◆ 気になった本 152
「熔果」
（黒川博行 新潮社 9784103174028）
なかなかエンジンがかからなかったけど
予想通り 佳境に入ると そこからは一気
この書き手さんのお話しって
なんでこんなに「読ませる」のか
主人公たちの 躊躇しない 一気呵成の行動力
なにしろ 立ち止まることを知らない
西へ東へ 激しく動きながら考えて 喰って 呑む
たまには どつく
ラスト カジノで虚しさを覚えるのは
カジノでは切った張ったはあるけど移動がないからかな？
途中 2千万円ってどんなもんかなと そう思うくだりで
「普通の勤め人が1年で100万貯めて その20年分や」と
その通り！
だからこそ 濡れ手に粟じゃないけど
この二人は 命を張ってこんなに走り回れるんや！
もう走り回れないボクの代わりに
次作は 桑原二宮コンビでお願いします！