湯谷 美宏

単色の木版画の魅力を追求したいとの思いで創作活動を行っています。当面の主題は石仏です。…

湯谷 美宏

単色の木版画の魅力を追求したいとの思いで創作活動を行っています。当面の主題は石仏です。現在、姫路に住んでいますが近場に謎多き北条の石仏があります。傷みや風化の進んだものが多く、石仏の霊気を作品に留めたいとの思いで向き合っています。試行錯誤で石仏の質感の表現の向上に努めています。

最近の記事

白峰の雪だるま祭り

今年の「雪だるま祭り」はどうだったのか、気になって検索してみた。白山ろく桑島地区・白峰地区の「雪だるま祭り」は能登半島地震を考慮して中止、白山市観光サイトのニュースを見つけた。因みに、新型コロナの影響で昨年は4年ぶりの開催であった。 1992年から7年間、金沢に住んでいた。1997年に白峰の祭りに行き、3年続けてカメラを持って出かけた。一番感動した雪だるまの写真である。勝手に「雪のマドンナ」と命名した。  版画「雪の家族」は雪だるま祭りの作品をモチーフに創作したものである。

白峰の雪だるま祭り

    書写山圓教寺奥の院開山堂の力士像

     紅葉の見ごろが過ぎようとしている。西国二十七番札所の圓教寺も紅葉の名所である。小学校の林間学校で行ってから、折に触れて訪れているお気に入りの場所である。  版画を始めた頃、圓教寺の写生会がありそれを版画にする授業があった。摩尼殿、常行堂、食堂、大講堂等の複雑な木組みを見てテーマにする意欲が削がれた。どん突きの奥の院の中核である開山堂まで行きつき、ふと見上げると木像と目があった。四隅の軒下で屋根を支えながら睨みを利かせている。一目で傑作であると感じた。後に左甚五郎作の力士像と

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    北条の石仏#14:文殊菩薩

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    石仏と秋の七草

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    羅漢寺(加西市北条)五百羅漢千灯会2023

    毎年8月8日に行われる五百羅漢千灯会、今年も行った。法要に続き、本堂前でハーモニカ演奏、混声合唱、篠笛演奏が行われる中、五百羅漢の前にはロウソクが立てられ、幽玄な世界が醸し出される。 毎年、お決まりの光景だが、浴衣の幼子がアマチュアカメラマンの被写体になる。石仏の前に火のついたロウソクを置くシーンで一斉にシャッターを切る、取り囲むカメラマンの注文に戸惑いながら何回もポーズをとらされる。子供の撮影が一段落する頃合いを見計らったように3,4名の浴衣のおばさまの登場となるとこれまた

    羅漢寺(加西市北条)五百羅漢千灯会2023

    北条の石仏#13:お隣さん?カップル?―その3

    北条の石仏#13:お隣さん?カップル?―その3

    悶々と葛藤、「おわら風の盆」の創作

    今回は、「おわら風の盆」の版画がなかなかできないというお話です。 「おわら風の盆」で感じた魅力を作品でどう表現するか。1993年以降、絶えず思い続けていることである。姫路生涯学習大学で12年前にエッセイ、8年前に版画、6年前に日本画の授業(2年コース)を受けた。これらの経験を基に創作活動を行っている。  前回投稿の版画は何とか作品化にこぎつけたが、後が続かない。石畳や街並みが魅力の諏訪町の「おわら」を作品にしたいが構想がまとまらない。諏訪町の版画化にはいくつかの壁がある。大き

    悶々と葛藤、「おわら風の盆」の創作

    ああ、愛おしや「風の盆」

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    暑中お見舞い申し上げます

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    北条の石仏#12:日本人離れの顔立ちの石仏たち―その2

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    遥かな尾瀬:水芭蕉の頃

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    鎌倉の記憶:鎌倉長谷寺アジサイの頃

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