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言葉と挿絵。

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考えていることを、言葉で伝えようとしたアレコレ。
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2024年7月の記事一覧

妖怪とわたし(その2)

1.かわいい妖怪の絵(しん板お化けづくし) 前回につづき、妖怪柄の千代紙を買ったのがきっかけで自分でも描いてみようと参考を探して眺めているのですが、やっぱり楽しいなと思うのは、おもちゃ絵(玩具絵)で、さらにその中でも生活道具や食べ物が変化した「つくも神」です。 下の画像は国立歴史民俗博物館で買ったポストカードで、絵もいいんだけど文字もよい。下から2段目左、こづちの顔が好き。上から2段目右から2つ目、タコとその左隣の「お供え」もかわいい。宴会芸をするダルマも絵になる。 ネッ

妖怪とわたし(その1)

はじめに 今年も蚊帳を出しました。 昔ながらの吊り下げ式じゃなくて、変なレースがついた安価なワンタッチドーム型の蚊帳ですが、毎年夏の夜は行灯風ライトで杉浦日向子さんの『百物語』や地方の民話、そして水木しげるさんの怪奇ものを読み返したりします。蚊を避ける目的にとどまらず、薄い繭の中にいるような安心感と異空間にトリップするような不思議な心地がするというか。 数ヶ月前、包装紙のお店Regaro Papiroさんで買ったハギレ千代紙の中にかわいい妖怪柄があって、小さいのでただ飾っ