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◆ 気になった本 100

「もうひとつの曲がり角」
(岩瀬成子 講談社 9784065168806)

英会話スクールに通うことになった小5の朋(とも)
ある日 教室へ行くと休講だった
教室のビルを通り過ぎた先にある郵便局
その郵便局との間の道を見て
>ちょっと行ってみようか、と思った。
その道の先で出会ったのは...
朋の家は 両親とお兄ちゃんの4人家族
一家は念願の家を買い それに伴う転居や転校を経て
微妙に関係や環境が変わっていく...

>お兄ちゃんはもしかしたら、とわたしは思った。
>もうママのお気に入りの子どもでいることが
>いやになったのかもしれない。(p169)
いろんなことを経験して
子どもは成長するんだな
それに イヤになるほど子どもは考えている
それにしても
揺れる子どもの心 それがとてもうまく描かれているな
そして
いろいろ考えさせられた

リアルとファンタジーが入り混じりながらも
現実的なストーリー
子どもの頃は永遠に続いているとも思えた時間だけど
過ぎ去ってしまえば 時間はまさに一瞬にしか過ぎない
(思い返せば 後悔ばかりだ)
ボクもセンダンの木に話しかけてみようかな...


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#講談社
#9784065168806
#坪田譲治文学賞