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羅漢寺(加西市北条)五百羅漢千灯会2023

毎年8月8日に行われる五百羅漢千灯会、今年も行った。法要に続き、本堂前でハーモニカ演奏、混声合唱、篠笛演奏が行われる中、五百羅漢の前にはロウソクが立てられ、幽玄な世界が醸し出される。
毎年、お決まりの光景だが、浴衣の幼子がアマチュアカメラマンの被写体になる。石仏の前に火のついたロウソクを置くシーンで一斉にシャッターを切る、取り囲むカメラマンの注文に戸惑いながら何回もポーズをとらされる。子供の撮影が一段落する頃合いを見計らったように3,4名の浴衣のおばさまの登場となるとこれまた被写体と化するのである。「俺は石仏を撮りに来たのだ」と、冷ややかに眺めていたが結局、何回かシャッターを切ってしまった。

浴衣のおばさまの追っかけ


季節による太陽の高さの違い、時間による太陽の位置の変化、晴れ・曇り・雨・雪などの天候などにより、石仏の表情は変化する。千灯会は暗闇でロウソクの光が下から石仏をかすかに照らす。これは昼光以上に石仏の表情を重厚にしていることを改めて実感した。
今日はあいにく風が強かったので、ロウソクがすぐに吹き消された。一部が円筒形のガラスで風よけされて何とか幽玄の世界が維持されていた。
モノクロ一版の私の版画創作でこの幽玄の世界にどう挑戦するか、難題である。


俺って、入江泰吉に気に入られそう?
俺って、結構、いけてない?



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