無花果や親の無口は受け継がぬ

実家の小さな庭に無花果の木があった。水捌けがわるく、じめじめした土地に、生えっぱなしで《かわいそう》な感じの小さな実が生る。

洒落たパフェの上ですましている其れにも何だか翳りをかんじてしまうのですよ、未だに。