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君に伝えたい百の言葉

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あなたに伝えたい言葉が残っている。見失っても、百個積んだ先に何かがあるかもしれない。光を追う者のエッセイ集
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2019年6月の記事一覧

ムカつく

そもそも、「許せない」という感情がわたしを勇ましくした そしてその根本は、「ムカつく」だったと思う。 思春期の真っ只中、 わたしは大いに許せず、ムカついていたことが多かった。 その矛先は、詰まらないルールだった。 夏には半袖を着なきゃいけないとか、 体操着は、ハーフパンツの中に入れちゃいけないとか 学校にハンコ(これは文房具扱いなのではないか?)を持ってきてはいけないとか あまり正当性を感じられないルールに、わたしは腹を立てていた。 じゃあ変えたらいいじゃん、と思うわたし

自転車の乗り方

ダメな時期を過ごしていた。 世界の終わりみたいなやつ。 でも世界は終わってくれない、ということに ばかみたいに絶望するやつ。 自分のまわりだけぼんやりと、負のオーラをまとう 人が死んだときとか、恋人と別れたときに似ている 自分だけ、なんだかそうなんだ。 世界は明るくて、何も関係ないんだ。 そういう時期というのは、おとなになるにつれて減ってきたし、 極端なものはなくなればいい、と思うし こんな気持ちは久しぶりだなあ、と手探りだったけど ふらり、とこうしてやっぱり帰ってきてしま