◆ 気になった本 210
「少女は卒業しない」
（浅井リョウ 集英社 9784087714425）
タイトルも同じ映画の原作
日頃から
映画は原作のエッセンスだと思っている
今回
世界観はそのまま活かし
エピソードはなぞるだけではなく
膨らませたり省いたり 巧く映像化してた
その 匙加減が絶妙！
ただ
この小説を先に読んでたら どうやったかな？
（それは もう叶わないけどね...）
7話からなる連作集
同じ瞬間を共有した高校生
卒業式の一日を鮮やかに描き分けてる
映画は その要素を切り分けて4人の少女が描かれる
原作を読んでいないから
映画が描く世界に入り込めた（それは間違いない！）
やっとこさ
タイトルの意味が分かった（ような気がした）
「少女」では卒業しないんだ
卒業していくのは
「少女」から脱皮して
その抜け殻を（学校に）残した
元「少女」なんだな...（違うか？）
映画をもう一度観たいな
そう思った