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イギリスの鉄道ってこ〜んな感じ

これ、身についたクセってなんです。。。
指摘されるまで気がつかなかったけれど、私、ATMでお金をおろすときに周囲を常に気にするし(当たり前か)、金額もその場で数えます。
あるとき、知人と一緒だったときのこと。
ATMに立ち寄った際、行列でもなく、お金をおろすだけなのになかなか出てこなかったから。
かくかくしかじか説明すると、え〜、お金を数えるの?とびっくりされちゃった。

これっていつからだろう。
う〜ん、と思い出してみたら、海外に行き始めてから。
一度も間違った金額だったことはないけれど、ATM然り、おつり然り、その場で確認するクセがついちゃってて。
間違ってたときに悪いのは、その場で確認しなかった自分だと。

そう、基本、いろんなことを信用していない。いや、信用していないというより、予想外の何かがあってもおかしくない、とうっすらと覚悟している、

イギリスでは、その最たるものは交通機関、特に鉄道だなぁ。
個人的な感覚だと、ロンドン・オリンピックを機に、だいぶマシになった気がするけれど、ロンドンから北に向かう路線なんて目も当てられなかった。
10年ほど前、ヨークシャーに住む友人を訪ねたときのこと。
コーチ(長距離バス)にしようか鉄道にしようか、迷うなぁ。電車の方が断然早いけど、電車ねぇ、電車、と言ったら、ははは、大丈夫。遅れても気にしないで。そのつもりでいるから、と。
結局、電車で行き、拍子抜けするほどスムーズな運行だったんだけど。

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でも、油断は禁物。
それは2014年秋のこと。

ねえ、こういうときって、経験値によるカンが働くのかしらねぇ。

日曜から1泊でイングランド南東部のライに行くことに。
そこからタクシーで20分ほどのところで予定があって、約束の時間は15時30分。
せっかくだから、行ってからお昼食べたいな。逆算すると、ちょい早めだけど、11時にライに付けば、宿に荷物を預けて、ツーリストインフォメーションで地図をもらって、でちょうどいいんじゃない。

でも、私が実際に利用した電車はそれより1時間以上早いもの。
その後を予感していたわけではなかったんだけど、結果としてそうなっちゃった。

ロンドンからライに行くには直通はなくって、途中で一度乗り換える必要がある。
そろそろ乗り換えだなぁと思っていたら、車掌さんがやってきて、切符の確認。

ライに行くの? 今日はねぇ、乗換駅からの電車は出てないんだよ。
そうなの? 乗る直前にチケット買ったけど、駅の人はな〜んにも言ってなかったわよ。
うん、とにかくね、今日は電車はないんだ。でも、安心して。代替のバスが出てて、駅で待ってるからね(その後、代替のバス乗り場への行き方を懇切丁寧に教えてくれる、左に進んで外に出て、うんぬんかんぬん。でも、行ったところないから、想像できず。とにかく、代替のバスが出てるのね)。
バスが待ってるぅ? またまた、ご冗談を!と思いつつ、にっこり笑って、ありがとう、と返答。
代替のバスは情報としては正しいのだろうけど、待っているとは到底思えない。10分やそこら待たされるんだろーなー、というのが、そのときの私の予想でした。

代替のバス乗り場は、詳しい説明通り、そして取り急ぎの案内が出ていたので、難なく見つけられたんだけれど、案の定、バスは、いない。
ほらね、と思わず苦笑。

そこにいたのは約10人。
まあ、そのうちバスが来るでしょう。
そう思いながら、電車の中で読んでいた本の続きにかかる。

しかあし、15分待っても、(おそらく)30分待っても、バスは来ない。
しびれをきらした女性が駅に戻り、しばらくするとスタッフを引き連れ戻って来た。
スタッフは代替バスを待っている我々に、バスが来ない理由とこれからどうするのか、説明を開始。
曰く、バスを手配してたんだけど、今日は鉄道が運休だから、よりたくさんの人を運ぶためにほかに回っていて。こっちまで来られないんだ。
今、タクシーを3台手配したから。行き先によって分かれて乗ってくれないか、と。

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う〜ん、さもありなん。

たとえば、出てきた料理が注文と違ったりすると、違うみたいですよ〜って言うけれど、こういうのって時と場合で、このケースについては言っていく場所はないのよね〜。
もちろん駅のスタッフにどーなってんの?って詰め寄ることもできるけれど、彼らにしてみても、まいったなぁ、な事態なわけだし。

こういうときに正しい態度ってものがあるとすれば、何事もなかったように、今起こっていることをただただ受け入れる、ってことな気がする。
怒る気にも呆れる気にもならず、そんなものに余計なエネルギーを使うのはアホくさいからねぇ。
じたばたするのはよくない。変に気弱になるのもよくない。わめき散らすのは最悪である。
私はこういうときに、淡々と、ああ、そうですか、といった態度です、嫌みじゃなくってね。
まさに、こういうときこそ、“Keep Calm and Carry On(平静を保ち、いつものままで)”の精神ですよ!

それは、ひとつには、最終的にはなんとかなるでしょ!と思っているから(過信はいけないけれど、実際になんとかなってきたしね)。
こういうの経験値によるんだろうけど、なんとかなると直感したものは、本当になんとかなる。ダメだな、ってものはダメ、って言いたいところだけれど、なんとかなることもけっこうある。おもしろいねぇ。っつーか、私が楽観的なのかな?

そして、ああ、そうですか、と平常心で慌てないためにも、やっぱり時間に余裕を持って行動するのって大事よねぇ、と痛感。
でも、時間ぎりぎりの予定だったとしても、あせってロクなことがないことには変わりはなくって。気持ちはわかるけれど。

結局、ライには当初、到着を考えていた11時頃着。
鉄道の変わりに代替のタクシーに乗るなんて経験、なかなかできないだろうから、これはこれでよしとしよう。

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でもね、こういう列車のアクシデントって特別なことじゃない。
大なり小なりあるんです。
特に週末。私が体験した先のケーススタディ(笑)では、この日が日曜日で、週末だったからってのも大きい。平日はさすがに通勤&通学利用が多いから、こういったことは避けるだろうし。
ロンドン発の便だと、発車してしばらくして止まる、なんてことはざら。
エンジニアリング・ワークがどーしたこーしたといったようなアナウンスが入る(そのたびに世の中にはいろんな言い訳があるんだなぁ、って感心する)。
でも、前よりはよくなった、かなぁ。びっくりするほどの遅れは減った、気がする。。。

一度、サリー州の某駅でロンドンに戻るための電車を待っていたら、予定時間より早く来て(それはいいんだけれど)、早い時間に出発したときはさすがに驚いた!
あとでイギリス人の友人に言ったら、あはは、そうやって帳尻合わせてんだよ。それにタイムテーブルなんて、あくまで予定だからね、と。
う〜ん、そーですか。


でも、こういう時間感覚のおかげで電車に乗れたこともあるから、ま、いっか。
あるとき、切符を間違えて買って、払い戻しだのなんだのやっていたら、出発の時間。
すでに発車案内からはその電車の表示は消えていたけれど、ちらちら見ていた様子から察するに、どうにも発車した気配がなく、今プラットホームにいる電車こそ、私が乗るべき電車じゃないの?と思ったら、案の定そうだった。
5分遅れで出発してくれて、ありがとう(笑)。

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それを考えたら、日本の鉄道ってすごいよね、びっくりしちゃう。
1分遅れたぐらいでもお詫びのアナウンスがあって、いささか神経症過ぎる気がしなくもない。
そして、電車が到着しました、だの、白線の内側に下がって、とかいうアナウンス、うるさくって仕方がない。

いちいち言わなくてもわかること、何でしつこいほどに言うかな? あれ、なくしてもらえませんかね。


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