux æterna とも呼ぶ。

≪歌詞≫
主よ、彼らを永遠の光でお照らしください
聖者たちとともに永遠に
あなたは慈悲深くあられるのですから。
主よ、永遠の安息を彼らに与え、
絶えざる光でお照らしください。
聖者たちとともに永遠に
あなたは慈悲深くあられるのですから。

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……いかがでしたでしょうか。
毎回毎回文字数が多過ぎて読むの大変だと思います。すみません。

最終的には、全部まとめて簡単に説明できたらなと思ってはいますが、できるか分かりません…。やれるだけのことはやろうと思います。

それにしても、何かにつけて「3」という数字が目立ちますね。
三大天使、三大レクイエム、三つの意味、三聖唱、三対六枚の翼、三行一単位、三人の作曲家
そして、『血、汗、涙』の三文字「昨日、今日、明日」という歌詞

何か意味があるのでしょう。
あと、「7」という数字も、言わずもがな。七大天使、七惑星、曜日、などなど。

そして『血、汗、涙-Japanese ver.-』が収録されているアルバム「FACE YOURSELF」の中で、Japanese ver.の曲数は7曲です。花様年華に関連がありそうな曲ばかり。

さらに、収録曲の1曲目は『INTRO:Ringwanderung』ですが、Ringwanderung(リングワンデルング)とは吹雪や濃霧などによる見通しの悪い場所で、人が方向感覚を失い同じところをぐるぐると彷徨してしまう現象のことです。

また、レクイエムの1曲目のタイトルは『入祭唱(Introitus)』で、入口という意味です。
1曲目を含めると、「FACE YOURSELF」もレクイエム(血汗涙に関連がありそうなもの)も、全部で8曲になります。

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では、次回は、

【ラファエル(ユンギ)】
<惑星:火星>…火曜

【ラグエル(ナムジュン)】
<惑星:木星>…木曜

になりそうです。
レミエル(ホソク)については、また非常に長くなりそうなので、次々回にしようと思います。