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一坪のお店を開くまでと、その後の話。

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両親の介護を終え、その後どうしよう…と思いをめぐらせ、思い立った引越しと小商いの話。
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#フリーランス

また進む。

2019年の11月末にひっそりオープンした「一坪の店」、ハニホ堂。 今年(2021年)の11月末を目処に閉めることにしました(都合により閉める時期が多少前後するかもしれません)。 お店といっても、奥の部屋で仕事しながら週に二度ほど表にのれんをかけて、わずかな土間スペースを開放していただけなので、そんな大した話じゃないのですが… お店を開くまでのことと、開いてからのアレコレは、noteにも何度か書いてきて、様々な出来事に心動かされたものですが、ただ、新しい土地でお店をしな

この一年。

毎年、誕生日当日に必ずメールをくれる人がいて、故郷を離れたりしているうちに10年以上会っていないように思うのだけれど、年に一度、彼女は誕生日を祝う言葉とともに短文で近況を知らせてくれる。 私は彼女の誕生日に同じことをしていない。彼女だけでなく、ほとんどの人の誕生日を知らないか忘れて日が過ぎてしまっていることが多い。 いつもは「ありがとう」と軽い近況を伝える返事をして終わるところを、今年はこう書いてみた。 「誕生日って自分のも家族のもうっかり忘れてしまっているくらいなので

あの店主さんが無愛想な理由。

雑誌やネットなどでお店の商品や展示棚を見たり、スタッフブログや店主のインタビュー記事を見て、「いいなぁ」と思っていたお店へやっと出かけてみたら、「あれ…?こんなに無愛想な店だったんだ」と驚くことが多い。 メディアやSNS等を通じて一方的に親しみを覚えていた店の人が、ニコリともせず無表情でレジ対応をされて、会話どころか、こちらの顔を見ようともされないし、近寄りがたいオーラが… ずっと前、知人から外国の方を紹介されて、笑顔で握手を求めたら、無表情のまま、しぶしぶ(といった体で